「雨あがる」
「博士の愛した数式」
「峠 最後のサムライ」、
どれも私の大好きな映画。
人間の美しい在り方を描いてきた
名匠・小泉堯史監督が、
吉村昭の小説
「雪の花」を映画化した本作。
江戸時代末期の福井藩を舞台に、
数年ごとに大流行して
多くの人命を奪う疫病から人々を救おうと奔走した
実在の町医者の姿を描いています。
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江戸時代末期、
有効な治療法がなく
多くの人の命を奪ってきた痘瘡(天然痘)。
福井藩の町医者・笠原良策は、
その痘瘡に有効な
「種痘(予防接種)」という
予防法が異国から伝わったことを知り、
京都の蘭方医・日野鼎哉に教えを請い、
私財を投げ打って必要な種痘の苗を
福井に持ち込んだ。
しかし、天然痘の膿を
あえて体内に植え込むという種痘の普及には、
さまざまな困難が立ちはだかる。
それでも良策は、
妻・千穂に支えられながら疫病と闘い続ける。
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こういう
実話ベースの
穏やかな作品、大好きです!
人間ってすばらしい、と
素直に思えます。
「義は時代を超える。」
作品中
あるところで、
「雪の花」の意味が
ぱっとわかる瞬間が来ます。
実に心地よい。
それが
重層的な意味を持つことが
じわじわじわじわと
伝わってきます。
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映画 | 日記
Posted at
2025/02/24 14:21:15