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堅雪かんこのブログ一覧

2011年12月31日 イイね!

雑感 今年の最後によせて

雑感 今年の最後によせて    昨日のTV番組の「日本No1の頭脳王!大決定戦!!」は面白かった。頂上決戦は東大医学部と京大医学部の対決。かつての受験生だったら嫌でも知っている、両者ともはるか雲の上にそびえる受験界の最高峰の頂である。
 プロ野球選手になるような、特に秀でた身体能力を持つ選ばれた人達がいる一方、頭脳でも抜群に秀でた人がいても不思議ではない。彼らはそういうタイプだ。



 だが、番組の中で彼らに向けられる設問の多くが相変わらず陳腐であった。高校生クイズの時もそうだが、芥川賞受賞者の名前や歴代ローマ帝国の皇帝の名前を知っている限り述べよとか、歴史のあまり有名でない出来事など知識量を問う問題が多い。答えられると「ほー、すげぇ!」と一瞬感心するが、でもよく考えるとこういう質問は、今やスマホを握っていれば数秒で"天才”と同じように小学生でも答えられる。



 中国でもっとも有名な日本人、加藤嘉一が著書の中で書いていたが東京大学と北京大学の学生をフォーラムで集めて、経済協力、安全保障、歴史認識、環境問題でディスカッションさせたところ、東京大学の学生は北京大学の学生との実力の差に圧倒されたという。どこが違うかというと、まず英語力。北京大学は授業も教材も半分以上英語で、学生寮の公用語は英語なのだという。そしてインターネットや英字新聞などを多く読み、常に世界の情報を貪欲に仕入れている。それが彼らの将来の死活問題に関わっているから必死だ。
 そういう背景があるものだから、プレゼンテーションの能力の高さ、洗練度、パソコンでの資料作成、キーワードの検索能力も東大生とは段違いに優れていた。



  だから本当の知力とは「あ、これ知っている」「それ知っている」という物知り自慢ではなく、そういう知識をどう組み合わせてどう考え、どのように表現し、予測して対処するかということだろう。今年起きた大震災に続く福島原発での事故に関わる知識人達の発言をみてみれば、ほとんどが無力であったことは否定できない。ま、原子力の問題は未知の部分も多く難しいとしても、そもそもあんな大地震を予測できない地震学って、いったいなんなのだろう?



  年末の番組で相変わらずビートたけしが引っ張りだこだが、この人には驚かされる。日本兵の格好をしてとんねるずの番組に出て、しょうもないおふざけをやったりしたと思えば、NHKのBSでは国内外の一流のアーチストに会って「伝統と革新」について真面目に論じたりする。
 昨日も鶴瓶との番組で、話題が落語になったら突然「野ざらし」という落語を即興で始めた。彼がツービートで登場したときは「あれは漫才ではない」と批判されたが、その後持ち前の「破壊力」でTVのお笑い界を席巻して今日に至っている。その彼が落語を披露したのである。これは感動ものだった。故談志師匠に対しての最も深い追悼だったと思う。




   伝統を忘れず、さらに新しいことをやっていく。そうやって歴史は進んでいく。伝統と革新は表裏一体である。



   それでは皆さん、今年はありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
 
Posted at 2011/12/31 09:30:44 | コメント(13) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ
2011年12月29日 イイね!

大失態のレクサス・ディーラー

大失態のレクサス・ディーラー   この話は以前もクルマ雜誌で読んだことがあるが、今月号の「ENGINE」にも載っていたのでご紹介したい。


 生沢徹氏がレクサスIS-F購入の検討のため、夫婦で近所のレクサス・ディーラーを訪れた。しかし彼がよれよれのユニクロにズタボロのナイキを履いて、アクセラに乗って行ったためか、レクサスの営業マンに全然相手にされず、見積りも納期の情報にも応じてくれなかった。そこで、その足でポルシェのディーラーに行ったら大歓迎された。それがきっかけで彼は市販車の911を数台所有するようになったのだという。2007年の話だ。


 まあ、生沢徹氏がどういう男か今の若い人は知らないし、私も昔行われた日本グランプリでポルシェ904をスカイラインGTで追い抜いた時の伝説のドライバーとしか認識がなかったので、あまりレクサスを責める気はない。しかし、これは日本のクルマ文化の底の浅さを象徴するエピソードだ。
 彼は本来ならどこに行っても大歓迎されるべき男で、若いルイス・ハミルトンですら彼がいれば寄ってきて表敬する。


 Wikipediaにはかれの業績がどっさり書かれているが、その中でもまたおもしろいエピソードを見つけた。(以下引用)



 大会名誉総裁の高松宮宣仁親王が出席する開会式で選手宣誓を任された生沢は、主催者が用意した宣誓文を無視し、マイクに向かって「オールギャランティー、送迎サービスまでもJAFの金で賄われる外国人ドライバーに対し、いかに日本人ドライバーが不当に扱われているか……従って選手宣誓を拒否する!」と宣言した。この発言は観客から喝采を博したが、この事が原因で生沢は国内レースへの出場を1年間禁止された。その後、生沢がJAFに謝罪文を送り処分は軽減された。


 このような"偉人”であることを後で知ったレクサス・ディーラーの営業マンはどう思ったことだろう?彼をきちんと認知したポルシェ・ディーラーもさすがである。そう、彼は日本人初のポルシェ本社のワークス・ドライバーでもあったのだ。
Posted at 2011/12/29 12:38:31 | コメント(13) | トラックバック(0) | クルマ
2011年12月28日 イイね!

ショパンの墓の横に眠るジャズピアニスト

ショパンの墓の横に眠るジャズピアニスト











Posted at 2011/12/28 21:53:48 | コメント(6) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ
2011年12月27日 イイね!

