
リーフで高速道路メインで230km弱走って、一年前の電費9.9km/kWhを越えられるかチャレンジを行い、見事10.4km/kWhの電費を叩き出した報告を数日前にしましたが、i-MiEVではどれだけの電費になるのか興味が湧いてきました。
リーフの結果はこちらを参照
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暇なので電費チャレンジ
翌日すぐに実行!と思ったのですが、ちょっと思うところあって11日の平日に実施しました。
さて、今回の結果やいかに。
画像が重複しますが、全体のルートはこのようになります。

自宅を東に向かい、三ヶ日ICで東名高速に乗り、三遠南信道路で新東名に乗り換え、東海環状自動車道で中央自動車道に乗り、再び東名で豊川ICまで行き、一般道で帰ってくるというルートです。Google MAPでは 230km の走行距離で 3時間14分 の時間がかかるという予想です。
リーフでは実際に充電休憩を含め、5時間弱の工程でした。
自宅 → 三ヶ日IC → 東名高速 → 三ヶ日JCT → 三遠南信道路 → 引佐JCT → 新東名 → 豊田東JCT → 東海環状自動車道 → 土岐JCT → 中央自動車道 → 小牧JCT → 東名高速 → 豊川IC → 自宅
リーフでは途中岡崎SAと上郷SAで充電を行っています。
i-MiEVはバッテリ容量10.5kWhなので、電費10km/kWhを出してもフル充電から電欠まで105kmしか走ることができません。
岡崎SAと上郷SA間は99.78kmの距離があります。
電費12km/kWhを出せば126km走れます。電欠は避けたいけど、電費12km/kWhは出せそうなので、ギリ無給電で行ける...かな?
自宅出発時のバッテリ残量(SOC)と走行可能距離、時間は
岡崎SAまでのルートプロファイルはこちら

75.42kmを走ります。
三遠南信区間で標高280mまでの上り、その後は基本下りで岡崎SAの手前で少し上り坂になります。
リーフではこのセクションの電費は 10.0km/kWh でした。
i-MiEVなら10.0km/kWhは楽勝で出ると予測し、SOC=94.5%で余裕の出発でした。
気になるのは高速を走った際の空力と車重、速度の関係からリーフと比較してどれだけの違いがあるかという点です。
実はi-MiEVで高速道路を走行したことってあまり経験がありませんw

岡崎SA到着時の状態です。
区間電費(FE2)は13.93km/kWhでした。やはりリーフより優秀ですね。
SOCは43.5%残っていました。
メータ上では、あと43kmは走れると言っています。
高速走行をした結果と、道路の輻射熱の影響でバッテリ温度は出発時32℃から4℃上がって36℃になっています。

さて充電

10分経過でバッテリ残量86%まで充電できています。
電流は105Aで、この機械では105A以上は流れませんでした。
i-MiEV Mグレード(SCiBバッテリ10.5kWh)は125Aまで電流を流し込むことができます。

約15分充電して100%近くまで充電できました。
実際は98%を超えると電流制限がかかって時間の無駄なので、充電停止させたのですが、機械の反応が鈍く100%表示された所で停止しました。
99.5%-43.5%=56%(SOCベースでの充電%量)
10.5kWh×56%=5.88kWh(バッテリ容量からの充電量)
5.88kWh÷80%=7.35kWh(効率80%として実際の充電量)
7.35kWh×(60min÷15min)=29.4kW
50kWクラスの充電器ですが、105Aしか流れなかったので「ん?」と思いましたが、30kWで充電されていたようです。
充電によるバッテリ温度上昇は36℃から39℃と3℃上がっています。
40℃以下ではi-MiEV車両側で電流制限はされないので、充電器側で制限されているか、105A以上流せないのかのどちらかですね。
ちなみに98%までは充電電流は概ね減らないことは過去の経験から知っています。
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急速充電器グランプリ
メータ上では、127km走れると言っていますが、上郷SAまで走り切れるかな?
次の上郷SAまでのルートプロファイルはこちら

99.78kmを走ります。
東海環状自動車道で中央高速道に乗る手前で280m程の標高までの上り下り、中央高速道に入ってから小牧JCTまで250m程の上りがあります。
辿り着けない場合には、途中の内津峠PA(中央自動車道)が最後の充電ポイントになります。ほぼ折り返し点に位置する...かな。
旗2が内津峠PAで旗3が守山PAの位置になります。
高速道路のPAやSAに急速充電器が整備され充実しつつありますが、10.5kWhのバッテリ容量のi-MiEV Mグレードには、1か所で充電を逃すと電欠の可能性のある、まだまだ過酷な環境ですw

これは内津峠PA到着時の状態です。
SOCは59.5%とここまで約40%しか使っていません。
メータ上では、67km走れると言っています。
直線距離で約43km、ナビの距離はちょっとおかしいです。
これなら上郷SAまで行けると判断し、充電しないで内津峠PAを後にしました。

これは守山PA手前の電費。14.68km/kWhですよ!
恐らくこのポイントが最高電費を記録する所で、以降は落ちる筈と写真を撮っておきました。
東名高速はここから上郷SAまで、微妙に上りながらの平坦で電費が悪くなります。

上郷SAに到着しました。
リーフではこのセクションの電費は 11.0km/kWh でした。
区間電費(FE2)は13.43km/kWhでした。リーフより優秀ですが、リーフではこのセクションが一番電費が良かったのに、i-MiEVでは岡崎SAのセクション電費 13.93km/kWh より悪い数値になりました。ルートプロファイル的にi-MiEV向きではなかったということか、これは面白い。
SOCは30.0%残っていました。
メータ上では、あと23kmは走れると言っています。
バッテリ温度は岡崎SA出発時の39℃から4℃上がって43℃になっています。

さて充電
リーフではここ上郷SAで50kWの設備なのに、30kWで充電されたことを報告しています。
リーフでは直前に30分充電された後の充電でしたが、今回は...

