
本日のお昼ごはんは、富山県射水市沖塚原地内のカシミールで「Bランチ」(マトンカレー、税込1400円)です。2022年第3回連続カレー生活8日目、長文になってます。
ようやく子どもたちの春休みが終わり、娘が高校3年生、息子が高校1年生となりました。ようやく我が家にも平穏が戻ったと言うことで、嫁さんと富山までカレーを食べに行ってきました。富山は昔からパキスタン系のカレー屋が多く、美味しいお店もたくさんあるのですが、私のお気に入りは射水市にあるカシミール。8号線沿いにあるのプレハブの掘立て小屋みたいなお店で、知らない人はまずスルーでしょうね。お気に入りのお店ですが、コロナ禍で1年以上ぶりになります。
で、久しぶりのお店。相変わらずのボロさに、片言の日本語しか話せない店員と雰囲気は一緒。でも、いつの間にか土日のブッフェがあったり、メニューも改訂し、一部メニューは値上がりしていました。平日のランチはAランチ(日替わり、チキン、野菜、バターチキン、マメカレーから選択)とBランチ(ジャガイモとマトン、マトンカレーから選択)。どちらにもサラダとご飯(インディカ米)、チキンティッカ、ラッシーが付き、Aランチは以前と同じ1000円、Bランチが1400円と400円の値上げとなってました。
でも、私はマトンカレーが好きなので、Bランチを注文。出てきたカレーの代わりようにビックリです。前は小さめなお皿で出され、濃厚な旨味があるカレーで、個人的にはインド、パキスタン系のカレーでは圧倒的に1番だと思っていました。が、今回のカレーは水分が多く、ナンで掬いにくいうえ、明らかに味が落ちています。ちょっと心配になるぐらいの味の変化で、経営者か料理人が変わったのかな。
で、仕方無く食べ進め、ゴロゴロと入ったマトンを食べたところで、評価が一変。カレーで煮込まれたマトンがめちゃくちゃ美味しい。マトンの臭みは消え、そのマトンのクセが逆に素晴らしい風味に変わっている。で、この時に思ったのです。これは日本人向けのカレーではなく、パキスタン人が食べる日常の料理なのだと。もともと日本人よりもパキスタン人のお客が多いお店でしたが、コロナ禍で外食を控える日本人向けではなく、パキスタン人に特化したのかもしれませんね。
インドやパキスタンには日本で言うところの「カレー」に相当する固有の料理は無いと聞いたことがあります。暑い中、食材の腐敗防止に香辛料をふんだんに使う日常の料理の総称、それが「カレー」。「ちゃんこ」と言ったら大抵の日本人はちゃんこ鍋のことだと思っていますが、力士が料理したメニュー全てが「ちゃんこ」であって、ちゃんこ鍋はその中のメニューのひとつ。コレと同じ事なんでしょうね。
今回の料理。日本人の思うマトンカレーとしたら残念な味。でも、マトンのカレー風煮込みだと考えると絶品です。カレーを美味しくするためにトッピングなどをする日本のカレーと、中の具材を美味しく食べるためのカレーとの違い。驚きましたし、私の中のカレー観がガラリと変わる瞬間でした。
Posted at 2022/04/08 12:05:40 | |
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