久しぶりにクルマ雜誌を3冊買う

久しぶりにクルマ雜誌を3冊買う   今日はクルマ雜誌の「AUTOCAR」「ENGINE」「ROSSO」の3冊を買った。皆911を特集しており、内容も似通っている。991が出て、"最新は最良か?”という耳にタコのフレーズに基づき、歴代911ではどれがベストかという、これまた過去に何度も試みられた企画になっている。
 では、3誌から印象に残った部分をつぶやき風に抜粋してみよう。


 AUTOCARの見解

 ●991はハードに攻め込んでみても扱いやすく、快適で静粛性が高い。


 ●991はクルマとドライバーとの間にあった、生気にあふれた火花を散らす対話が希薄であるが、攻めればそうでもなくコーナリングの限界も高い。


 ●997は、後期型の製造コストが安く個性を大幅に失った直噴エンジンより、前期型のフラット6エンジンの方がよい。


 ●どうしても911を代表する最高の一台を無理に選ぶなら993だ。僅差で997。本音を言えば930(3.2CS)と991の2台があれば911のエッセンスはすべて味わえる。


 ●964は欧州市場では不人気モデルだが、しかし歴代の中でも傑出したモデルでもある。


ROSSO 沢村慎太郎氏の見解

 ●997は出たときこそよかったが、カレラ4/カレラ4Sが出た頃より作りが弛んできて、それはGT3、GT3RSにまで及びうまく曲がらないクルマになった。996後期型の4SやGT3の方がまだましだった。 (T T)

 ●GT-Rがポルシェを目覚めさせ、997後期ではブラッシュ・アップされた。


 ●911は爺さんも多く買うので、ATや四駆の比率が高く、足も柔らかくしがちである。


 ●だけど、それじゃ911ではないと正気に戻ることもあって、そのように揺れながらも性能を高めてきたのが911である。


 ENGINEの見解


 ●964のタルガがええのう、やっぱ。(生沢徹)


 ●991はまるでパナメーラのようなスムーズな走り。


 ●アルミボディは軽量化にはよいが、スチールボディのようなどっしりとした堅牢感に欠け、微妙な振動感がある。



  総括  堅雪かんこの見解



 ●997カレラ4は911の形をしたメルセデス。耐久性も問題なし。これでよかばい。


 ●991は正常進化。新しい走りを得て、古い走りから脱皮する。それでも旧モデルの価値が下がることのいないのが911。

 ●この3誌の値段がすべて980円!高くなりました。


 ●ENGINEの付録のDVDがしょぼい。クルマは進化しても雜誌は退化。


 ●ROSSOにシオさんSAアペルタ納車オフ会の記事が。前列向かって右の白い大仏がシオさんw
   (Hir☆pi♪さんもいるじょ~♥)
Posted at 2011/12/27 21:34:15 | コメント(9) | トラックバック(0) | クルマ
2011年12月27日 イイね!

巨匠たちの"青の時代”

巨匠たちの"青の時代”  先日、NHKのBSプレミアムで放映された「巨匠たちの"青の時代”」は見応えがあった。ピカソ、キューブリック、シャネル、そしてマイルスの4人をとりあげ、いずれも名前を聞いただけで反応してしまう人物ばかりだ。
 彼らに共通しているのは、その時代に迎合しない革新的なものを創出していったことだろう。だから当然、"青の時代”には周囲からは認められず苦悩する。



  シャネルなんかも強烈で、当時の上流社会の女性が身にまとっていた金魚みたいな過剰なデコレーションの衣装を真っ向から否定し、新しいファッションを提示していく。彼女を抑圧的な修道院暮らしから爆発的な創造へ導いたのは馬に跨ったことだというから面白い。彼女の存在はレディ・ガガよりも衝撃的だったのではないだろうか?




 "青の時代”と言えばピカソだが、カサヘマスという無二の親友が、ピカソも絡んでいる女性への失恋を契機に短銃自殺してしまったことから青い絵ばかり描くようになったことは初めて知った。「La Vie(人生)」 にはその親友の顔が描かれている。青の時代の最高傑作と呼ばれているがヘンチクリンな絵だ。そういう陰鬱な時を乗り越え、あの圧倒的なキュビズムに移っていく。モンスター的芸術家ピカソの中にカンパネルラの死があったなんて・・・・。





  キューブリックも好きな映画監督で「2001年宇宙の旅」「シャイニング」「時計じかけのオレンジ」などは鮮烈な印象を残す傑作な映画である。従来の撮影方法に満足せず、自分の斬新なやり方で臨んだ。映画に用いる音楽もすばらしい。彼のスタートは写真機だった。ルーズベルト大統領の死を憂う男を街角で撮ったものを雑誌に持ち込み、掲載された。彼が16歳の時のことである。彼の若い頃の写真は、Mr.ビーンにそっくりだ。




  そして、マイルス。彼も青と無縁ではない。有名なアルバムに「カインド・オブ・ブルー」がある。周りにいた超絶技巧のチャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーに追従せず、体育会系ジャズとはまったく異なる音楽空間を築いていった彼の演奏は、あれほどのジャズマンがいるのに誰も真似ができないほど美しく深遠な音を出す。
 以下のビデオの演奏も溜息もの。歌に沿い、時に優しく、時に突き刺さるように音を置きにくる。これがマイルスの真骨頂。





    
Posted at 2011/12/27 11:08:40 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ

プロフィール

「@terry997 人のクルマにのせられる時それを少し意識します。自分の運転の時はしないけど。(^_^;)」
何シテル?   05/02 14:49
  2007年型カレラ4に乗っています。オールシーズン、日常の足として使用し、すでに10万キロを越えました。  カレラ4の乗り味は、ゆっくり走ればメルセデス、...
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