
これまでも何度かF355challengeのECUアップデートを考えたことがあります。
数年前、名門レーシングチームの元エンジニアだった主治医から『例えばMoTec M800と純正ECUを比較した場合、FerrariならF355、Porscheなら993あたりまでなら特に低速域でのマッピングの緻密さが異なります。F355にM800を組んでも正直そんなにピークパワーが上がるわけではありません。しかしながらパワー&トルクカーブに変化が出ますので、乗りやすくなると思いますよ。』と聞いていました。
実際にヒルクライムで2速から3速へシフトアップした直後に失速してしまう歯痒さを味わう度に、MoTecのことが頭に浮かんではいました。
しばらく忘却の彼方へ・・・だったのですが、先日大井クマゴロー先生と飲んだ際にお聞きしたのですが、クマゴロー先生の'89 930turboの純正ECUがそろそろ壊れるタイミングだったのでLINKにアップデートしたとお聞きしました。
そういえばボクのF355challengeも今年で24年目。そのうちECUが壊れることがあっても不思議ではありません。
近い将来に備えて調べておこうと思い、久しぶりにMoTecのHPを覗いてみたら、新たにM1シリーズが加わっており、
『M800をはじめとする従来のECU(他社製フルコンを含む)の場合、エンジンの各種センサーから拾ったデータをフィードバックして、補正をおこなっています。いわば「直前の情報を元に」して「次の設定の帳尻を合わせる」という制御です。
これに対し、M1系ECUは精密なベースプログラムで、まず「M1とエンジンを同調」させ、M1が自分の手足のようにエンジンを制御します。
例えば従来のECUが「歩くためには、まず右足を出して、次に左足を出す」という考え方をするのに対して、M1は「歩こう」と考えるだけで歩き出します。人間と同じで、歩く際に左右の足を交互に出すのは当たり前であり、ここには、「後追い制御」と「先読み制御」ほどの違いがあります。
具体的なセッティングで説明すると、M800ではインジェクターをどれくらい開くか調整するところで、M1は吸入空気量(充填効率)を数値化して入力します。つまり、これまでとは制御の考え方自体がまったく異なるのです。』
とのこと。
さらに!F355にM1を装着した事例も紹介されていました!!
こちら
かつてローラーのシャシダイでどノーマルの360Modenaを測定した時が370馬力でしたから、同程度にはなるようなのです。
ピークパワーはそれほど求めてはいないものの、これは嬉しいですね😊
早速主治医に詳細を調べて頂きました。
紹介されていたF355はMotronic 2.7でありボクのクルマと同じ
(Motronic 5.2だと元々ノックセンサーが装着されているので、その分費用は安くなるとか)。
主治医の私見では、『確かに処理速度は劇的に速いけれども、果たしてF355のような旧いクルマがM1からの指令に対し即座に反応するかどうか。。。MoTecに拘らないならLINKも候補に入れてみてはどうだろうか。ノックコントロールが含まれているし、MoTecの6掛けくらいの予算で収まる。ついでにダイレクトイグニッション化すれば、かなりアップデート出来るはず。LINKで検討するならまずは配線図を入手したい。』と言われ、知人に配線図手配を依頼。
取り敢えず将来に備えて準備だけはしておくつもりです。
嗚呼、それにしても手元にF355challengeがないと寂しいものであります。。。
・・・というわけでこちらの曲↓を聴いちゃいましょうか!
Posted at 2022/04/14 22:57:36 | |
F355challenge | 日記