• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ナベエ (ガレーヂ27番地)のブログ一覧

2022年02月14日 イイね!

ドライビングを純粋に楽しもう

ドライビングを純粋に楽しもう試乗記123 マツダロードスターです。

試乗グレード 990S 車重990kg
タイヤサイズ 195/50R16(BS・VRX 2016年製)

最軽量グレード「S」をベースに走りを意識した特別仕様車です。
各方面で話題の990Sですね。

実は、ND5RCが出て直ぐの2015年に試乗していました。
ただ、そこで感じた違和感が自分の中で処理出来ずに試乗記も書けず、その後の年次改良やマイナーチェンジで「良いよ!」と言われてたのですが、乗らずじまいでした。

そしてここへ来てこの990Sです・・・何故かアナウンスがあって内容を見た時に「これは乗ってみても良いかな」と直感していました。
そして、まだ冬季でスタッドレス装着でしたが試乗が叶いました。
今回は、単に街中を走るのに加えて自動車専用道も少し走り、KPCの効果も見る事が出来ました。
(長くなりますが、書いてみたいと思います。)

さて・・・乗ってみましょう。
シートが・・・お尻が深いですね、思わずアジャスターを探しましたが太ももの高さの調整ダイヤルのみでシートスライドの傾斜で前側に行けば上がる、後ろに行けば下がるようになっています。
ちょっと、腿部分が高く、お尻が低い・・・これは最近の多くの車に当てはまりますが、個人的には好きではありません。
こういう座面の考え方は自動車だけではないでしょうか?・・・操作する上で、特にブレーキング時のドライバーの安定を考えての事かもしれませんが、多くの車種で「尻下がりが良い」とされるシートはちょっと疑問です。

このシートでステアリングをアジャストします・・・前期はチルトのみ、マイナーチェンジでテレスコピック機能が付加されました。
ですのでドラポジは大抵の方なら合うと思います。
ただ・・自分は一発で決まらなかったので、試乗中に2回アジャストし直ししました。
それだけシートに対する違和感がある・・そう感じます。

ペダルレイアウトは一瞬、アクセルを探しましたがオルガン式だからと言って扱いにくいのではなく、むしろブレーキペダルとアクセルペダルの高さの差が少し気になる位です。
ステアリング・・・は、径はCX-5等よよりも少し小さい約360mm(358mm?)らしいのですが、上下にオフセットされているのと、9時15分を握った時に親指上に来る膨らみの太さが少し気になります。
大概の車がそうなのですが、個人的には上下のオフセットはあまり好みではありませんし、部分的に太いというのもステアリング操作上で必要としないので要りません。

エンジンを掛けて・・・最近は静かな車が多いのですが、ロードスターはエンジンの音、振動が結構伝わって来ます。
シフトの入りも渋くなく、節度感、ストローク感も悪く無く扱い易いです。
クラッチ操作だけでスルスルと動かせるのは良いのですが、やはり1500CCという事と、排ガス規制でスロットル制御が緻密なのか?少しアイドリング~2000回転
までのトルクはどのギアをセレクトしても物足りなく感じます。
ただ、走り出してしまえば6MTを操り、好きなギアをセレクトしていけるMTの醍醐味は十分感じられ、「あ、やっぱりロードスターだね」という乗り味は出ていると感じます。
実際は速くない・・・が、思った駆動感が出るので乗り易い・・・そこはNA型に近い印象です。

そこは、室内で感じる数値じゃない大きさもそうです。
友人がNA型で言う「ぎわぎわな感じ」(際・際)・・つまりはこれ以上狭くても広くてもダメという絶妙な室内空間こそがロードスターの良さでもあります。
手の届く範囲に、必要な物がある・・・日本的言えば4畳半、ワンルーム・・・そういう感覚という感じもあるかと感じます。

動力性能的には約1トンに1500CCというエンジンですのでたかが知れていますが、個人的には不満はありません。
もっとも、市場ではRF用2Lを幌グレードに!という声もあるようですが(実際に載せ替えたショップもありますし)、そこはやはりパワーを求める層は居ますのでごもっともな意見かとも思います。
NA型でも少なからずパワーを求める方向で様々な仕様が確立されていますので、このNDでももう少しのパワーを求める声はあるでしょう。

シフトは感触も良いですし、少しミスしましたがインパネを見なくてもどこのギアをセレクトしているか?は分かります。
クラッチの繋がりも良くて違和感はありません。

ブレーキですね・・・フロントにブレンボ対抗4POD、リアにニッシンという組み合わせはRSグレードや30周年記念車に先行採用され、マスターシリンダー・マスターバッグを交換しなくてもいいという利点もあり、ブレーキ容量アップグレードとしての定番品でもありますね。
乗るまでは、正直ブレンボをコストアップで採用する理由があるのか?という疑問はあったのですが、乗ってみると踏力一定のブレーキングでのコントロール性、前後バランスも良くて非常に扱い易いと感じました。
これだけでも全グレードで採用しても良いと思います(ホイールの問題は除く)。
ただ、後述するKPCの件もありブレーキメンテナンスには気を遣う事をお勧めします。

