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2017年03月19日

続2・Nurburgring 24H SUBARU WRXの謎

続2・Nurburgring 24H SUBARU WRXの謎  やっぱり、カッコ良いなぁ、ニュルのWRX・・・

今回は少し寄り道です。

最近のブログ、リジッドマウントとソフトマウントの
2種類の締結方法の話をしています。

その違いを少し説明してみます!


リジッドマウントは直留めなので、ボルトとナットを使ってモノを固定する、イメージ通りです。

それに対して、ソフトマウントというのはゴムのブッシュを介してモノを固定する方法です。

1つめのブログで使った手描きのソフトマウントの断面構造です。
ソフトマウントはゴムに吊られていると書きましたが・・・水色の部分がゴムで重要です。


これを、もう少し深掘りしていこうと思います。
(リアのメンバーブッシュは本来トラクションのキモですが、今回はバッサリ切り捨てますw)

その吊っているゴムにどんな機能があるかというと・・・
ゴムの持つ特性の1つに、ヒステリシス特性というモノがあります。

ヒステリシス:抵抗によって、減荷時の荷重が加荷時を下回る現象

これは何を言ってるかというと、仮に10の力を加えた時に5しか戻って来ないという事です。
では、その5はどこに消えたかというと、抵抗によって別のエネルギーに変換されました。

これが、エネルギーの減衰という事です。

ゴムの場合、運動エネルギーは熱に変換されます。
なので、ソフトマウントのサブフレームの場合、サブフレームを動かしたエネルギーが、
ブッシュのゴム部で熱エネルギーに変換されて、サブフレームが元の位置に戻る時には、
エネルギーが小さくなるという事です。現象で言えば、振動が減ったという事です。

実際の車に置き換えると・・・

エンジンやミッション、デフなどの駆動系からの振動が非常に大きいです。
エンジンは爆発しているし、デフは内部が高速で回転しているので、振動の宝庫です。

その振動は直留めの場合、駆動系、サブフレームを経由して、室内に伝わって来てしまいます。

その室内に伝わって来た振動はドアなどの板厚の薄いパネルを振動させてしまうのです。
薄い板を振動させる・・・これはスピーカーと同じ原理なので、そりゃ音になりますw
それが、乗員を不快にさせる、こもり音であったり不快な音になります。

その振動というエネルギーを減衰させているのが、ゴムブッシュなんですね。

ゴムブッシュの大切さ、理解していただけたでしょうか?w

余談ですが・・・
そのエネルギーを減衰させるというのは、身近なサスペンション部品の中にもあります。
よく、減衰力調整機能付きの車高調に交換したぜ!なんて、言うと思いますw
その減衰力って、何だろうって思ってたりしないですか?
そんなの高校でやったろ!バカにすんな!って方は、ここから下は不要ですw

では、減衰とは、何かというと・・・

片側を固定して、片側におもりを付けたスプリングの、おもりを動かすと・・・
スプリングは、ずっと振幅を続けることになります。

これは、車体に固定されたスプリングがタイヤなどのサスペンションというマスを支えている、
という事の簡易モデルが↑の説明になります。

サスペンションで言うと、スプリングしかない場合は、段差を乗り越えると、ずっとふわふわと
振動が止まらないということになり、それでは乗ってる乗員は気分が悪くなってしまいますw

そこで、ショックアブソーバーというエネルギー減衰機構を取り付けたわけです。
ショックアブソーバーはスプリングにより伸ばされると(縮められると)、運動エネルギーを
熱エネルギーに変換して、入力されたエネルギーを小さくして出力するのです。
そうすることで、ふわふわと動き続けるスプリングの振幅を抑えるわけです。

そして、純正のショックアブソーバーは、アッパーマウントがゴムのソフトマウントになっています。
という事は、社外品の車高調、それもピロアッパーマウントに交換した場合、サスペンションの
振動がダイレクトに室内に伝わることになり、快適指数が悪化しているハズです。
まあ、その前にスプリングのレートも上がって、固有振動数がUPしてしまって、そんな
のは気にならないぐらい、乗り心地も悪化しているので、気にならないかもw

振動を減衰する。この仕組み、現代の自動車には、いろいろな場所に使われています。

ただし、バネだけではエネルギーを減衰させる事が出来ない。
(固有振動数がかち合った場合は除く)


