
ジャカルタでは、毎月のように、日本人が襲われる事件が発生しているとのこと。
急激な経済成長に伴い、貧富の差も拡大して、治安の悪化をもたらしているようです。
故に、ガイドブック、その他様々な情報はいずれも、公共交通機関の利用は推奨していません。
…というよりも、公共交通機関が実に少ないのです。
そんな中、我々でも比較的安心して利用できるのが「トランスジャカルタ」。
これは、道路の一車線をバス専用レーンとして締め切り、一律3500ルピア(約32、3円)で利用できるもの。現在10路線あり、改札を出ない限り、どこまで乗っても同一料金です。
乗客も中流層の市民といった感じで、子供や家族連れの利用も多く見られます。
このように重宝な交通手段ではあるものの、運行はかなりアナログ。
某旅行ガイドには「専用コインを購入し、改札機に投入して…」と記載されているが、この改札機はカバーと埃をかぶっており、実際は窓口で紙のチケットを購入し、改札口で「もぎり係」の兄ちゃんが半券を千切っています。
バスは日野自動車製のようですが、もうサスペンションがガタガタ。車軸の上に立っていると…いや、座っていても、かなり苦痛。
ドアの開閉は車掌の役目。これは、自動にできない必然性が大きいと思われます。整列乗車という観念があまりないようで、ラッシュ時には乗車制限しないと大変なことになるのです。
一部のバスは電光掲示板で次のバス停が表示され、テープでインドネシア語と英語のアナウンスが流れますが、多くは車掌が声を張り上げて(マイクなし)案内しています。
そんな、貴重な愛すべきトランスジャカルタですが、バスのために専用車線を設けるくらいなら、どうして路面電車を建設しないのか?
この国にはまだまだ不思議なことがたくさんありそうです。
Posted at 2011/09/24 23:33:05 | |
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