ナベエ (ガレーヂ27番地）のブログ一覧

そろそろ青森ではスタッドレスに交換の時期。
管理する6台のうち4台の交換を終えました。

さて・・・空気圧です。
先日、「どうもタイヤの減りがおかしい・・・アライメントが狂ったかも・・」という話が出ました。
確か、この車は新車から9年？位です。
一度・・・新車から3.4年辺りでフロントの方減りでアライメント調整していてそこからは問題無く、それがここへ来ていきなりタイヤの減りが変だ・・・と。

ぶつけてもないのにそんなに一気に減りがおかしいのであれば、走って分かりますし、アライメントは調整しても徐々には狂って来ますが、一気に狂う事はあまり無いでしょう。
画像は親父のノア・・・モニターで当たった2017年のハンコックタイヤ。
サマー3シーズンで約19000ｋｍ走ったものです。
特にリアに履いた時の内減りがありますが自立しますし、1.7トン有る車としてはまあ悪い減りではないと思います。
空気圧は指定よりも少し高めを常にキープするようにしています。

さて、相談を受けた車。
な～んかアライメントじゃない気がすると思い、まず車両チェック。
減っていたというので自分で前後ローテーションしたというのを見ます。
「うーん・・・見るからに（圧が）低いかなあ・・」

「空気か？」

測ってみましょうか・・・このゲージは春にメーカーO/Hしたのでまあ、そこらのよりは正確ですよ。
「ほら！・・・180kpa…指定の220kpaよりも大分落ちてる。
それに、タイヤの減りも真ん中を残して両サイドが減ってる・・・他のタイヤの空気圧も低いし、減りも似たようなもの。
これは・・・アラメントじゃないと思いますよ、空気圧管理をしてみてそれで妙な減り方をするのであればアラメントを疑ってみても良いと思いますが。」

「空気圧か！基本じゃん！！」
・・・そうなんですよ、タダで出来る重要な事。
ただね、車関連（まあ販売、整備、運転等関連は様々ありますが）の職種の方でも案外空気圧には無頓着なんです。

＝＝＝＝気温差が生む盲点＝＝＝＝
兼ねてからの持論ですが、車好きであれば工具持って自分で弄る・・・または弄らなければならない・・・という考えはあんまり重要とは考えていません。
ちょっと精度の良い・・・出来れば校正やオーバーホール出来るタイプのエアゲージを一本持つ、それで最低月イチは空気圧管理をする・・・それに取説にある点検事項（これも見てます？オイル量とかね）をやるだけでで十分と思います。
それ以上はプロの仕事。

青森の場合、まあ4月にサマータイヤに履き替えて、そこでエアー調整するのですが多くの場合はそれっきりでこの11月を迎えます。
春から夏は気温上昇と共に、自然に抜けていく（BSの案内では乗用車用タイヤでは、1ヶ月で約5～10%も空気圧が低下とあります）のとなんとかバランスを保っていられるのですが、それも限度があり不足していきます。
加えて、まあ9月に入って来ると徐々にに気温は低下、10月中旬ともなればグっと低い気温になったりします。
そこで、「空気減ってない？」とタイヤ見て（見た目で低い）と聞くと「あと一か月でスタッドレスだから・・・」という事を言ったりする方も居ます。
それを繰り返して無駄にタイヤを減らすんです。
自分は月イチや見た目で測定、10月ともなれば2週間でアジャストしていきます。

それと、この時期のスタッドレス交換。
まあ、ギリギリ雪が降ってからという方もいますが、ちょっと暖かい時にやっておこうかとなるのです。
昨日の最高気温は約20℃でした、今朝の最低は約11℃・最高16℃・・・明日の最低気温は2℃（雪予報）
昨日の最高気温の時にエア調整して、明日の朝にはそこから18度も下がる訳です。
今日の最高気温時にエアー調整しても14℃の差があります。
個人的には・・・この差が約20～30kpaの空気圧低下となって現れると予想しています。
これも盲点なんです・・・なのでエアー調整は12月中旬辺りの氷点下付近までの辺りまで2.3回はアジャストするのです。
それが嫌なのであれば最初から高めの空気圧で帳尻を合わせるのが良いでしょう。
スタッドレスは空気圧が低めの方が接地面積が広くて・・・というのと時々言う方も居ますが、それは空気圧管理が出来る事が前提です。

たかが空気圧、されど空気圧・・・侮ってはいけませんよ。