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堅雪かんこのブログ一覧

2015年01月05日 イイね!

戦慄のボクサー

戦慄のボクサー  年末年始はほとんど自宅で過ごしたのでTVを観ることが多かった。番組はお笑いやボクシングが多かったような気がする。その中で、今でも信じ難い映像は、井上尚弥のボクシングだ。普通は前宣伝で必要以上に煽り、キャッチコピーやエピソードなどを並べて人々の関心を惹き、実際試合を観たらそれほどでもなかったと失望して終わるパターンが多い。TBSプロデュースの亀田兄弟の試合が典型例だった。(選手自身に非はないが)ところが井上尚弥の世界WBOスーパーフライ級タイトルマッチは、その逆。こんなことがあっていいのかと思うくらい圧倒的な力で相手を粉砕した。





 相手を粉砕すると言えば、ピーク時のマイク・タイソンがそうだったが、井上の対戦相手は46勝1敗、しかもダウンの経験が一度もないという世界チャンピオン、オマール・ナルバエスである。よほどの自信のためか入場の際に自分の9歳の息子を同行しリングにも上げた。そのチャンピオンを試合開始早々25秒で放った右ストレートで意識を飛ばし、続けて同じ軌道の右ストレートで早くもダウンをさせてしまったのである。井上は相手の固いガードを開くための挨拶パンチのつもりで打ったようだが、尋常ならざる強打で、相手も倒れたが井上自身も右手を痛めてしまったと後で話している。その後もこのラウンドであと1回ダウンを奪った。





 続く2ラウンドめは、ボクシングファンなら痺れまくるくらいの出来だった。井上尚弥は「怪物」という異名をすでにつけられていたが、これもTV用の宣伝文句だろうと思っていた。チャンピオンにするまで弱い対戦相手を選んで連勝記録を作るというのも、ボクシング界では選手を育てる常套手段だからだ。
 しかし、この井上尚弥の動きは普通ではない。ビデオの1・5倍速に見えるくらい異次元だ。野生動物が獲物を仕留めるように無駄がなく迅速に動く。そのため相手の世界チャンピオンが二流の選手に思えるくらい差があった。そして、あの相手の右フックを空振りさせた直後のカウンターの左フック。一瞬の居合抜きのような鋭さで相手はまたしてもバタッと崩れ落ちた。





 驚きはこれで終わらない。仕留めは二発の左ボディフック。二発めがバスッと当たった後1秒くらい間があってからチャンピオンはガクンとマットに膝まづいた。この時「体がもたない」と思ったそうだ。ここで試合は終わり、チャンピオンが入れ替わった。カメラは泣きじゃくる元チャンピオンの息子を捉えていたが、まさかこのような試合展開になろうとは誰も予想しなかっただろう。井上自身も判定勝ちでもよいと考えていたくらいだから。




  リング下の解説者席では俳優の香川照之が興奮しまくっていたが、ボクシングの試合を数多く観戦してきた彼だからこそ、この試合はよけい信じ難かったようだ。もしかしたら井上尚弥は大場政夫や具志堅用高をも超える日本ボクシング史上最高の選手になるかも知れない。
 昨年はいろいろ虚妄な話の事件が多かっただけに、強すぎる井上尚弥の試合は紛れもない真実なのだが、いまだにアンビリーバボーだ。












 
Posted at 2015/01/05 16:38:45 | コメント(1) | トラックバック(0) | スポーツ

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