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堅雪かんこのブログ一覧

2015年06月09日 イイね!

無慈悲な物理の法則

無慈悲な物理の法則  先日北海道で起きた交通事故は家族4人が亡くなる痛ましいものだった。事故の詳しい要因はこれから明らかになるだろうが、軽ワゴンと最初に衝突したのがBMW X5 だったようだ。X5は時速130キロ以上の速度が出ていたと防犯カメラから推測されている。その速度でこのクルマに突っ込まれたらまず助からない。まして相手が軽自動車だったら・・・。実は私もこれと同じ型のBMW X5 に乗っている時、軽自動車と衝突事故を起こした経験がある。





  私の場合は交差点での相手の一時停止無視で、X5の右フェンダーに突っ込んできた。その瞬間、軽自動車を運転しているおばさんが運転席で前後に大きく頭を揺らすのが見えたが、私の方への衝撃はほとんどなかった。幸い相手も怪我が無くクルマから降りてきたが、軽自動車は全損となり、X5は車軸が曲がって走行不能になってしまった。X5は車重が2トンもあり、その堅牢なボディは安心感をもたらし、この時の事故でもそれが証明された。





 軽自動車は大変人気があるが、クルマ同士の衝突事故の時は怖いものがある。田舎だと郊外の農道などではけっこう速度が出たまま衝突する事故があって、その時の新聞記事を読むと普通乗用車の方は軽傷で済んだものが、軽自動車の乗員は亡くなるケースが多い。それはボディが脆弱なことと、重量が軽いゆえ衝突した時の運動量の変化が大きく、相手の運動量をもらった勢いで大きく弾き飛ばされるからである。子供の頃よく遊んだビー玉で、大きな球に小さな玉をぶつけると、大きな球はあまり動かないのに小さい球は跳ね返されるのと同じでごまかしようのない物理の法則だ。






  ホンダS660もいいけど、正直乗る気はしない。X5みたいなクルマとぶつかったら跳ね飛ばされるということは疑う余地のない事実だから。








Posted at 2015/06/09 17:31:54 | コメント(7) | トラックバック(0) | クルマ
2015年06月04日 イイね!

後部座席で思うこと。

後部座席で思うこと。  クルマ好きなら、自分から後部座席に座ることはないだろう。子供らが小さい頃は、後部座席は「動物席」とか言ってランク下にみなされ、誰が助手席に座れるかでちょっと競った時もあった。もちろん私もタクシーに乗る時以外は後部座席は好きではない。何より他人のコントロール下でクルマに乗るということが居心地が悪い。




 ところが子供も成人し、クルマの免許を取り運転するようになると、ドライバー交替の機会が多くなり、やむなく後部座席に座ることも多くなった。アウディS3セダンの後部座席に乗ってまず感じることは、Bピラーの面積が大きいことである。ただでさえ小型なのに、そのためより閉ざされた空間という雰囲気があり、穴倉にいるような感覚になる。最初はこれが嫌だったが慣れてくると、これもなかなかいいかなと思うようになった。犬も実は狭い空間にいると落ち着くらしい。




 シートの座面も助手席より固めに感じられ、座った感触はむしろよい。太いBピラーを始め、質素で暗い雰囲気は本来のドイツ車らしさが残っている。外観や運転席周りは派手に進化していくが、後部座席の雰囲気は開発の波から取り残された街の一区画みたいだ。
そういうわけで、妻の運転の時に敢えて後部座席に座ってみることも増えた。SクラスやA8のようにふんぞり返って座れるわけではないが。











Posted at 2015/06/04 11:09:41 | コメント(5) | トラックバック(0) | クルマ
2015年06月02日 イイね!

予想外の出来事にも備えよう

予想外の出来事にも備えよう  先日、カレラ4のホイールを久しぶりに洗おうとしたら、前輪がスタッドアリタイヤになっていた。スカイライン2000GTに乗っていた頃までは、冬タイヤはこのような鋲がたくさんタイヤ表面に打ち込まれてあって、高速道路でもガリガリと音を立てて走っていたものだった。よく見ると+ネジだ。幸い空気が抜けていない。タイヤも減っていて交換時期が近かったので、いつものタイヤ屋さんに4本発注した。そこで事情を話すと、こういうことはうちの店でも月4~5件はあるとのこと。




 タイヤに何かが刺さってしまうのは、道路がクリーンでない以上不可抗力のことがあるが、最近、人間関係で理不尽にナイフで刺される事件が報道され、その容疑者が精神障害の可能性があると報道が立ち消えになることが多く、その後の情報は封印されてしまう。私達は自分も含めて健常者のままいられる保証はなく、いろいろな障害者と社会で共存しているのだから、精神障害に関してもその病状の概要は知っておく必要がある。次の例は、長年の経験から統合失調症がどのようなものかを私が講義用に創作したもので、典型的な発病のパターンを示している。




