![[SVX] 6MT化してきました [SVX] 6MT化してきました](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/020/948/940/20948940/p1m.jpg?ct=8100d0476fb1)
少し前のお話になりますが、本年1月発売の
Option誌でブレンボ化と6速MT化 を公言していました。
そのお話ですが、遂に両公約(?)を果たすことが出来ました。
お蔭様で11月17日に公認車検を無事通過し、遂に型式が「E-CXW
改」となった次第です。
以上から、本日は施工して頂いた某店へ引き取りに行ってきました。
ここに至るまでの道のりは本当に長いものでした・・・って事で、折角(?)ですから日記として残すことにした次第です。
興味のある方はお暇つぶしがてらご覧下さいっ。
実はこのお話、去年のコスモ&SVX合同オフの時にはある程度具体化していました。
スタートはみんカラ友達としても長くお付き合いさせて頂いている「KA・ZU・KI」さんより、愛車のインプレッサWRX-STIが突然の全損事故となった事から始まります。
それより以前に私は同じくみんカラ友達の
「z2_svx」さんの6MT・SVXを運転させて頂いた際にあまりの衝撃でトリハダが立った ことから、冗談半分で「インプレッサを廃車にする時は6MTを譲ってくださいね(笑)」と「KA・ZU・KI」さんに話をしていた事がありました。
もちろん冗談半分ですから実際にそういった話が出るとは全然思っていませんでした。
ですが、今回残念な全損事故となったことで、そのお話を「KA・ZU・KI」さんより頂く事となった次第です。
実はこのお話・・・当初はとても迷いました。
全損事故ですから修理額も3桁クラスになったという試算もあってお話を頂いたとは思いますが、それでも言い方が悪いですけど自分が「火事場泥棒」みたいに思えてきたのですよね。
ですが、結論を出すまでの流れで ”「KA・ZU・KI」さんの愛車のDNAをSVXに残すのも一つの答え” という考えに至り、ありがたくお話を頂戴することとした次第です。
以降は改造費について。
私は別に金持ちじゃないし平凡なサラリーマンですので、多額の改造費は財布との相談です。
予てから6MT化したらいくら掛かるのかを試算はしていましたが、実際に出すとなると色々と悩みました。
以下に検討すべき点を列挙していきます。
★ 6MT化する場合に検討すること ★
◆ a.メリット ◆
1. さすがに部品取車をタダで頂くわけには行きませんが、この話を逃したら二度とないチャンスである点
2. ガラスのATと揶揄されるアルシオーネSVXのトラブルから開放される
→ GDB型の6MTはWRCを前提に多額の予算を投じて開発されており、耐久性は抜群
3. Fun to Drive
→ トリハダが立ったあの衝撃をいつでも楽しめる(笑)
4. 日本で多分10人はいないであろう、MT化アルシオーネSVXのオーナーになれる(ぉ
◆ b.デメリット ◆
1. スピードメーターの誤差が発生する
インプレッサ用の6MTを組み込むと、スピードメーターで速度誤差が発生します。
コレを直すにはタイヤの外径を合わせる必要があります。
つまり、6MT化だけでは資金が足りないという点です。
実は直さなくても良いのかもですが、私自身として大きい誤差のあるスピードメーターはイヤなので、タイヤ交換は6MT化と1セットです。
よって、最低でも4本のタイヤ代、更にはホイール変更代も必要でしょう。
現在5部山のポテンザRE050Aともオサラバ確定という悲しい現実が待っています(^^;)
2. VTDが無くなる
SVXは前後のトルク配分をVTDで自動制御しています。
ですが、オートマがなくなることでVTDが失われるので注意が必要です。
ただ、幸いな事にGDB-C型の6MTはDCCDが付いていますので、簡易的なオン・オフの制御しか出来ませんが手動制御が可能という一面も。
逆にフォレスターSTIの6MTはDCCDが無いのですが、ギア比がよりSVX向きです。
ギア比については次で述べます。
3. ギア比が変わり、エンジンが回りすぎる
インプレッサSTIの6MTはギア比がSVX向きではなく、6速の100km/h巡航で2,800rpm近くまで回ってしまいます。
追い越しは物凄くしやすくなりますが、燃費の面でかなり不利になりますね。
一番の理想はインプレッサの6MTにフォレスターのギア比を組み合わせたものですが、これを実現するにはびっくりするくらいの追加資金が必要なので、今回はスルーしておきます(苦笑)。
