『RALLY DYNASTIES IN SARDINIA』
ソルベルグ家は最もよく知られたラリーの名家かもしれないが、サルディニアと結びついた父と息子がもう一組ある
今週末、オリバー・ソルベルグは父ペターの足跡をたどってラリー・イタリア・サルディニアに参戦するが、このイベントは2004年にWRC(世界ラリー選手権)のイベントとして初めて開催された時、オリバーの父が優勝した
ソルベルグ家は言うまでもなく偉大なラリーの名家のひとつだが、サルディニアで20年前に初開催された時に繋がりを持つドライバーはオリバーだけではない
ペター・ソルベルグが2004年に優勝したとき、シュコダ・ファビア WRCを駆るアルミン・シュヴァルツもそこにいたのだが、ファビオ・シュワルツがJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)第3戦に挑むので、シュヴァルツもソルベルグと同じように、今週、地中海の島で自分の子供たちが競うのを見守ることになる
ファビオにとって今年は、ラリー・スウェーデンとクロアチア・ラリーでクラッシュするなど順調なスタートでは無かったため、19歳の彼は今週末に挽回を狙うだろう
シュワルツ・ジュニアはまだキャリアの初期段階にあるが、父のアルミンは20年前にサルディニアでファビアをドライブした時、ワークスドライバーとしての任期の終わりを迎えようとしていた
このチェコのメーカーは、長い間WRCの下位カテゴリーで活躍してきましたが、1999年にオクタビアでトップカテゴリーに加わり、2003年にもっとコンパクトなファビアで挑戦を続けた
ファビア WRCは後に、2005年のラリー・オーストラリアでコリン・マクレーのドライブにより表彰台にあと一歩のところまで行ったが、その夢はサービス中にクラッチの問題を修理できなかったために打ち砕かれたのだが、マシンに適応するドライバーの手に掛かればファビアには潜在能力があることを示しました
ファビア WRCの最上位は、2004年にトニ・ガルデマイスターがラリー・ジャーマニーで1度、2005年にマクレーがウェールズ・ラリーGBで1度記録した、合計2回の7位のみと、残念ながらその潜在能力は発揮されず、シュコダのワークスチームはその年の終わりに解散しました
今週のジラルド&カンパニーのアーカイブからの写真には、2004年にサルディニア島に初めて訪れたときのシュワルツが全速力で走っている様子が写っている
ガルデマイスターはレグ1のSS1でサスペンショントラブルでリタイアとなり、シュワルツはレグ2のSS9で同様のトラブルでリタイアと、チームにとっては非常に厳しい週末となった
シュコダにとってトップカテゴリーは厳しいものだったが、トップカテゴリー挑戦以前に下位カテゴリーで名を馳せていたのと同じように、ファビアS2000は2010年から2012年の間にIRC(インターコンチネンタルラリーチャレンジ)で3度のタイトルを獲得し、R5およびRally2のドライバーは過去9回のWRC2クラス選手権のうち8回で優勝して、再び名を馳せることに
シュコダのワークスチームが2005年末で解散されたのと同時に、シュワルツのフルタイムのキャリアも終了した
しかし、ペター・ソルベルグと同じく、彼も今や息子が自分の足跡をたどり、新たなラリーでの名家を築くのを見守ることになる
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14歳でラトビアの選手権でラリーのキャリアを開始したファビオは、17歳でドイツ国内選手権とエストニア国内ジュニア選手権にも挑戦し、Rally2マシンでの経験も積んでいるんですよねぇ
2022年には、ドイツの23歳以下のイベントで、Rally2マシン(フォード・フィエスタ Rally2)で優勝を飾るも、2023年は13戦出場して僅か5戦のみ完走と、安定性に欠いた成績だが、唯一の救いは、それまでは上位を走行していると言う事
安定した成績を修め続けられるようになれば、いずれはワークスから声が掛かるこもしれませんが、もう少し時間が掛かりそうですよね
Posted at 2024/05/30 18:27:50 | |
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