  Aは、今春大学を卒業し東京のコンピューター関連の会社に就職した。慣れない都会暮らしと仕事の疲れも重なって、6月頃より眠れない日々が続くようになった。
  そんなある日、アパートの隣の部屋の住人の話し声が気になるようになった。入居した時からそんなに防音のよいアパートではなかったが、次第に隣でたてる物音や話し声が自分のことを言っているような気がしてきた。
 しばらくすると、Aがトイレに行こうとすると「トイレに行くな!」あるいはご飯を食べようとすると「ご飯を食べてはだめだよ」と隣から聴こえてくるようになった。Aはどうして自分の行動が知られているか不思議に思った。もしかして盗聴器や監視カメラがこの部屋にしかけられているのではないかとそれらを探してみたりもした。しかしそれらしきものは見当たらなかった。声は男性の声の場合もあるし、女性の声の場合もある。そのうちもっと不可解なことが起きた。なんとTVを見ていたらアナウンサーが自分のことを言っている。これはいったいどういうことだろう?Aは困惑してしまった。
 外出すると、道ですれ違う人が自分の方を見て笑っているような気がする。全然知らない人が自分の悪口をささやいているように感じ始めた。近くを通り過ぎる車が自分をつけて監視しているのではとも思い始めた。
  こうなると外出もできない。Aは会社を休んで部屋に閉じこもるようになった。時おり隣から聴こえてくる声があると、怒鳴り返したり壁をどんどんと叩いたりした。事情を知らない隣人は大家に苦情を申し出た。
 さらに聴こえてくる声は、Aが話すことや、思っていることに対しても言ってくるのである。Aが「うるさいな、いちいち口出しするな!」と言うと「なに、うるさいだと。お前のためを思って言っているんだ」と返事が返ってくる。Aは一日中部屋に閉じこもり正体のわからない声と会話するようになった。
  会社からAの実家に無断欠勤が続いていると連絡が入り、Aの兄がアパートにかけつけてみた。そこには掃除もしないごみだらけの部屋に、髭も剃らず不潔な格好をしたAが緊張した表情で「兄さん、気をつけて、ここは見張られているんだ。おそらく秘密警察かなんかだよ」と言って閉め切ったカーテンを少し開けて外を覗いた。
 兄はAを連れ帰って、実家の近くの精神科を受診させることを決意した。


 



   このケースの特徴は幻聴と被害妄想である。特に被害妄想は、自分の周りの人間や偶発的な出来事も自分に関連づけて考えてしまうので、被害関係妄想と呼ばれる。これが覚えて頂きたいこの病気の最大の特徴である。病者の脳は自分の感じ取り方や考えが間違っているのではなく、周りがそうしていると解釈して整合性を保とうとする。したがって、周りの人間が理路整然とその誤りを正そうとして話し合いをしても無効である。




 もし、隣人にこういう人がいたら必ず医療機関につなげない限りはこの状態は改善しない。家族がいる場合は良いが、放置されたままだと危険だし、また通院を中断した者も同じ状態になる。たいていは部屋に閉じこもりになるが、元々の性格が攻撃的だったり活動性があると事件や事故に発展する。この病気はクスリさえ飲めば症状が消失したりかなりの軽減が望める。そうやって回復した人はすごく穏やかでいい人がほとんどなことが多い。




 わざわざこのケースを提示したのは、病気になっている時の本人の内面を知って欲しかったからである。これを知っていれば身近に起きる対人トラブルや、メディアの報道での似たような事件に対して、より理解が得られることと思う。
 国は日本が諸外国に比べてあまりに精神科病院の入院者数が多いと言うことで約10年位前から退院を促し精神科病院のベッド数を削減する方向に動いてきた。
 そうであるならば、国民もよりこの病気に関し理解してトラブルを避け、安全にいっしょに暮らしていけるような社会にしないといけないのではないかな。







Posted at 2015/06/02 14:24:08 | コメント(5) | トラックバック(0) | クルマ
2015年05月16日 イイね!

