
今日のブログは京商のミニッツレーサーです。
この週末はLeMans24が開催中ですね!
今シーズンはWECシリーズを追えてないのですが、
トヨタがいじめられて戦闘力を奪われていた認識です。
ですが、雨絡みのレースで気が付けばトップ争い!
ワークスが消えて盛り下がった数年を支えて、
100周年に浮かれて再参入したワークスとの絡みで
スピード奪われても、強さをモノにした感じですかね。
ただ残念なのは雨で、私の好きな夜明けの風景を楽しむような中継映像にならなかった事ですw
というわけで、残り4時間のキャデラックとフェラーリ、トヨタの優勝争いを楽しみましょう!
ここから、今日のブログです!
最近は再開したラジコンに、どっぷり浸かってます・・・という事で今回の内容ですw
走らせているマシンは京商のミニッツレーサーです。以前のブログにも書きました。
京商ミニッツレーサーが凄い!
前回も書いた通りで、手のひらに収まるミニカーサイズですが、物凄く走ります!
リアサスはTバーのリジットサス、フロントサスはダブルウィッシュボーンという構成です。
ラジコンと言ってもレーシングの世界に魅せられている私なので、走らせてるのはサーキットです。
広めなサーキットなので、これでも左半分しか映ってない。同じ面積が右側にもある感じ。
万引き防止なんかにも使われているICタグでタイム計測も出来ます。
このタイム測定できるから、ラジコンでもレーシングな世界を満喫できるわけですw
これは、私は昨日、227ラップしてベストは17.4秒という事ですね。
レーシングなのでベストラップを狙うのですが、1周だけ飛び抜けたタイムというのは、
安定した走りが出来てないことの証明なので、表示される上位3周のタイムが近い方が良い。
10年ぶりに再開してのリハビリ中なので、タイムも安定性も、まだまだですw
良く走るようになった京商のMR03ですが、それでも箱から出しての評価は40点ぐらいです。
その状態から100点を目指していくステップを今日は書いておこうと思います!
こんな所に書いても、何の役にも立たないと思いますけどw
箱から出して最初はマシンを触らず、コースをトレースできるまで走ります。
ある程度安定してラップ出来るようになったら、マシンでは無くプロポ側の設定を触ります。
まず、壁に当たるのはアウト側が多いか、イン側が多いか、これで舵角を調整します。
イン側に当たるなら舵角を減らす、アウト側なら舵角は増やせなければ、舵のスピードを
速い側へと調整します。
上手い人はセット付属プロポでも速いですが、凡人は道具で調整ですw
このプロポで4万円ぐらいしてしまうのですが、アンダーステア、オーバーステアの特性を、
プロポ側の設定だけで如何様にも変更できるわけで、魔法のアイテムですw
マシン側で最初に触る部分はリアタイヤのグリップを決める、Tバーを選びます。
カーボン、FRP、板厚違いの幅違いで9種類以上、京商から発売されています。
下の写真だとカーボンの板が見えると思いますが、この板の捻じれでリアサスのロール剛性が
決まるので、リアサスがグリップしないで、スピンしてしまう状態は硬すぎです。
なので、カーボンで硬すぎなら、FRPのt 0.6で幅違い、改善しなければt 0.5を試す感じ。
柔らかくすればグリップは増しますが、今度はロールの戻りが悪く舵残りが出るように。
なので、グリップするけど舵の戻りが良いTバーを探す感じです。
あと、微調整でフリクションプレートがあります。ここは、粘性グリスで調整がセオリーですが、
再現性が難しいのでテフロンシートを貼って、なるべく抵抗無く、センター保持程度に留めてます。
フリクションプレートはモーターの上側にある黒い円盤状の部品で、モーターマウント側にある
ポストを通り2枚あって上下からスプリングの圧が掛かってる。
その圧は、メインシャシー側から延びて来るカーボンのプレートを挟み込んでいます。
その挟み込みの強さでメインシャシーに対してモーターマウントの中立をサポートします。
そして、グリーンのスプリングが見えるリアのダンパーです。
これは、ピッチング方向の硬さの調整ですが、コースのギャップ次第ですね。
ピッチングで縮んだ後に、元に戻る程度にしとけば、明らかにリアが跳ねるとかなければOK。
プロポ、リアサスとセッティングが決まれば、70点ぐらいになってます。
ここからはフロントサスの調整ですが、フロントサスは凝ったダブルウィッシュボーンが、
しっかりと、スルスルと抵抗なくストロークできるかどうか。この組み直しで10点アップします。
リーマーでボールのソケット側を掘る、もしくはキングピン上下反転挿しが効きますw
これの説明は省略しますが、ダブルウィッシュボーンになった事で、トー&キャンバーにみならず
キャスターも変更できるようになったので、味付けの幅が広がりました。
左はトーを変更するタイロッド、中央がキャスターを変更するアッパーアーム、
右はキャンバーを変更するナックルです。この辺も、タイヤの削れ状況を見ながら調整ですね。
そんな感じで、セッティングに必要な部品は、こんな感じです。
右上に見えるのはフロントサスのスプリングで、硬くすれば舵の応答性が上がります。
その分、面圧アップでグリップが上がり過ぎてオーバーステアやインリフトを引き起こすので、
ある程度の初期応答で留めておく、それぐらいの硬さにしておく感じです。
そして、10年ぶりにラジコンを再開して、時代の進化を感じたのがジャイロの搭載です!
この小さいマシンが、矢のような直進安定性を見せるわけですが、ジャイロの効果なんです。
いまどきドローンなんかもあって、姿勢安定性に欠かせないアイテムですね。
今回、再開時に、ラジコン仲間にジャイロも買わなきゃだめだよって言われて、何も考えずに
ジャイロ付きで走らせていたので効果も感じず、最近のラジコンは良く走ると思っていたのですが、
ある時に、急に直進安定性が悪化して、コーナーも不安定になり、どうした!?って
マシンを回収すると、ジャイロのケーブルが断線してジャイロ機能が失われていて。
それで、ジャイロの効果ってこんなに凄かったのかって体感しましたw
ジャイロは、赤矢印の白い基盤で、小指の爪程度の大きさの部品なんですが・・・
ジャイロ機能がONの状態でマシンを持って、振るとステアリングが直進を維持しようと、
プロポを操作していなくても、ウニウニとタイヤが動くので気持ち悪いですw
そのジャイロの効かせ方も、ステアリング特性が全く変わるので、タイムが頭打ちになったら、
ジャイロの効きを調整して、また1からセッティングを見直すのも、また楽しいですw
というわけで、こんな感じで、いにしえのN1耐久レースのマシンカラーに塗って走らせる、
そんな楽しみもあるわけです。
メカニックであり、エンジニアでありドライバー。そしてチームオーナでスポンサーも兼ねてるw
そんなレーシングが小さくコンパクトに凝縮した世界がラジコンの世界です!
