いよいよ来週末は、BRIGヒルクライムシリーズの第3戦です。
ガスケット吹き抜けの修理も完了し、サーキットでの高負荷走行もしてOKなのを確認したので一安心。
その後の週末は、その他もろもろのメンテを行っていました。
まずはジャッキアップして下回りを覗いた時にたまたま目に留まった断線間際の電気配線の補修。どうもバックライトのミッション側のセンサーの配線のようです。上流側はミッションの中から生えて来ており余り配線長さに余裕がなく新たに被覆をカットするのも一苦労。
Before
After
つづいてフロントスタビの交換。
自分が持っているフロントスタビは2種。購入当初から装着の素性不明のもの。
もう一つが、Alfaholicsから買ったFast Road サスペンションkitのもの。
後者は、練習用にソフトなサスを試してみたくて購入しましたが、ヒルクライムの参戦を開始した現在は、再び購入時のハードな方のサスに戻しています。
しかし、スタビだけに関して言うとこの両者を比べてみるとどう考えてもFast Road kit用の方が固そう。
スタビ径は、前者がφ27に対し後者はφ29。さらに前者は中空に対し後者は中実なのです。
ジムカーナ走行時に外から見ていた方々からも、とてもロールが大きいとの指摘をいただいており、確かに写真や動画で見てみると“目標としていた”3輪走行をジムカーナの超低速でも達成してしまっている状態
と言うことでスタビをφ29のものに交換してみることに。
もう何度目かの作業で、工具も買い揃えたのでそれほど時間も掛からず完了。
(しかしスタビ本体のブラケットボルト1か所の感触が何か怪しい。舐めたか?次の交換があれば大変かも)
スタビリンク部のボールジョイント長は、1G状態で長さを合わせましたがR/Hの方が2cmほど長くなり左右でアンバランス。車体フレームの問題?
余り深入りしないことにする・・・
そしてアライメント調整。
R/Hのトーインがズレていた。(トーアウト過大)
アライメントにも少々疑念があるのですが今は深入りはしない。
イグニッションコイル交換。
特に不具合があった訳ではないのですが元のBOSCHのブルーコイルも年季が入ってそうなので予備用として購入してあったNGK製のものと交換。
そして高地用のアイドルジェットを購入。
ここまで御嶽のヒルクライムでは、スタート前の順番待ちの車列で被りが発生し、スタート時にエンジンが吹けずタイムロスが出るのを何度か経験。その対策としてより薄いアイドルジェットを購入してみました。
ここで問題なのはどの番手を買えばよいか?ということ。
元から装着されているI/Jは55F17。
55の数字は、混合気の吹き出し口(Fuel Hole)の径を表しています。
薄くしたいなら50や45など小さな径のものを選べばよいのですが、このF17という種類のジェットは現在一般に流通しておらず中々売っていないのです。
どうもアルファロメオ固有の番種の様子。
このF番号は、メイン径のエマルジョンチューブと同様、あくまで型式番号であり数字の大小と濃い、薄いの特性には全く関係性がありません。
ではこのF番号の違いで何が違うかと言うと主には、空気穴(Air Hole)の径と数。そして燃料取り込み穴(Internal Bore)の径に違いがある模様。
WEBERキャブの解説本には、F番号各々の径、数のスペックが表になっています。
そしてこの解説本では、主要なF番号を濃い、薄いの順番に並べてくれています。
濃い方から、薄い方へ
F6→F12→F9→F8→F11→F13→F2→F4→F5→F7→F1→F3
さて自分のF17は、この序列のどこに位置するのか?
そこで一考。基本的に混合気の濃さは、空気量に反比例し、ガソリン量に比例するので、以下の計算によりI/Jの濃い、薄いが相対比較できるのではないか?
Fuel Hole径× Internal Bore径÷ Air Hole径÷Air Hole数
そしてその計算結果を一覧にしてみたのがこちら
F6とF4を除くと数字の大小が濃い、薄いの序列と見事に一致している!!
この数字を信じればF17はポピューラーな番種であるF11と同等の濃さと言えそうです。
しからば自分が購入したい今より少々薄目のI/Jは、50F11、45F11、55F2くらいとなりそうです。
今回は、55F2を選んでみました。(小さな部品とは言え、990円×4個が必要ですから何種類も買う訳にも行きません)
高地用のジェットなので直ぐに試してみることもできないのですが、取り敢えず交換して走らせてみました。
55F17と55F2の比較
F17のInternal Bore径 3mmという大きさは特異
先日ホームセンターでみつけて買っておいたこのプライヤーが大活躍です。
WEBERのジェットは、どれも勘合で差し込んである構造。
これが中々抜けず大変なのです。(逆にポロりと簡単に外れてしまうM/Jも時々ありますが)このプライヤーなら接触部が樹脂なので力を入れてグリグリできます。
試走してみた結果、まあ平地であっても特に問題無く使える範囲。アイドリングが下がったので確かに薄くなる方向にはなっているようです。
来週のヒルクライム会場はいつもの御嶽エリアではなく標高はそれほど高く無さそうなので出番は9月のヒルクライムからか?
そして本日、一通りのメンテは終わったので早朝に軽く試走。
横浜市内~大黒PAの近場コース。
走っていてふと思い立ち大黒PAでA/J(エアジェット)を交換してみることに。
普段は200なのですが、夏場を考え220にしてみました。薄くなる方向です。
走ってみても体感上は余り差が分かりませんでしたが・・・
やはりA/F計が欲しいですね。(実はものはかなり前に買ってあるのですが)
車載動画撮っていました。
途中でエンジンを止めて写真を撮っていたらエンジンが中々掛からない症状が!
最近少々下で被り気味のせい?
セルの回りも遅い。バッテリーの電圧は12.8Vあるので問題無さそうだが・・
もう2年以上使ているのでBOSCHの新品をネット注文しました。ヒルクライムの前に交換しておこう。
VIDEO
ヒルクライム次戦は土曜:練習走行、日曜:本戦の2Days。
岐阜県恵那笠置山モーターパークが会場です。
自分にとって全く初めてのコースなのでこの後、しっかりコースを覚えておかなくては!