ステアリングに再度集中してみます・・・ステアリングギア比は調べていませんが、最近の車の中ではさほどクイックな感じはしません。
あまりクイック過ぎるとかえって疲れてしまうので、ステアリングギア比としてはこの位が個人的には良く、仮にステアリング交換をしたいとなれば純正同等の径を持つステアリングで十分と感じます。
小径ステアリングはクイックな感じになるので個人的に好みません。
電動パワーステアアリングのフィーリングはアシスト、フィーリング共に良い部類に入ると思います。
ありありと路面の状態を描写する・・・という超上質な感じはありませんが、少なくともNA型のパワーステアリング車から乗り換えても違和感は無いでしょう。
これであれば良いと思います。

最後に・・・話題のKPCです。
旋回中のリア左右の回転差から旋回状態を把握して(横Gセンサーは関与していないのですかね?)、リア内側にわずかに制動を掛けてリアロール量を減らして、リアの接地性を高めてコーナーリング中の安定感を確保するシステムだそうです。
既に前輪ですと各社Gベクタリングやトルクベクタリングという事をやってますので、それの後輪版と考えています。
最近はポルシェ、メルセデス等で4WSの採用がありますが、後輪操舵ではなく、制動を掛けると車体を下げるアンチリフト力が発生するリアサスペンション構造を利用しているので重量増がありません・・・そこはシステム的に良いと思います。

実際のKPCは、街中で走る分には分かりません。
リア左右の回転差はABSに用いたりするセンサーとパルスで拾えると思うので、やはりペースを上げた時のコーナーリング・・・回転差の出やすいタイトコーナーとかで最大限に生かされるのではないでしょうか?
のではないでしょうか?
今回の試乗では、自動車専用道を走るルートもありましたので、分岐から180度近く回り込んで合流というような場面でこのKPCが体感出来ました。
「言われないと分かりません」・・まあ、この990Sしか知らずに何も予備知識が無いのであれば、この機能は分からないでしょう。
ただ、ある程度のロール角から(もう少しロールしていくのかな?)と思った辺りからのリアの安定感が増す感じでロールが抑えられるので、アクセルを開けながらコーナーリングして行けます。
リアスタビライザーとトルセンLSDを持たない「S」グレードとは思えない安定性ですので、これを味わうと単純に「良く曲がる」と思うのは当然と思います。

逆に、リアスタビライザー付、トルセンLSD付き、ビルシュタインダンパー付という各グレード別でKPCがポンとECUセッテイングで使用可能となった場合は逆にフロントに物足りなさを感じるのか?もしれないと思いました。
逆に、社外の足周り(車高調)を組む前提であれば特にKPCは要らない??と思います・・・勿論、リアの安定性と乗り心地を両立させた「きちんとセットアップされた車高調」が前提と言うのは言うまでもありません。

バネレートを上げて、ダンパー減衰力を下げたのが今回専用セッテイングとなった990Sのサスペンションなのですが、少し縦揺れや凹凸の入力は拾うものの、純正サスペンションとしてはいい落としどころと感じました。
これでブッシュ1G締め、アライメント調整、タイヤのユニフォミティ(と共に銘柄変更)等を新車時にビシっとすれば、この装着された2016年製のVRXで感じられたものがより良く発揮されると思います。

また、このKPCは様々なパッドやローターでテストして市販に漕ぎつけたという事ですが、特に純正で不満は無い気がします。
まあ、これはユーザーのお好みで楽しめるという事で、メーカーの検証は有って良いと思いますね。
ただ!このシステムを生かす為には定期的なメンテナンスが欠かせず、フルード、グリスアップは勿論の事、マスターシリンダーやキャリパーのオーバーホールとホイール回転センサーの定期的交換というのも必要になって来ると思います。

総じて・・・実は個人的にNDの初期で感じられた「上手く旋回円を描けない」・・・という事はありませんでした。
NA型よりもフロントタイヤまでが遠いとか、ロールの途中で引か掛かるような感じでロールが一瞬止まるようなリアサスペンションという事は一切なく、ドライビングを楽しめました。
約7年の間にブラッシュアップされた感じがします。
価格が高い・・のがちょっと難点ですが、個人的にはND5RCではベストバイと思いました。

Posted at 2022/02/24 11:46:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗 | クルマ
2022年02月12日 イイね!

見えない努力の積み重ね

見えない努力の積み重ね試乗記122
トヨタ・ノアです。

試乗グレード S-Z(ガソリン車)、4WD、7人乗り。
タイヤサイズ 205/60R16 (TOYOスタッドレス)
カタログ車両重量 1700kg

新プラットフォームと新エンジンとなったノア・ヴォクシーです。
ベースはプリウスやカローラといった車種に先行で採用されたボディとエンジン・・・どういう感じなのでしょうか?

