
苫小牧西港を離れる、春の北海道に別れを告げる瞬間。

登別市の亀田記念公園のつづき、16時半に苫小牧西港へ到着。
この日はニセコの宿を出発して羊蹄山、洞爺湖を巡って走行距離は301km。

北海道滞在から帰りたくないが帰らなければならない、多くの人がそんな感情になるだろう。
帰りのフェリー乗り場も行きたくないなあと思いながら向かうことになる。
小樽港だとあっけなく到着してしまうが、苫小牧西港は交差点を曲がってからの直線がすごく長く感じる。

19時発仙台行き、太平洋フェリー「きたかみ」に乗船する。

3階の送迎デッキへ。

大洗行きのさんふらわあは一度だけ乗船したことがある。

次々と車やバイクが到着、今日はどのフェリーも満席だろう。

八戸へ行くシルバーフェリーはまだ乗船したことがないので、またいつかの機会に。

17時45分、船内へ入って誘導された結果、斜めの状態で停めることになった。
今日は乗用車が多いので、車両甲板はすき間なく詰められていく。

部屋はお気に入りの1等クロスツイン。

2つのベッドが交差しているという他に類を見ない面白い内装だけでなく、
定員1~2名という設定のため、繁忙期に1人利用でも貸切料金がかからない。

簡易のペルチェ式ながらも冷蔵庫がある。

トイレとシャワールーム。

湯沸かしポットにお茶セットと必要なものはすべて揃っている。

窓は海水の付着でよく見えない。

苫小牧西港に到着した時の外気温計は12℃で空気は冷たかったが、
外から部屋に入ると暑く感じるので、一旦冷房で冷やす。
17時41分という表示は実際より10分くらい遅れている。

前回きたかみに乗船した時、夕食のレストランを利用しなかったが今日は食べよう。

17時54分、まだこの時は誰も並んでいない。

前回はレストラン入口が混雑していて、お一人様はカウンターでお願いしますという案内で、
そんなにお腹が空いていなかったことと疲れもあって、レストランの利用は見送った。

18時30分スタートというのがなんともという思いだった。
19時の出港は北海道を離れる瞬間を外部デッキで見届けたいので、
レストランオープン時刻とイマイチかみ合わないと思っていた。
繁忙期のレストランは混むのでオープンと当時に入りたい。
「いしかり」や「きそ」だと18時ちょうどのオープンで食べ終わると出港となりちょうど良い。

外部デッキへ、なんて良い天気なんだ。

今日は晴天だったが、明日はもっと良い予報。
もう1~2日滞在できれば良かったが、明後日の朝から通常勤務なので帰らなければならない。

船内に戻るとつい数分前は誰もいなかったレストラン前に10人くらい並んでいた。
これはまずいと一旦部屋へ戻って、この列に並んで20番目くらい。

きたかみのレストランは部屋で区切られていないので料理の匂いがフロアに漂う。

予定より10分早い18時20分にレストランがオープン。
この感じでゆっくり進んで行くので、並んでいた後方の人がここへたどり着くまでに相当時間がかかる。
だから、早目に並んでおいた方が絶対良い。

1人利用はカウンターでお願いしますということで、カウンター席へ。
カツオ多めでまずは食べて、並んでいる人が落ち付いたら料理を追加。
太平洋フェリーに乗船したらこの夕食バイキングを食べたい。
好きな物を好きなだけ食べる、こんな良い時間はない。

