ここは穴場! 「足立区立郷土博物館」。

先月、「花畑大鷲神社」のあとに寄った

「足立区立郷土博物館」。





思っていた以上に充実した施設で

とっても刺激を受けました。





博物館の裏にある庭園を散策。

「東渕江庭園」。







江戸に幕府が開かれると、

未開地域が多かった東郊の開発が急激に進み、

用水が整備され、水田を中心とした耕地のなかに

集落が点在する光景が作りあげられました。


「水セリ」の栽培も盛んだったそう。
（高収入だったようです）


これ、昭和40年の写真です。


たい肥を作るための草地、山林が少なかったため

江戸・東京という大都市から人糞が運ばれます!


「汲み取りのシステム」は

昭和30年頃までありました。

（江戸東京という大消費地を背景に、

換金性の高い生鮮野菜や生花の栽培といった

近郊農村という地の利を生かした農業が発達しました。

また、肥料として

都市から出される下肥を豊富に使うことができました）


お米の流通システム。


野菜の産地。


昭和初期の「やっちゃ場」。

（東郊の生産物の流通の拠点となったのは千住市場。

やっちゃ場といわれた青物市場の問屋の店先には、

近在の農家の出荷した野菜が並べられました）






「青物市場」の分布。




御用札。






チューリップを早く咲かせるための温室は

何と、

足立で発明されました!


谷文晁の手本をまとめたもの。


有名な「千住の酒合戦（1815年）」の1シーン。

（谷文晁も息子さんとともに招かれています）


単なる酒豪の集まりではなく

一定の期間活動する文化サロンでもありました。


出ましたっ。

これまた有名な

千住火力発電所の「お化け煙突」!!


見る場所によって煙突の本数が変わるから

「お化け」なのです。


セルロイドの人形を製造。

「平井玩具製造所」。


手彫り麻雀牌の工房も

たくさんあったようです。



1964年の

都営住宅。


私が子どもの頃に見た品々があり

感動!!


この「虫かご」、持ってましたっっ。




「ザブ」「ミューズ」「ホワイト」！


















この、青いすだれ、

昔はよく見ましたよねぇ～。


「武州江戸 六阿弥陀 巡拝之図」。


東郊の名所。


（江戸時代の終わりからの

漉き返し紙、窯業、染物などの基盤となった東郊は

水利や広い土地、舟運の便利にめぐまれ、

東京の工場地帯として発達しました。


そのため、太平洋戦争では、米軍の空襲目標ともなりました。

戦後、人口増加とともに工場での勤め人も増えていきます。


しかし、宅地化が進んだことなどにより、

工場は郊外へ移転し、大型化するなどの変化も起こりました）




B29の飛来。


撃墜されたB29のプロペラ！


東郊の工業地帯は

アメリカ軍の爆撃目標でした。


そこで配置されたのは

高射砲の陣地。

そして、夜間の空襲に備えるサーチライトのある

照空灯陣地。


左は「焼夷弾」、右は「高射砲弾薬莢」。






東郊の名物フード。


「ボッタ」。


「文化フライ」。




平和が何よりです...。