
まずはPorsche GT Project DirectorのAndreas Preuninger氏による991.2GT3のエンジン解説をご紹介しましょう!
『今回のGT3はシリンダーヘッドを変更。新設計のバルブトレインを採用したことにより、油圧バルブアジャスターを廃止し、ソリッド化したよ。
そんなことしたらバルブクリアランスがズレて1,000㎞毎にシム調整せねばならないのでは?と思うかもしれないけど、300,000kmをベンチテストしたけどまったくズレなかった。しかも同テストは数回行ったんだ。
それとね、オイルポンプからクランクの中央へとオイル経路を設けることにより、油圧バルブアジャスターを廃止することと相まって油圧を下げることに成功したよ。
重量物を取っ払い、フリクションを減らし、オイル潤滑をよりスムースにして油圧を下げる、この仕組みは991GT3Rでテストし、さらに'17 Cupカーにも採用しているのだ。もちろんRSRにもさ!』
Preuninger氏のハナシに加筆しますと、リコール前の991.1GT3のエンジンをVersion 1とするならばリコール対策後がVer 1.5、4.0L化された991GT3RSと991RはVer. 2.0、そして今回の991.2GT3がVer. 2.5となるらしいです。
これでようやく9000rpmまで回しても信頼できるエンジンが完成したといえるでしょう!
ところでジュネーブでの発表時は9000rpmからレッドゾーンでしたが、
広報車は8500rpmからレッド??
991Rのレッドゾーンは8600rmでレブリミッターは8500rpmで作動、
んん??
伝え聞くところ、991.2GT3は通常8500rpmでリミッターが作動し、SPORTモードONでリミッターが9000rpmへと上げられるとか!?
ついでに6MT仕様の画像も↓
閑話休題。
991.2GT3と今秋発表の991GT2RSは2018年8月で生産終了との噂が流れています。
信憑性が高いかどうかはわかりませんが、継続生産車には2018年9月1日から適用される『Euro6c』に上記2台が適合するのは難しいのでは?というハナシみたいです。
この『Euro6c』で実路走行試験が導入され、排ガス規制はさらに厳格化される模様。
これだけではなく、、、通過騒音規制も厳しくなりますので、たとえ992型にもGT3が設定され、それがNAエンジンだったとしてもエキゾーストノートが大人しくならざる得ないかもしれません。
991が『Euro6c』をクリア出来ないようであれば2018年9月から992型の生産が始まるという説もあながちガセネタとも言い難いような気もいたします('◇')ゞ
自分であれこれ書いていたら、今回の991.2GT3がますます欲しくなっちゃいましたよ~(笑)
・・・というわけでこちらの曲↓を聴いちゃいましょうか!
Posted at 2017/03/22 19:46:22 | |
気になるクルマ | 日記