4. 完成まで時間がかかる
換装と公認車検で長く入院します。
代車が無い場合は一般生活に大きな影響が出来ますので、覚悟が必要です(苦笑)。
なお、私の時は代車がありませんでした(^-^;A)
5. 多額の資金が必要
先ず、部品取車のインプレッサをショップまで陸送する費用が発生します。
実はぼかして書いていましたが、
以前に102,900円の諸費用を計上 していたのは陸送費用です。
陸送費用もピンキリですが、3店調べて一番安かったのがこの価格でした。
なお、自走不可なのでこの価格まで上がりましたが、エンジンがかかって自走できるのなら6万円程度の見積だったことも併記しておきます。
あとは ”どこまでやるか” で資金の上限が変わりますが、私はデメリット「1」を克服するために大きな決断をしました。
それは ”どうせタイヤを替えるならブレンボキャリパーの移植まで行なって、ホイール一式を替えてしまおう” というものです。
この場合ローターの交換も含まれますが、この資金の追加も必要です。
ですが、これを行なうことによって速度誤差の改善も出来るし、ブレーキ力も向上できます。
併せてブレンボを入れる場合は18インチのホイールが必要ですが、これでルックスも大きく向上しますからね。
やらないわけには行かないでしょう(笑)。
ちなみに6MT化をする場合、MT本体の用意だけでは難しいと思われます。
詳しく書くのはショップのノウハウの部分にも掛かるのでここでは割愛しますが、できれば部品取車一式を用意した方が確実です。
もちろん取り外し費用が別途掛かりますが、私の場合は(一桁)万円でやって頂きました。
以上が主な点ですね。
結果、行なったポイントが以下となります。
1. 6MTの換装+DCCDの移植
2. ブレンボキャリパーの換装(フロント・リア共)
3. フロントローターのツーピース化(※ベルハウジング特注製作)
4. ホイールの18インチ化(※其の壱、其の弐)
5. 公認車検
6. D席メーターのLED化(※LEDランプ持ち込みにて依頼)と追加オプション
先ず、「1」から。
6MT化については、6MT化の先輩でもある「z2_svx」さんのSVXを大いに参考とさせて頂きました。
その際、特に拘ったのがシフトの位置です。
「z2_svx」さんのシフト位置は比較的前方にあるのですが、私はできるだけ後方に寄せたかったので、この点はショップと特に拘って打ち合わせしました。
最初は「出来ても1cm程度しか後ろにできない」と言われたのですが、色々な資料を提示しながら頼みこみ、最終的にはショップの技術力で理想的な位置にする事が出来ました。
この点は本当に感謝しています。
ちなみにDCCDのランプは点灯か点滅、そして色も選ぶことが出来ました。
こういった打ち合わせって本当に楽しいんですよね。
自分のマシンを作っているというか、オーダーメイドしている感覚です(笑)。
「2・3・4」については、別ページにて掲載しています。
お手数ですが、良かったらソチラをご参考ください<(_ _)>
2~3.
ブレンボ化 / 4. 18インチホイール化 (
其の壱 ・
其の弐)
なお、フロントローターの特注ベルハウジング設計だけで3週間掛かったそうです(苦笑)。
「5:公認車検」について。
MT化しますと構造変更が発生しますので、陸運局への「持ち込み車検」が必要となります。
ですが、いきなり持ち込んでも車検は受けられないため、先ず ”構造変更したSVXを車検で持ち込む許可を貰う” ことが必要です。
私のSVX(のナンバー)は静岡県内の陸運支局が管轄となっていますが、今まで静岡ではSVXの6MT化を受け付けたことがないらしく(※あったら逆に凄いですけど・笑)、この書類申請が通るのに約3週間もかかりました(^^;)
続けて持ち込み車検となりますが、ここでは自走するための仮ナンバー代、更にはお願いしているショップが県外だったので、ショップから所轄陸運局までの往復ガソリン分と往復高速代も発生しています。
つまり、ショップさんには書類申請と持ち込み車検で最低2回は陸運局へ行ってもらう必要があるんですね。
ここで、もし車両不備があったとなると、再度もう一度となるので注意が必要です。
私のSVXは1回で何とか通りましたけど(ホッ)。
言い換えると、頼むショップの場所と陸運局の距離が離れるほどショップの負担が増えるわけです。
今後MT化を考えられている方は、こういったポイントにも目を向けておく必要があるでしょう。
「6:D席メーターのLED化と追加オプション」
DCCDのランプを追加するためにメーターを外すことから、ついでにLEDランプ換装をお願いしていました。
なお
