
サンクターボが手元に無く、クルマで出撃することもできないのでどうも盛り上がりに欠ける週末を過ごす今日この頃です。何しろ趣味がクルマだけなので。
そういう時は、妄想の世界で盛り上がってしまうのは良くあること。で、ここ最近のマイブームはロータスエスプリなのです。
これまで自分にとってのエスプリへの興味は、S1(007の映画では海中も走ってしまった最初期モデル)を頂点とするジウジアーロデザインの時代に集中していました。まあジェントルに乗る大人のスポーツカーのイメージですね。よってサーキットを走るためのクルマとしては一切考えたことはありませんでした。
しかし最近ふと、“エスプリで全開走行って結構面白いかも“と気が付いてしまったのです。ただしそのイメージの対象は、ジウジアーロモデルではなく後期のロータスデザインのモデルです。‘90年代のエスプリですね。
後期のエスプリといってもその中でもかなり車種の移り変わりがあります。この辺の知識はこれまで殆ど無かったので今回、雑誌のバックナンバーやネットの情報で色々勉強して妄想している訳です。
そのテーマは、“もし次期戦闘機としてエスプリでサーキット走行、ヒルクライムを楽しむ場合、どのモデルを選ぶべきか?”です。
比較的リーズナブルな車種を買って自分で徹底的に手を入れるという手も有ると思いますが、日本でそれをやるにはかなりの手間と費用を要するのは間違い無さそう。ノーマルをベースに必要な部分のみ手を入れるくらいが現実的で、とすると最初のモデル選びはかなり重要です。この観点で、数あるモデルの中から候補を上げてみます。
まず、間違い無しのキラーアイテムがこちら、“スポーツ300”です。
当時は、所謂スーパーカー系のクルマが本格的に走るレースシリーズの創成期。今のGTカーレースにつながる流れです。ポルシェ911(964の時代)やフェラーリF40さらにはマクラーレンF1といったクルマに交じり、エスプリもモータースポーツに参戦。ルマン24Hも走っています。
そんな中、レース車の経験を一部活かして?作られたのが、このスポーツ300です。総生産台数僅か65台。エンジンは直4 2.2Lの基本スペックはそのままながら当時のノーマル車の268psに対し300psまでチューン。それ以上に凄いのは表からは見えないところにまで手の入った、まさにロータスの職人技ともいえる及ぶフレーム、シャシーの強化策でしょう。LSDも投入されているようです。
まあ、ポルシェで言うところのRSやGT3系といったところ。
希少車(マイナー車?)ゆえ国内のメディアでは余り評価される機会も無かったクルマですが、外誌ではサーキットなども走らせたうえでかなりの評価を得ていたようです。ミッドシップカーきってのドリフトマシーンだとか。
エンジン両サイドを通る太い補剛バー分かりますか?スポーツ300の専用装備です。
ちなみにノーマルはこちら。
しかし当然これだけのクルマかつ台数も極めて少ないということでお値段の方もエスプリの中では突出している様でちょっと前の相場表を見ると1000万円くらい?僕にはとても手の出ない金額ではありますが・・・・安いと思いませんか?
もし、僕のサンクターボと交換してくれるオーナーさんがいたら即答でOKしちゃいます。ちなみにフェラーリ355だったらちょっと考えて断ります。360モデナだったら即断ります。あっ資産価値を無視した話しですよ。現実の話なら全部即答OKです。(笑)
スポーツ300が(金額的に)非現実的となれば、次はそれに最も似ているクルマ“S4S”となるでしょう。リヤスポイラーとか、はみ出したタイヤをクリアーするオーバーフェンダーとか外観の雰囲気はそっくりです。残念ながらスポーツ走行に振ったクルマでは無いので、中身はやや違うのでしょうが。値段は、スポーツ300の半額以下?
さらにこんなモデルも有ります。“GT3“。名前だけ見ると最高グレード風ですが、実はエスプリの中での立ち位置は、廉価モデル。エスプリのモデル末期、ついにV8エンジンを搭載。これに際し、廉価モデルとして用意されたのが4気筒のGT3です。排気量は従来の2.2Lではなく、さらに縮小された2L。しかし、装備等も簡略化されかなりの軽量化がされたお蔭も有りそのハンドリングはかなり良いバランスのようです。走る為のクルマというキャラクターも通好み。でもスポーツ300やS4Sと比べると外観が少々地味ですかね。リヤスポイラーも標準では無し。
そして、最後にV8モデルの登場です。
3.5LのV8。さらにツインターボで350PS!!4気筒に比べ圧倒的な出力アップです。このエンジンも4気筒同様、ロータス自製。しかし結局、このエンジンが積まれたのはエスプリのみ。長寿だった4気筒に比べ、極めて短命のエンジンとなってしまいました。
もともと4気筒のクルマにV8ですから、シャシーバランスが・・・と思ってしまいますが、エスプリのシャシーは問題なく吸収してしまったようで、ハンドリングの評価は引き続き高かったようです。勿論、軽量、コンパクトに設計された最新のV8エンジンのお蔭もあるでしょうが。
ちなみにV8モデルの外観は4気筒モデルとほぼ変わらず。よって選択のポイントはエンジンのみ。‘70年代のデビュー当時から、(他の多くのスーパーカーがV8、V12であったのと比べると)4気筒のエンジンが・・・と言われ続けきたエスプリにとって最後の最後で悲願のV8搭載!! なのですが、個人的には良くも悪くもエスプリにはやはり4気筒が一番似合うとの思いが強く、新しくて相場も高そうなV8に敢えて手を出す必要性は薄いかな。
V8モデルのエンジンルームはこんな感じ。現代風で色気無いですね。残念ながらこのV8エンジンはフィール的にもサウンド的にも官能性は余り高くはなかったようです。
ちなみに、V8モデルの頂点はこれ“スポーツ350”です。生産台数はこれまた僅か50台。
エスプリの最終仕様ではリヤランプ周りのデザインはこんな感じに。フェラーリも含め当時の流行りのデザインだったのかもしれませんが個人的にはこれは無いなと。
どうでしょう?ミッドシップ&軽量ハンドリングマシーンのスーパーカー。エスプリ。少なくともサンクターボよりもコントローラブル&パワフルなのは間違い無し。ラリーカーを取りますか?それともスーパーカーを取りますか?ってところでしょうか。
スーパーカーを全開走行させるのも楽しいだろうな。
さて、現実世界に戻って僕のサンクターボの状況ですが、実は未だに部品届かず。エンジンバラバラのままです。2週間後のAHAルノータイムトライアルは欠場ですね。既にエントリフィーも入金済みだったのですが・・・。このイベント、今回をもって開催休止とのことなので是非走りたかったのですが無念。2014年のこのイベントで優勝できたのは今でも良い思い出です。観戦だけでも行こうかな。(涙)
その次のイベント7/9のマウンテンクライムも難しそう。ということで、次はもう夏を越して秋のイベントかな・・・。(昨年の夏は、ヒルクライム初参戦や真夏のYZサーキット遠征とか行ってクルマもドライバーも元気だったな~)
Posted at 2016/06/12 22:47:08 | |
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