スカイライン2000GT-ES TURBO

スカイライン2000GT-ES TURBO  東北道の仙台盛岡間がまだ全開通していなかった頃の話である。当時、私は初めてのクルマであるトヨタ・コロナ1800GLに乗っていた。夏休みなどに友人数名を乗せて仙台方面に帰省する時、一般道や部分的に高速道を利用して走る。このクルマは一般道ではあまり不満は感じなかったが、高速道で例えば4人乗車時にレーンチェンジするとしばらくクルマが傾いたまま走るような柔らかい足だった。そこで当時ドラ息子であった私は安全性を盾に父親にクルマの買い替えを懇願したのであった。






  とりあえあず、実家の近所にある日産ディーラーに話題のスカイラインターボを父親といっしょに見に行くことにした。ターボ車は今では珍しくもなんともないが、実は国産車で初のターボ搭載車はこの頃の日産のグロリア・セドリックが最初でその直後に伝統あるスカイラインに搭載されたものだから、注目度は相当なものだった。ディーラーで父親と私で交互に試乗したのはよいが、父親が乗った時はサイドブレーキをかけっぱなしで終始走ってしまい、後で気づいた担当者が焦っていた。





  今もそうかも知れないがこの時も買う買わないの最終決断は、結局いくら値引いてくれるかで父親は5万円の値引きを引き出すため10分ほど沈黙して頑張っていた。価格はコロナの2.5倍、200万円ほどはしたと思う。
 どういうわけかMTではなく3速ATを選び、パワーステアリングもオプションだったがこれを選ぶと5馬力出力が低下するので、それははずした。それでも145馬力、当時は誇らしい数字だった。




  実際乗り始めてみると、コロナとは違いより走りに関しては真面目に作られており、高速道での安定性は好ましかった。何より印象的なのがメータパネルの照明がオレンジ色で、夜間の走行ではとても心地よく、そこでクルマと気持ちが通じ合う快感を覚えたといってもよい。その後、アンチトヨタ、BMW信奉者になったのはこの時の体験が大きかった。
 沿岸の道を走っていて、汚い黄土色の古いセドリックを追い越し、それが追いかけてきたので「地元の族が、ここは目に物を見せてやる!」とアクセルを踏んで加速したら、なんと覆面パトカーで生涯最高速度違反で捕まったのもこのクルマだった。





  ある大雪の日、駐車場に20cm近く降雪しそこから出るのに40分近くかかってしまった。FRのATの弱点が出てしまい、それからほどなくしてホンダのディーラーに行きFFの二代目プレリュードの予約を入れてしまっていた。
  以後、ホンダ車を二台乗り継いだ後、BMWの5シリーズに乗った時に、そこにこのスカイラインを思い出した。スカイラインが目指していたものはコレだったのかも知れないと。



   
  クルマが来て乗り始めた時は、トランクリッドにあったTURBOのリアスクリプトが気恥ずかしくてわざわざシールで隠していた。
 中国のフェラーリ乗りのバカ息子ほどではないが、基本的には同じであまり自慢できる話ではない。しかし、クルマには罪がないので敢えて書き留めておくことにした。

  
Posted at 2015/05/16 22:43:10 | コメント(5) | トラックバック(0) | クルマ
2015年05月14日 イイね!

GT3のような犬

GT3のような犬  5月の連休中、秋田県大館市にある秋田犬会館というところにふと立ち寄ってみた。別に秋田犬に興味があるわけではなかったが、近くを通ったからという理由だけ。着いてみると、その建物はどこか異国の風情をしたレトロなものだった。実物の犬はその建物の脇にある檻に一頭だけいた。真っ白の成犬だ。秋田犬は怖いというイメージだったが、その犬は穏やかな性格なのか、来訪者の子供らが檻から手を突っ込んで体に触れても嫌がることなく応対していた。あらためてこの秋田犬を観察すると、その立ち姿の美しさにちょっと驚いた。





  我が家の犬がミニチュアダックスフントなので余計そう思えたのだろうが、そのすらりと伸びた足は強力なパワーを秘め、そのままごつい首と胴体につながっている。なんかヴィッツに見慣れた目に、いきなりGT3を見てしまったような迫力を感じた。
 秋田犬会館は1階が事務局で、博物館が3階にあり階段で登らせられる。その展示品の中に下のようなジオラマがあった。





IMG_1848





  秋田犬はマタギの猟犬で、このように熊を仕留める時に使われた。なるほど迫力があるわけだ。サーキットを走るクルマのように、本来の活躍の場はこういうところにあったのだ。秋田犬は飼い方が難しく、時々人を噛んだりして大けがを負わせる事件が報道されたりする。普通の犬を飼うような安易な気持ちでは手を出さない方がよい犬種のようだ。
 もちろん自分で飼う気はさらさらないが、久しぶりに犬の本質を見た気がして、その残像はしばらく残った。







IMG_1847
Posted at 2015/05/14 17:43:50 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ

プロフィール

「@terry997 人のクルマにのせられる時それを少し意識します。自分の運転の時はしないけど。(^_^;)」
何シテル?   05/02 14:49
  2007年型カレラ4に乗っています。オールシーズン、日常の足として使用し、すでに10万キロを越えました。  カレラ4の乗り味は、ゆっくり走ればメルセデス、...
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