
今日は、EVの充電についてのブログです。
タイトルについては・・・
島下泰久さんの、間違いだらけのクルマ選びの中の、
Part2 クルマ界はどうなる?で、書かれている内容です。
日本では実質、リーフしかない電気自動車ですが・・・
充電器を使うPHEVが、アウトランダー、プリウスと増えてきましたね。
そして、純BEVの選択肢も今年から急激に増えてきます。
そんな中で、日産の充電プランも変更になりました。
これまでは、急速充電は使い放題で普通充電は従量制のZESP2から、
急速充電が従量制に、普通充電が無料という新プラン、ZESP3に
切り替わりましたが、猶予期間もなく突然の移行で大炎上でしたw
そんなわけで、EVユーザーとして今後のEVについて感じる部分を書いてみます。
まず、タイトルの本文を少しだけ。
EVの普及は我が国にとっても、アメリカやヨーロッパにとっても、そんなに簡単な事ではない。たとえばドイツメーカーのエンジニア達は決まって「充電の8割は自宅やオフィスで行われるだろう」と言う。私はこう訊き返す「ドイツの家庭にどれだけ充電器が普及しているんですか?多くのクルマが路上に停められていますよね?充電設備のある新しいマンションがどんどん建っていますか?」と。そして日本のEVを取り巻く状況を説明するのだ。
もっともポピュラーな日産リーフのオーナーの半数近くは自宅に充電器が無く、週末や仕事帰りなど外の急速充電器で充電している。日本の公共充電器の設置数は普通、急速合わさってざっと3万器と、もはやガソリンスタンドに匹敵する数がある。一方、リーフの年間販売台数をざっと2万台とすると、登録車全体の1%にも満たない訳だが、それでも週末の急速充電器には順番待ちの列が出来ている。さて、これが2%、3%に増えた時はどうなるのだろうか。
~中略~
急にすべての駐車場に充電ソケットが付くわけでもないし、まして路上駐車車両のための充電ソケットなんて無い。インフラに莫大な投資をしようとしても当然、限界はある。
そこまで話す途中で大抵のエンジニアは沈黙するか空を見上げてしまうのだが、私は別にそれで留飲を下げたいわけではない。単に、現実を見据えないと普及は難しいのではないか、もっと先行した日本の事例を見た方がいいよと言ってるのだ。
そんなわけで現実的には、ここからEVが一気に増えだすというより、適切なバランスを探っていくフェイズに本来なら入るはずである。しかしながら特にドイツメーカーは一方で、気候変動に対する急進的とも言える政治的な動向に晒されている上に、ディーゼル問題などにより国内での信用が失われていることもあり、カーボンニュートラルの象徴としてのEV推進を声高に宣言しなければならない状況にある。半ば非現実的で非合理でも突っ走らなければならないのが現状。
というわけで、島下さんも書いているドイツ都市部の駐車事情です。
まあ、毎度の私のニュルブルクリンク挑戦旅でフランクフルトで撮った1枚ですが・・・
島下さんも書いてる状況というのは、まさにこれですね。
とてもじゃないけど、充電器が設置できる状況じゃないですw
とはいえ、こんなニュースもありました。
ドイツ、全ガソリンスタンドにEV向け充電設備設置を義務付けへ
ですが、これも問題があって。
ドイツでレンタカーを借りた身からすると、ガソリンスタンドが多くないw
レンタカーの返却で満タン返しする為に、フランクフルトに戻って探しましたが、
無いんですよ、これが。まあ、フランクフルトは大都市なので丸の内でガソリンを探すような
ものなのかもしれませんが、じゃあ都市部ではEVを諦めるのか?という事になります。
もちろん、都市部なので逆にEVのカーシェアリングは、5年前でも見掛けましたけどね。
というわけで、ドイツがどのようにEVを普及させていくか、非常に興味深い。
そして、日本に話題を変えます。
日本でEVの充電というと日産のZESPぐらいしか話題になりませんが、ショッピングモールの
サービスの一環で実質無料で使えていた普通充電が最近、有料に切り替わってます。
例えば、WAONカード認証で実質無料だったイオンも有料化になりました。
これ、日産の従来のZESP2だと、普通充電は有料だったんです。
しかし改悪と話題のZESP3では、普通充電は無料なので、使い方次第では悪くない。
という事になりましたが、良い面では全く話題にならない日産ですw
いま日本の急速充電器は20kw~50kwで、40kwhリーフのスペックでも役不足になりつつある。
そこに、e+の62kwhリーフや、50kwhを超えるEVが増えてくると・・・
EVの旅のうま味が、ほとんど味わえなくなる状況が簡単に予想できますw
充電器はインフラなので、もはや自動車メーカー1社で展開するのも難しい状況です。
とくに高速道路上の充電設備は従来の設備に追加で、ハイパワーな設備を早急に展開して欲しい。
国の補助でwww
これが無いと、これ以上のEVの普及は難しいんだろうと感じます。
まあ、いま既にEV所有のアーリーアダプターな人柱たちは、補助金と言い、EVのうま味を
感じてきたと思いますけど、これからはEVの使い方を吟味しないと、うま味が無いかも。
まあ逆にEVが、それだけ普通に使える車に成長したという事かもしれないけどね。
今後、ZESP3の普通充電が無料という部分に、うま味が感じられるかどうか。
これが日本のEVの使い方になりそうです。
そう考えるとホンダやマツダの35kwhのEVという使い方がハマる、日本市場って事になるのかも。
チョイ乗りだけで遠出は考えないシティーコミューターな使い方。
まあ、ちょっと贅沢なサイズと価格になっちゃいますけどw
でも、個人的にはコスト以外の部分、走行性能な部分にEVのうま味を感じてるんですけどね。
何度も書いてますが変速の無いスムーズな加速、トルコンの無いダイレクトなアクセルレスポンス、
そして、重いバッテリーを床に置く事での低重心、更にその強度のあるバッテリーケースによる
剛性の高いボディの安定感、AZE0→ZE1買い替えするぐらいEVに惚れたw
そんなわけで、排ガス詐欺でEVに舵を切らざるを得ないドイツを生暖かく見守りましょうw