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堅雪かんこのブログ一覧

2012年12月24日 イイね!

カレラ4、初自動洗車機

カレラ4、初自動洗車機   昔、濃紺のBMWに乗っている時は雨の日も風の日も、隣の家の子供に「変なおじさん」と言われるくらい洗車オタクだった。ボンネットに直径2mm程度の飛び石傷がつけば、板金屋にこれどうにかなりませんかと持っていったり。なので、自動洗車機なんかにかけるのはもってのほか、クルマ虐待以外のなにものでもないと思っていた。しかし、昨日高速道路を走り融雪剤を浴びた後に盛岡に着くと氷点下で、いつもの洗車場で高圧で水をかけても拭き取れない可能性がある。そこで、つい誘惑に負けて自動洗車機に入れてしまった。



  カレラ4はドアミラーを手動で折りたたまないといけない。手で押し倒して留め具で固定するという、一千万円を超えるクルマとしては信じがたい原始的な部分だ。実はまったくたたんだことがなくマニュアルをもう一度確認してやってみたら、そこに書かれてあるとおり指を挟んでしまった。しかもたたんだ位置でも露骨にはみでている。



  バネが強力で、かなり痛かった。飼い犬に手を噛まれた気分。




   たたんだところ。これならやってもやらなくてもいっしょ。



  結局、ドアミラーはそのままでやることにした。ガソリンスタンドの自動洗車機はエクスプレスの最新式で、スポンジブラシと泡ジェットコーティング、トッピングに下回り洗車と光沢ポリマーというのも加えて1400円。もちろん「たためないドアミラー」のボタンも押した。これを押しておくと洗車ブラシがドアミラー付近で作業をやめて回避する。
  そして仕上がりはこのとおり。








  実は、もう一台の古いアウディは全然おかまいなしに自動洗車機に何度もかけているのに塗装がそれほど傷んでない。もしかしたら、あまり神経質にならなくてもいいんじゃないかと思ったりして。
もちろん、蛍光灯下で舐めるように顔を近づけてチェックすれば、それなりに磨き傷はあるのだけど。



  赤は脆い塗装というのが常識だが、この時代のアウディは塗装もいいのを使っているのか、まだ光沢を放っている。手入れはほとんどしていない。



  日本だけの慣習なのかどうかは知らないが、買ったクルマを熱心に磨く人が多い。そしてちょっとでも傷がつくと落胆する。ディーラーに修理に出すとき、予想される箇所にすべてテーピングをして出したGT3の写真を見たことがある。気持ちはわからないではないが、これは明らかに強迫神経症レベルだ。カーグラTVでツール・ド・フランスの自動車版を見たが億もする超高級クラシックカーが、泥だらけになりながらがんがん走り、時には当たったりしていた。



  クルマは走ってなんぼ!そう言いたいところだが、私も貧乏性なのでそこまで割り切れない。でも、ヨーロッパの本物の好事家達によって本気で走らせられるクルマは、ガレージでほとんど置物のようにされて磨かれているよりも幸せだろうな・・・。





 洗車後にはよい道。向こうに見えるのは雫石スキー場。


Posted at 2012/12/24 13:12:00 | コメント(5) | トラックバック(0) | クルマ
2012年12月23日 イイね!

ダンス ウイズ カレラ4

ダンス ウイズ カレラ4   大分以前の話だが、清水和夫がGT3RSをヨーロッパで試乗中、尻をズリッとすべらせた時、このようになって初めてクルマとの本当のコミュニケーションを感じられるという意味のようなことを言っていた。しかし実際はプロと違って911をパワースライドで操るのは難しい。素人でも出来るのは雪がほどよく積もった"まだ誰もいない”駐車場でのみだ。










  PSMをオフにして、2速固定にして何度かやってみる。以前よりはうまく回れるようになったが、まだまだ下手で、とてもコントロールしているとは言えない。








 ボディに氷結していた水滴が溶けて汗みたいに見える。(拡大しないとわかりにくいが) クルマの挙動を感じながら上手にダンスするようにあやつるというのは、ドライビングの究極の姿だろう。
 ごめんね、下手なパートナーで。


Posted at 2012/12/23 09:58:42 | コメント(6) | トラックバック(0) | クルマ
2012年12月17日 イイね!