LEDランプはヤフオクで購入 したものです。
追加オプションについても同様で、上記リンク内にある2点の純正パーツとSTIパーツを取り付けて頂きました。
純正パーツは6MT用に新しく購入したATレバー周りのプレート(※あえてS40~S3用を選択)、STIパーツはシフトノブ(※z2_svxさんのと同じノブ)となってます。
ちなみにS40~S3用のパネルを選択したのは、今後全部この色のパネルでインパネを改装しようという野望(?)があるためです(笑)。
他にもエンジン内部のカーボン取り添加剤の注入、エンジンオイルがシリンダー内に入って燃焼しているためオイルシール添加剤の注入等もお願いしました。
以上が実施したポイントです。
では、実際の感想についても少々綴ってみましょう。
先ず・・・・・・金額は本当に掛かりました(^^;)
6MT化の部品はご厚意で頂きましたが、その陸送費用で103,625円(振込代含む)。
続けて部品外し工賃が(一桁)万円。
本題の6MT化は工賃だけで(二桁)万円。
ブレンボ化とローターの特注製作を併せて(二桁)万円。
ヤフオクで落としたGRB用の18インチ鋳造アルミ計55,030円(※4本+タイヤ付き3~4部山)。
そのホイールのウェイトがローターに干渉したため、再バランス取りで2,000円(※2本だけ)。
後日、GDB用S203用鍛造ホイール4本+タイヤをオークションで落札し、計202,500円。
持ち込み車検その他で計223,427円、追加パーツ購入分で25,040円、計248,467円。
私自身のショップ往復はJR支払分で計7,140円、高速代で3,900円+ガソリン代。
最低でも以上の費用が掛かりました。
よって、今回に限り明細の全てはあえて割愛させて頂きますが、記載した622,662円+その他工賃3種&ガソリン代が掛かったことになります。
まぁ・・・総額は何となくイメージして下さい(苦笑)。
これに加えて車体を私に下さった事へのお見舞金(※愛車が廃車ですから、お礼というよりはお見舞金の方が相応しいでしょう)として、「KA・ZU・KI」さんには
寸志ですが(?)万円をお渡し しております。
では・・・肝心な走行部分の感想です。
最初に感じたのは、”EG33(エンジン型式)ってこんなに下からトルクがあったのか!?” というものです。
SVXは4ATのみの設定ですが、間違いなくパワーロスしてますね。
これは断言できます。
6MT化する方が確実に乗りやすくなりますね。
GDB用のギア比もあるのでしょうけど、乗った瞬間、素で別のクルマに感じました(笑)。
ちなみに6MT化に併せてコンピューターも書き換えをされてるため、制御に全く問題はありません。
ただ・・・デメリットでも書いたとおり、100km/h巡航で2,800rpmほど回ってしまいますから(※4ATは2,200rpmほど)、まったりと高速でロングツーリング~♪という本来のキャラではなくなっています。
ちょっと追越したら3,000~4,000rpmは簡単に回ってしまいますので、緊張感が常にありますね。
この辺りは6MT化の影の部分と言えるでしょう。
追い越しは本当にラクになったんですけど、本来のキャラクター色が薄れたのは少し残念かな?(^^;)
プレンボブレーキもよく利きます、高速でも全く怖くないです(笑)。
ただ、6MT化とブレンボ化+18インチ化によって重量が [1,610→1,670kg] へと逆に増えてますので、過信は禁物。
ショップの社長も 「4ポッド化してもSVXの重量では限界点だと止まれないよ」 とのことでしたので(^^;)
やっぱりブレンボ化と18インチ化の重量増が大きいのでしょうね。
以上から・・・
60kg増量と高回転化する特性、6MT化に伴う無意識なアクセル増量(笑)により、実用燃費が悪化しました(苦笑)。
私個人としてはココが最大のマイナスかなぁ(^^;)
でも趣味としてSVXを持っているわけですし、燃費悪化よりも運転が楽しくなったという事の方が遥かに嬉しいんですよ。
今回の改造は本当にお金が掛かりましたが、トライして良かったです。
今後もアルシオーネSVXと長く付く付き合って行きたいと改めて思った今日この頃でした(o^-’)ゝ
◆ 決算レポート(※彼女のカレラ風に) ◆
6MT化+ブレンボ化+18インチ化+公認車検 総額 \622,662円+その他工賃3種+ガソリン代&寸志
◆ 燃費 後日掲載
★ 追記 ★
今回の記事は完成まで時間が掛かりましたが、作成途中にもかかわらず「コメント」や「イイネ!」を6個も付けて下さったりと、本当にありがとうございました。
この記事が何かのお役立てとなれば幸いです。