
イタイケな少年時代、「サーキットの狼」に夢中だったボクが密かに憧れていたのが930turbo。当時池沢先生ご自身の930turboをテストされた記事を読んで、サバ読みが多かったスーパーカーの中で、やはりポルシェだけはホントに実測でもカタログ値通りなのだなぁ~と感心したものです。
80年代、ポルシェといえば930turboのイメージが強くありました。88年に初めてFISCOをE30 M3で走った時、漫画家M氏が赤の930turboにスリックタイヤを履かせて爆走していましたし、ポルシェ専門誌等でよく紹介されていた方で、ファクトリーデリバリーされた黄色の930turbo(右ハンドル)で20数万キロ走行し、しかも徹底的にチューニングされたその凄まじい速さに驚かされたものです。
そうそう、930turboといえば大井クマゴロー先生!知人から大鶴義丹氏の930turboを探してほしいと頼まれ、クマゴロー先生が代わりに見に行ったそうなのですが、そこにあったのがグリーンの'89 930turbo アメリカ仕様。走行8,000kmで程度抜群だったらしく、クマゴロー先生はR32GTRを手放しそのクルマをご自身が買っちゃったそうです。以来ベスモのマイカーバトル等で活躍したのは皆さんご存知の通り。
突然930turboへの想いが蘇ってきたのは、知人のモータージャーナリストである沢村慎太朗さんの近著「巨匠が愛したフェラーリ 女優が恋したモーガン」の中で、名指揮者カラヤンがマルティニ・ストライブを配した930turboに乗っていたと書かれていたからなのでした。
余談ですが、一昨年に倉敷の大原美術館へ立ち寄った際、クラシックをこよなく愛した大原總一郎氏とカラヤンとの間に深い交流があったことを初めて知りました。
親日家であり、またポルシェ愛好家であるカラヤンに遅ればせながら興味を持ち、昔のウィーンフィルを聴いてみようかなぁと思う今日この頃です
またまた話変わりまして、930turboが活躍する映画といえばチャーリー・シーンの「No Man's Land」が思い浮かびます。↓のカーチェイスシーンをご覧ください! かつてのボクの愛車だった3rd Camaroが悪役なのはちょっと複雑な心境になっちゃいましたが
Posted at 2011/01/05 15:45:34 | |
気になるクルマ | 日記