2時間程誰も充電していません。

では、実力はいかに...
256V×102A=29.172kW
やはり30kWで制限されている?
今回i-MiEVのバッテリ温度が43℃なので車両側で電流制限がされているかもしれません。
でも...なぁ。
それとも、ここ上郷SAの充電器も105A以上は流せないのか?
自宅までは60kmもないので、満充電にする必要もないだろうと80%手前で終了処理をさせたのですが、この東光高岳の機械も反応が鈍いうえに手続きが多くて、結局90.5%まで充電されてしまいました...orz
岡崎SAの充電器や上郷SAの最新の充電器って、停止操作から実際に停止するまでが時間がかかりすぎです。ZESP3の人達は1分が重要なので、これではたまらないですよね。あ!三菱自動車 電動車両サポートも同じだ!

バッテリ温度は43℃から46℃と急速充電で3℃上昇しました。
16:04から充電開始したので、充電時間は約16分
90.5%-30.0%=60.5%
10.5kWh×60.5%=6.35kWh
6.35kWh÷80%=7.94kWh
7.94kWh×(60min÷16min)=29.775kW
う~ん、やはり30kWで制限されてると思う。
メータ上では、113km走れると言っていますが、自宅までは余裕でしょう。
自宅までのルートプロファイルはこちら

53.48kmを走ります。
最後に本坂峠を越えますが、ほぼ平坦かな。

自宅に帰ってきました。
リーフではこのセクションの電費は 10.5km/kWh でした。
区間電費(FE2)は13.43km/kWhでした。あら?岡崎SA→上郷SAと同じだ。リーフよりは優秀ですね。
SOCは52.5%残っていました。
メータ上では、あと57kmは走れると言っています。
バッテリ温度は下がることなく1℃上がって47℃になりました。走行中に風をあびても下がることはないのは以前の経験から知ってます。
さて、ルート全部を通しての電費ですが、FE1の13.55km/kWhでよいかと。
出発時に10.41km/kWhをFE1は記録してましたが、これは8月になってリセットしてから自宅→コンビニを2往復して約5kmを走った際の電費です。
本工程約230kmからすれば無視してよいというか、10.41km/kWhと悪い値に継ぎ足ししてるので、実際には13.55km/kWhより良い値になると思いますが、まぁ誤差範囲ということで。
ということで、リーフでは全行程の電費は 10.4km/kWh でしたが、i-MiEVでは 13.55km/kWh でした。
i-MiEVの方がやはやり良い電費になりますね。
これにて電費チャレンジ2020は終了~
なのですが、由々しき事態が発生しました!
思うところあって11日の平日に実施したのは、リーフの走行が休日だったからです。10日も祝日で休日扱い。11日は平日です。
これが原因か分からないのですが、なんと今回i-MiEVで豊川ICのETCゲートを通過する際、料金請求がされませんでした。
ゲート通過時に料金が前の電光掲示板に表示されるのは皆さんご存知かとは思いますが、通過時に
軽 二
周回走行
と表示され、料金が表示されませんでした。私の使ってるETC本体は音声による料金案内があるのですが、無音でした。
リーフでの電費チャレンジ時に、巷の噂を検証したくて一昨年のルートから変更したけど、結局噂はガセでしたよ、と、最後に結んでいます。
その噂とは...「三遠南信道路の三ヶ日JCT→引佐JCT間ではETCを使ったループチェックが行われていて、ループ走行(周回走行)の疑いのあるIC通過は止められる」というものです。
リーフでは、豊川ICではETCゲートで止められることなく1区間分の料金が請求され通過できました。
i-MiEVでも豊川ICのETCゲートで止められることなく通過はできましたが、周回走行の判定が下されました。

噂どおりに三遠南信道路の三ヶ日JCT→引佐JCT間でETCを使ったチェックがされているということなのか?
でもリーフは大丈夫だったけど?
リーフは休日通過、i-MiEVは平日通過、という違いがあります。
あとは、リーフは普通車、i-MiEVは軽自動車という区分の違いもあるけど、区分の違いは関係なさそうな気がします。
あともう一つ、一昨年は三遠南信道路の三ヶ日JCT→引佐JCT間を通っていないけど、他の場所でされてて、休日だから周回判定はされなかった?
う~ん、謎が増えてしまいましたw
ただ少なくとも確実なのは、
周回走行判定されてもETCゲートで止められることは無いという事実です。
世間で聞いてる噂話では、このあと道路公団から「実際どこを走りましたか?」という問い合わせが来て、料金請求されるそうです。
自分の聞いてる噂話では、新東名と東名を繋ぐ二つの連絡道路、三遠南信道路の三ヶ日JCT⇔引佐JCT間と、清水JCT⇔新清水JCTの間でチェックがされているという話を聞いています。
i-MiEVにはドラレコを付けていないので、周回走行の表示を記録できなかったです。
というか、周回走行の表示を見て結構驚きました。バーが下がるかとブレーキに足が行っていたのは言うまでもありません。