そんな視点から、WRXのスプリングを眺めると・・・答えは見つかりませんwww

コメントでもエネルギーを減衰する機構なのではと頂いていますが、経路が見つからない。

そろそろ、限界かなw
あとは、いつの日か、GarageKさんが解決してくれると信じて・・・

過去のブログも写真等追加してますので、コメント含めて振り返ってもらえればw
ブログ一覧 | 車について考えた | 日記
Posted at 2017/03/19 23:18:44

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この記事へのコメント

2017年3月19日 23:32
昔の職場でトラックのキャブ異音でキャブのブッシュ交換した時上司にブッシュに向きがあるから気をつけろと言われました。
車両前方にしるしを合わせました。

全然解決になってないですが、縦と横の振動数も違いますね〜Σ(・□・;)
コメントへの返答
2017年3月20日 0:09
そうですね、ショックアブソーバーのような1軸でしか減衰力を発生しない仕組みに対して、ゴムの場合は、そのモノの特性なので、方向による減衰力のチューニングも可能ですね。

キャブのブッシュ、指定があるという事は向きによって形状が違うはずです。サブフレームのブッシュも、前後方向と左右方向で、ゴムをくりぬいて減衰力のチューニングがしてあると思います。是非、リフトアップした際には覗いてみて下さいw
2017年3月20日 17:37
こんにちは(*^^*)

こうなったら今年のニュルに赴いて、辰巳総監督にお聞きするしか無いんじゃないかと思います( ̄▽ ̄)b笑

高校ではお受験物理しかやっていないので、勉強になりました。

ゴム製品は心地よい乗り心地を提供してくれる重要なアイテムの一つなんですね!
しかし一口にゴムブッシュと言っても、成分配合の違いがあったり、それと組み合わせる種々のパーツがあるので、組み合わせは限りなく無限大。
そこから一つの解を出す自動車屋さん達は大変ですね(;・∀・)
今度から「乗り心地悪っ!」とか言わないようにします。笑
コメントへの返答
2017年3月20日 22:29
こんばんは!

いやぁ、ホントにニュルまで行って辰巳監督に直接聞きたいですね!そんな贅沢な旅がしたいものですw

私も、ゴムは素人で横目で見ているだけなので、嘘、誇張が混ざってるかもしれませんw
なわけで、話半分に読んでもらえれば幸いですw

でも、よっしぃさんの業界も、凄いダンパーとか使ってそうですよね!パッシブなヤツじゃなくて、アクティブなヤツとか、ありそうなイメージですw

乗り心地悪!っていうのが、スカイラインなんかの場合だと、高いグレードが乗り心地が良いと思って買ってしまうお客さんが居るとかわいそうです。ちゃんと、乗り心地の良いグレードも作ってあるのに、そっちを買わずに。。。

ブッシュなんかのチューニングは時間をどれだけ費やすかという事なんですよね。ダイナミックダンパーなんかは、逃げの極みであるので、個人的には複雑ですw
2017年3月21日 0:13
二輪のエンジンマウントなどは、後ろ側の出力軸に近い部分はリジッド、前側はラバーマウントなんてのもよくあります。

ゴムの振れ幅や予圧を現車合わせで微調整(=チューニング)できるようにしているのかな?と想像しましたが、ロアアーム取付け部なんかは動いてほしくない部分ですよね・・・
コメントへの返答
2017年3月22日 23:48
2輪は知見が無いので妄想してみました!
バイクのフレームは、ねじりが重要な感じがします(motoGPのドカティとか)。それにエンジン自体を完全にリジットにすると振動がヤバそうですね。で、前側のマウントはステアリングに近いの少しでも防振したいのでラバーマウント、出力軸はチェーンの張りへの影響を少なくしたいとか・・・が、想像できますかね。

昔、4気筒の車に6気筒のエンジンマウントを流用すると強化エンマンになるという噂で試した友人が居ましたが、強烈な振動でエンマンの効果の凄さを実感した事がありました。

プロフィール

「今のRedBullでも勝てるのがMAXの凄さで、PPからスタートすれば、それを実現できるのが鈴鹿の特性でもあり。鈴鹿らしいレースでした!VCARBで入賞したハジャーは立派、でも角田が目指すのはそんなポジションじゃない。だからこそ、今回の移籍は今シーズンが更に楽しみになったね!」
何シテル?   04/06 15:32
車は純正がイチバンと思っています。 ですが、ナゼだか残念な事に、愛車スカイラインはノーマルとは、 程遠い姿になってしまっています・・・w ブログは、も...
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