暇と退屈のクルマ論  その二

暇と退屈のクルマ論  その二  私たちがツーリングを楽しいと思う理由は、人類の歴史を遡るとわかる。國分はなぜ人は退屈を感じるかをその著書の中で様々な哲学者や生物学者を引用し論じているが、それによれば、人類誕生数百万年の中で、ほとんどが遊動生活であった私たちが定住生活を選択したのはここ1万年の間だった。そして遊動している時こそ、探索能力などの人間の大脳の優れた能力は思う存分発揮され、それが定住によって制限された。そのため能力に余りが出て、退屈が生じるようになったのだという。



  旅行を好むのもそういう本能からきているかも知れない。ツーリング中は、そこまで遡らなくても昔の武士は馬に乗って、こうやって他領土へ斥候として遠征したり、攻め入ったりしていたんだろうなとふと思ったりする。さらにオープンカーだとより原初的な本能をくすぐるであろう。(レースを好むのは私たちが精子だった時の記憶であると言っている学者はまだいないが)。




 さて、その馬は現代ではクルマになった。しかし「退屈」なクルマが今は街にあふれている。白物家電クルマに始まり、高級車もそうである。レクサスLSは素晴らしいクルマだった。遮音や振動の抑えも効いていてスムーズこの上ない。しかし20分も運転していると飽きてきて、今度は後部座席に移動して乗り心地を味わってみた。すると法定速度内ではトヨタプレミオの後部座席とそんなに変わるものではないと気づく。もちろん室内スペースや材質は違うがテイストは同じ。スタバのSサイズかLサイズかみたいなものだ。




 こういうクルマはなぜ退屈になるかは、皆さんもよくわかっていると思う。國分は「空虚放置」という面白い言葉を紹介している。「空虚放置」とは物が何も自分に提供してくれないことを意味する。クルマでこれを考えるなら、あまりに洗練されすぎていて、ドライバーを煩わせることを何も伝えない。タイヤの接地感も、エンジン音も希薄、あるいはクルーズコントロールや衝突防止装置などの補助システムなどは、ますます「空虚放置」状態を作り出す。




  クルマは進化すればするほど、ドライバーにとっての「空虚放置」度が高くなるという矛盾をかかえてしまう。確かに、今うちにあるカレラ4はウインタータイヤで雪道を走ると、細かく滑っているのがわかり、それを正確にドライバーに伝えてくる。気を抜く暇がないので退屈しない。一方アウディのクワトロはブリヂストンのスタッドレスと相まって冬道でもあまり気を遣わず走れる。だから路面状況やアクセルワーク、ステアフィールなどにも関心がなくなる。安心だが退屈なのだ。



  これはとりもなおさず、911の進化に孕んでいる本質的な問題でもある。どこでも破綻なく走れるクルマがいいかどうか、もしかしたら退屈してしまうのではないか?と新車を買えもしないのにいらぬ心配をしてしまう。また、そういう天邪鬼な人間に売るクルマを作るメーカーも本当に大変だなと思ってしまう。






Posted at 2012/12/17 09:37:26 | コメント(8) | トラックバック(0) | クルマ
2012年12月16日 イイね!

暇と退屈のクルマ論

暇と退屈のクルマ論   國分功一郎著『暇と退屈の倫理学』はおもしろかった。以下は、この本をべースにしてクルマを考えてみよう。
 経済学者ジョン・ガルブレイスは、1958年の著書でこんなことをすでに言っていた。「現代人は自分が何をしたいのかを自分で意識することができなくなってしまっている。広告やセールスマンの言葉によって組み立てられて初めて自分の欲望がはっきりするのだ。自分が欲しいものが何であるのかを広告屋に教えてもらうというこのような事態は、十九世紀の初めなら思いもよらぬことであったに違いない。」  つまり、私たちが欲しいと思っているものは、メーカー側が巧妙に仕組んで供給したモノなのである。


