ボクにとってGTRといえばまずハコスカRことKPGC10。
'72 実家のクルマとしてハコスカも候補に挙がり、カタログの中で輝いていたのがレース仕様のGTR。GTやGTXではなくどうせならGTRにすればいいのになぁ・・・と子供ながら(当時小3)思っていました。
それから時が流れ、初期モデルを避け、納期が早まってきた頃を見計らってR32GTRを注文し、'90 10月に納車されました。
色はCG誌のテストリポート車と同じ濃紺。オプションとして前後タワーバー、NISMOマフラー、NISMO260kmメーターを装着しました。当時はディーラーによってNISMOパーツ取り扱いの見解が異なったので、細かいことをゴチャゴチャ言わないディーラーを選びました。。
当時はよく箱根を走っていましたので嬉々としてGTRを持ち込んだのですが、長尾峠で簡単にブレーキがフェードしてしまい唖然としました。。。
FISCOへ出陣する際にはブレーキパッドをWINMAXに交換し、リミッターをHKSでカットしていきました。確か11月だったと思いますが、油温がすぐに130度を超え、ブレーキも7周くらいでフェードしてしまいました。でもストレートでメーター読み240kmオーバーでしたし、確か1分56~57秒楽々出たと思います。
ちょうどその頃、FISCOで出会った走行会仲間がレースへ転向していくのに影響され、わずか3ヶ月7,000kmでR32GTR手放し、富士フレッシュマンレースに挑戦することを決意しました。それが大きな勘違いであったことは後に気づくわけなのですが。。。
2台目のGTRはR34GTR V-SpecⅡ Nurでした。2002年1月に新車で購入しようかと死ぬほど悩んだのですが、結局その時は見送り、2007年4月に8000km走行した中古車を新車よりも高い値段で買いました。R35GTRがもうすぐ発表されることはわかっていましたが、名機RB26DETTをもう一度味わっておきたくて割高なのを承知で買ってしまいました。
しかし実際に乗ってみると、チューニングされたS15と比べ全てが鈍重。もちろんチューニングすれば激変することもわかってはいたのですが、1万円札がフルブーストで飛んでいく世界。。。
さらに購入したお店から「ノーマルのままで走行1万キロ以内なら高値安定ですよ!」と囁かれてしまい、結局チューニングの道へも進めず、だからといってノーマルのままでは不満だらけ・・・というわけで結局購入後乗った回数は3回、走行距離300kmにして手放してしまいました。。。
'07 11月、銀座の日産本社ショールームにR35GTRが全色展示されていることを知り、5日間連続で通い、あれこれいじくりまわしました。ショールームのオネーサマ達からは「また来たか・・・」と呆れられていたかもしれませんが、そんなことはお構いなしに真剣モードでした。
当時はまだリミッター解除が不可能では?と言われていましたので、翌年1月のオートサロンでは各ショップを回り情報収集。ただ保証の問題もありましたし、純正パーツ価格、メンテ代、そうした具体的な話を何度かディーラーへ聞きに行っても玉虫色の態度、代わりにGTR専門店に問い合わせてもなんとなく頼りない雰囲気・・・。クルマに限らず買い物をする時はスパッと気持ちよく買いたいのに、どこもグニャグニャしているので段々面倒くさくなってやめちゃいました。
’09モデルが出た時は再び煩悩に包まれました。その1ヶ月前の昨年11月。知人と一緒に某チューニングショップで600馬力仕様のR35GTRに乗せて頂きました。この時は本当に感動しました。そこでよーし!'09モデルを買うぞ!とディーラーへ出かけたものの、変な敬語でしゃべる営業氏が出てきて一気に萎えてしまいました・・・。
先日純正パーツ価格等の見直しや、NISMOでリミッターカットしたECUのレンタルも始まったようなのですが、な~んかR35GTRとはご縁が無いのであります。。。
ボクは「GTR Magazine」という雑誌が大好きでして、心底GTRが好きで好きでたまらないといった雰囲気の読者の方を拝見していると、とても熱いものを感じてしまうのです。
でも実際にディーラーへ出かけると、その熱い気持ちが一気に冷めてしまいます。今となってはGTRなんて売れないのでしょうが、あのやる気の無さはいかがなものかと。。。
ボクは日産が大好きです。優等生のトヨタと異なり、不器用ながらクルマ好きの気持ちがわかっているメーカーとの印象がかつてはありました。でもR35GTRに関しては、何故か冷たさを感じてしまうのです。
国交省という存在がある限り、この国において輸入車と同じ待遇を求めるのは無理なのかもしれませんが、もう少しクルマ好きの気持ちをわかってほしいものです。
サッカーのワールドカップやWBCで日本を夢中で応援した時と同じような気持ちがGTRに対してあります。
もしも熱い気持ちを維持したままハンコを押せるのであれば、またGTRを買うかもしれません
Posted at 2009/08/28 02:10:00 | |
かつてのクルマ | 日記