10000機以上が生産されたゼロ戦ですが、現存する数は非常に限られ、その中うち飛行可能な機体は本当にごくわずかです。さらに生産当時に搭載されていた栄エンジンを搭載した飛行可能な機体は1機のみです。
それを保有しているのは、カリフォルニア州のChino空港にあるPlanes of Fame航空博物館です。
こんなレアな機体を民間団体が維持管理しているところが飛行機に関するアメリカの底力を感じさせます。
飛行機に関する理解/ルールが日本とアメリカでは全く違うのと、集中力の持続が苦手な日本人の性格が大きく影響しているんでしょうけど、、、。
さて以前(2012年の日本への里帰りの前後)にその機体を見る機会に恵まれました。特に里帰り後は分解整備中(ほぼ放置??)という、あまり見ることが出来ない状態を見ることが出来たので紹介します。2014年ごろの撮影です。
ゼロ戦は軽量化のために、「主翼は左右一体」「主翼と胴体は分離できない」「その代わり胴体の後ろ半分が分割される」という構造を採用されていることはよく知られていますが、その構造を実際に見ることが出来ました。なるほど、、。
胴体と主翼。こんな構造なんですね。
胴体内部。
胴体を左側から。
胴体後部。ラダーはついてません。
結構長い間この状態で放置されていた(結構雑に放置されているように見えた。胴体の前と後ろは別の場所に置かれていたし。まあアメリカ的には普通なんですが。)ので、どうなるのかちょっと心配でしたが、その後飛行可能時な状態に無事組み立てられています。
Chino空港のイベントでP38と飛んでいる図。
実際の機体を見ると、本当にスマートに出来上がっていることが実感できます。特にエンジンが大きくて胴体がごついグラマン等と比べるとそのスマートさは際立ちます。
これからも元気に飛び続けてほしいですね。
ブログ一覧 |
飛行機 | 日記
Posted at
2022/08/14 10:28:02