急ぎ気味で食べ終え、19時03分、外部デッキへ出ると出港直後。

西の空は太陽が沈んだ後。

今回は少し出遅れてしまったが、北海道に別れを告げる出港のシーンはぜひとも見たいもの。
滞在中の思い出を振り返るとともに、来年もまた来るぞという思いになる。

明日の朝10時に仙台港に到着する。
しかし、船のスピードが上がると外はメチャクチャ寒いので船内に入る。

部屋へ戻って今日はおやすみ。

翌朝、4時過ぎに部屋のモニターを見ると岩手県の宮古沖を航行中。

日の出はどうかなと外部デッキへ。

自分の部屋は陸側なので、海側となる東の空の様子は外へ出ないと分からない。

その東の空はこの感じ、これは久しぶりに素晴らしい日の出が見られそうだ。

航行中のフェリーは風が強くて寒いので、この角の部分にいればだいぶ風が弱まるのでここで見よう。

それでも寒いのであと数分だが一旦船内に入って暖まる。

4時26分、いよいよ太陽が顔を出そうかという時に船が右から進んできた。

なんとこのタイミングで大洗から苫小牧へ向かうさんふらわあが現れた。

さんふらわあがちょうど太陽のところに入る。

さんふらわあと太陽が重なった瞬間。

わずか2~3分の出来事だったが、あっという間にさんふらわあが通過していった。

フェリーから久しぶりに日の出を見たと思う。
水平線上からの日の出は太平洋航路でないと見ることはできない。

太陽に照らされるファンネル。

寒かったがたくさんの人がこの日の出を見るために外に出ていた。
今回はさんふらわあの通過シーンまで見られて、感動と興奮がさらに増した。

案内を見ていて、きたかみは給湯室に製氷機があるんだと思った。

前回きたかみに乗船した時は気がつかなかったが、給湯室へ行ってみると製氷機が設置されていた。
知っている限り、無料で氷が手に入るのは他に志布志~大阪と別府~大阪航路のさんふらわあ。
ホテルでもそうだがフェリーで製氷機があるのなら喜んで利用する。

昨晩、給湯室の入口に4人並んでいて何だろうと思ったら電子レンジ待ちだった。
ただ設置されているのは家庭用の電子レンジで、みんな温めたい弁当などをたくさん持っていて、
けっこう待ち時間がかかりそうな感じだった。

4時50分、レストランのオープンまで部屋で過ごす。
小さな窓でもすぐに外の様子が分かるのが良い。

レストラン前はすでに数人並んでいたので、オープン30分前の7時から並ぶことにした。

夕食時同様、たくさんの人がレストラン前に並んで少し早目にオープン。
心ゆくまで朝食バイキングを楽しんだ。
レストランから出ようとした時、前にいた人が再入場カードを受け取っていて思い出した。
そうか、太平洋フェリーは再入場のシステムがあったんだ。
昨夜の夕食時、再入場カードをもらっておけば、出港を見た後に再びレストランに入れたんだ。
今度からはそうしよう。

8時、金華山を通過。

素晴らしい船旅日和となった。

15時間の乗船でも食べて寝てを繰り返したらもう到着なのであっという間。

9時、仙台港到着まであと1時間。

テレビ画面を航路図にしていると、たまに観光情報も表示される。

9時20分、外部デッキへ。

今日の北海道も間違いなく良い天気のはず。
もう少し滞在したかったが、明日は出勤なので今日の夜までに帰らなければならない。

遠くに残雪の山が見える。
今回、美瑛・富良野に行って残雪の十勝岳連峰が見られなかったのが心残り。
滞在中に行けるタイミングでそのエリアが確実に晴れそうなときがなかった。

9時半、防波堤内に入っていよいよ仙台港到着が近づく。

10時、車両甲板へ移動。

外に出たのは10時35分、船内での待機時間が長かった。

イオン方面の青空を見て、こんな良い天気の日にこれから帰路だけとは・・・。

ガランとしたフェリーターミナル内。

苫小牧から仙台まで15時間の船旅が終了、乗船時間が長いほど楽しめる時間も長くなる。
ここから静岡県の自宅まで646km、渋滞なく19時過ぎには帰宅できた。
もし渋滞が長かったら迂回ルートも考えていただけに助かった。
前日の5月5日に東北道を南下した人はとてつもない渋滞だったはず。
今回の総走行距離は4361km、そのうち北海道内は2705km。
この次に春の北海道をまとめた総集編の記事を書いて2026年の北海道を終わりにします。