  携帯電話やパソコン、スマホ等は短期間にモデルチェンジして購買意欲を喚起する。そしてそれよりスパンは長いがクルマも例外でない。國分はこう言っている。


 なぜモデルチェンジしないと物が売れないのかと言えば、人はモデルそのものを見ていないからである。「チェンジ」したという観念だけを消費しているからである。



  ただし、クルマ好きであれば、モデルそのものを見ていないということはない。新しい外観を眺めじっくりカタログを読んだり変更されたスペックに注意を払うはずだ。向上している馬力や最高速度、加速の数値を確認したり、新しい装備に強い関心を持つ。
 だが、そういうチェンジは巨視的にみれば旧モデルに比べ、新しさはあっても走りに劇的な変化をもたらすものではない。20年前のメルセデスが今のメルセデスに比べて走りが劣るということはない。





 そしてそういうモデルチェンジで演出される「個性」は、けして完成するものでも満足に到達するものではないという。GT-Rがいい例だ。2012年モデルを買った人は、次に出る2013年モデルが出る短い期間しか自分のクルマに満足できない。スペックに拘っている限り、進化するGT-Rを追うしかないのである。ここまで極端でなくとも他のクルマも似たり寄ったりだ。




  しかし、買い替え需要がなければクルマ産業は成り立たない。その経済システムに私達もうまく組み入れられているということだ。ここで國分が言っていることが正しいかどうかは、自分で判断できる。新車でも中古でもクルマを買って、その満足感がいつまで持続するかだ。買い替えと言う「記号」に耽溺するか、そのモノに惚れて長く使うか。







  でも、モデルチェンジしたクルマが本当にいいモノだったら、やはり迷うだろうな。ディーラーでもらってきた新カレラ4のカタログは大いに目の毒だったもの。








Posted at 2012/12/16 18:45:57 | コメント(8) | トラックバック(0) | クルマ
2012年12月12日 イイね!

たちの悪いいたずら

たちの悪いいたずら  最近のニュースで、オーストラリアのラジオ局のDJがエリザベス女王のふりをして病院に電話をし、妊娠で入院中のキャサリン妃の様子を窺ったら、後にその時の担当看護師が責任を感じて自殺してしまったというのがあった。これはDJに非があるというより、自殺した看護師が極端すぎる。そもそも王室を尊ぶ気持ちがあるなら、めでたい時に暗い事件を重ねるなと言いたい。でも、看護師は本人なりの理由があったのだろう。ユーモアというのは、通じる相手を選ばないと予想外の展開になる。



  これで思い出すのは学生時代の出来事だ。大学に入学して1年が過ぎての春休み、私は大学のある部室に仲間といた。テーブルの上を見ると体育会の何かの角印があった。さらに未使用の封筒があった。そこでどういうわけか、ふと「そうだ、Sに留年通知を出そう」と思いついたのである。Sは私のひとつ前の出席番号の奴で、真面目な男だった。当然留年候補者でもない。封書が届いてもすぐにイタズラだとわかるだろうと思ってのことだった。




  「前略、あなたは今回の進級試験の結果、残念ながら留年となりました。」と当時はワープロもない時代だったから手書きの文字で書き、最後に先ほどの角印を捺して封筒に入れた。それから数日して本人から怒りの電話が来た。「おい、おめぇ!・・・・・」
 彼はまだ帰省していなくアパートにいて、封書が届き手紙を読んだ瞬間マジに受け止め、即タクシーを呼んで学校に向かったそうだ。途中、この先どうなるのかとかいろいろ考え、でもなんで俺が留年なんだという怒りも混ざり合ってパニック状態だったという。




 向かった先は学生部長のところだった。彼がその手紙を渡すと、学生部長はすぐに偽造であることがわかったようだった。次に犯人は誰かということになったが、部室にいた仲間に聞いてすぐ私だとわかったらしい。
 後で学生部長のところに謝りに行ったら、彼はにやにやと笑い、叱咤されることなく許してもらえた。だがSの怒りはしばらく収まらなかった。



    冗談は相手を選んでやらないといけない。
Posted at 2012/12/12 15:45:12 | コメント(9) | トラックバック(0) | その他

プロフィール

「@terry997 人のクルマにのせられる時それを少し意識します。自分の運転の時はしないけど。(^_^;)」
何シテル?   05/02 14:49
  2007年型カレラ4に乗っています。オールシーズン、日常の足として使用し、すでに10万キロを越えました。  カレラ4の乗り味は、ゆっくり走ればメルセデス、...
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2014年7月27日に退役しました。盛岡の冬もなんなく走り、非常に頼もしい家族車でした。
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