堅雪かんこのブログ一覧

　　　今日の午後は、最近リニューアルした同業者の病院を観に行くことにした。見学希望者を募ったら人数が増えて、３台で分乗して行くことになった。そのうちの１台は私のカレラ４である。出発前、隣の助手席は空いていたが、職員は誰も遠慮して乗ってこないだろうと思っていた。



　そこへ、ちょっと遅れてきた若い女性のケースワーカーさんが前方に停まっているバンに駆け寄り乗ろうとしたら、すでに乗り込んでいる年増の看護師さんたちに後ろのポルシェに乗ったらいいさとか、からかい半分に言われて彼女は顔を赤らめ躊躇していたが、なんと意を決してカレラ４に乗り込んできた。



　「まさか、こういうクルマに乗れるとは思はなかった」と意外に満足な顔をしていた。走り出すと「やっぱりセルボとは違いますね」とか言う。「先生はクルマ好きなんですか？」とか「軽は運転したことがありますか？」とも聞いてきた。私の職場もセクハラ管理が厳しくなり、この娘ともほとんど仕事上の話しかしたことがなかったので、この展開はかなりラッキーだと内心では思い、天候とは裏腹に気分が晴れやかになってしまった。



　目的の病院には１５分程で着いた。一通り見学したが、終わるころになると同行者達はばらけてしまい、待っていてもしょうがないので二人で一足先に帰ることにした。ここでまた来た国道をそのまま引き返すのは芸がない、と思い山間の迂回路にハンドルを切った。まずは岩山展望台に向かう。ここは盛岡のデートスポットだが、彼女は来たことがないという。盛岡で大学生活を送っていたはずなのに・・・。



　彼女らの世代は、男の子でもクルマに関心がない人が多く、従ってクルマを用いないデートが主流なのかも知れない。だから行動範囲も極限られている。昔はネットも携帯もない時代で、クルマは確かに当時も高価ではあったが、デートの必需品だと思っていた。
　彼女は今は自分のクルマとして軽に乗っているが、100ｋｍほど離れた実家にたまに帰る時でも高速道は使わないのだそうだ。理由は怖いから。クルマは買い物や移動の道具で、ドライブを楽しむということはないという。



　途中、左折した時突然「ウインカーが逆なんだ！」と言葉を発し感心していた。こういう驚き方は新鮮。乗り換えたばかりだと間違うことがあって交差点であせるんだよなと言うとケラケラ笑っている。
　若い娘のこういう無邪気さは心が和む。最初にパッとポルシェに乗り込んできた大胆さもあっぱれだ。年を取ると男も女も分別臭くなる。常識や社会的地位にがんじがらめになってしまうのだ。加藤茶が年の差婚に踏み切った理由が少しわかったような気がした。



　　最近長かった髪を短くしたら、患者さんが自分の髪形を真似るようになってちょっと困っているという。その真似る患者は50歳の統合失調症の女性で、彼女の年の倍以上はある。でも、そういう患者さんがかわいいともいう。そのようなスタンスをとれることにも少し驚いた。



　　午後にもアポイントがある患者さんがいるということで、急いで病院に向かったつもりだったが、駐車場には後から出たはずのバンがもう先に着いて停まっていた。




　　　では、本日の動かぬ証拠となったドラレコシリーズ　第４弾！（墓穴？）

　　もう南の地方では桜が満開だったり、咲き始めているというのに、こちらは昨日の暴風雪などでまた冬に戻ったかのような雪景色に一変してしまった。新幹線も止まり、高速道も通行止になった。幸い路面には雪がなかったが、場所によっては風で吹き飛ばされた小枝が藁のように固まって道路を覆っていた。
　夏タイヤに履き替えたばかりだったので、ちょっと焦った。





　　　ではドラレコシリーズ　その３。








　　　あまりの風の強さに、まるで吹き付け塗装を受けたかのような木々。