軽く車両説明を受けて、早速座ってみます。
ステアリングのチルト&テレスコ機能やシートアジャスター機能は全車標準装備ですので、シートポジションの自由度は高いです。
シートの感触にあっては、特に可もなく不可もなく・・・恐らくはこういう基準というモノが既に確立してあるので、今更新技術を投入する必要も無いという感じでしょうか。

営業マンはしきりに「収納が増えました」と言っていましたが、ドリンクホルダーは10か所以上、ポケット、ホルダー、トレイ等・・・車内で宴会でも始めるのか?という装備があります。
確かに、HVモデルは災害時の居場所という面での最大6日という給電能力はありますが・・・果たしてそこまで必要なのか?というのもあったりします。

さて・・・動かしてみますが、最近の車の例に漏れずメーターには様々な情報が表示されますね。
個人的にはあまりインフォメーションが多いのは好みません・・・例えばパワー系統の稼働状態や燃料消費、G表示・・・運転に集中出来る環境に不必要なインフォメーションがあるのはどうか?と思います。
スコアやグラフで運転はするものではありません・・・ドライバーがドライバーの意志で動かすのが運転ですし、実際にどれ位のユーザーがこのインフォメーションを見ているのか?は検証の余地があると思います。

ボディ、エンジン、トランスミッションは従来から刷新されました。
最初のアクセルの踏み込みでは、刷新されたとはいえ、アクセルに対する駆動感は希薄でダイレクト感は薄めです。
ブレーキは比較に扱い易いと一発目の踏み込みで感じます・・・自分はAT車では左足ブレーキが基本ですがそれでも探りながらブレーキングする感じはさほど多く感じません。

走り始めてからは・・・実は先々代(70系)と大きく差は感じません。
また、過去の80系の試乗記を読み返しても、極端な乗り味進化は感じませんが、新たなプラットフォーム採用で、ボディ全体はシッカリしました・・・特にフロアにはそういう感じを受けます。
ただ、少しブルブル感はあり、またなにかゆっくりした周期でゆら~りと揺れてるようにも感じます。
タイヤサイズも、とうとう定番な195/65R15を止め、ワンサイズアップの205/60R16を標準としています。
記憶では先代の上級グレードの採用サイズですが、新たなプラットフォーム採用で入力に余裕が出たのでしょうか。

ボディサイズは全長が少し縮んでいますが、全高が上がった事で車両重量は思ったほど軽くはなっていません。
ただ、ライバルであるセレナ、ステップワゴンと比べても、一番軽量なグレードでも(FF比)50~60kg、HVモデルですと(FF比)90~150kgも軽量である事からも軽量化には相当気を遣っていると思いますし、HVとガソリンモデルの差が30kgである事は長年HVを造って来たトヨタならではの技術が生かされているとも感じます。

ですが、そういう部分は乗り味にはあまり大きくは出ていません。
個人的な想像では「このクラスの乗り味はこの辺で良い」という線引きがあるのではないでしょうか。
上級にはアルファード・ヴェルファイアがあり、グレードによっては価格が被るのですが、そこはちゃんとした棲み分けがされているように思います。
トヨタの上手いところは、不特定多数のユーザーの大半が不満が出ないであろう所を狙って来るところにあると思います。

実際に乗って思う事は、従来のユーザーが乗り換えると明らかに良くなっていると感じるところはちゃんと様々な部分に盛り込んであり、そこは試乗すると分かるという事です。
ガラス面積やAピラー辺りの視界が広がったり、ダッシュパネルが低くなる事での見晴らしの良さ、大きく不満の無い乗り心地とエンジンパワー・・・従来車のユーザーは進化を感じるでしょう。
ただ、必要以上にコストは掛けず、上級なアルファード・ヴェルファイアの領域に食い込まないという設定がされたるんだろうなあと思います。
トヨタにはかなりのデータがあると思いますね。
そして、ライバルに明確な差を付けていると感じます。

新型では、上記を踏まえてコストを掛けた部分は「安全装備」でしょう。
ミリ波レーダーとカメラでの運転支援は従来に加えて、右折時、出会い頭時、
にも対応、歩行者検知は勿論、歩行者が飛び出して来るか?という先読み、ドライバーの異常を感じた時の減速停止と救命要請を行う等・・・これだけでも凄い装備が全車標準です。
更にOPでは交差点での他車の動きの検知機能等も付きます。

これらの装備は来る自動運転に向けたものである事は勿論あるのですが、今回試乗してみて、改めてこういう装備の進化を感じました。

間違いなく売れるでしょう・・・最低価格は267万円、込々300万円ギリギリで買える可能性があります。
お金に余裕が有ればオプションてんこ盛りで500万円になる可能性もありますが・・・。

総じて、「ドル箱は外さない」というトヨタの底力が見えない部分で生かされてる・・・そう感じました。



Posted at 2022/02/13 12:39:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗 | 日記

プロフィール

「旧い車を維持する事は壁が多いのです
アメブロ更新です
https://ameblo.jp/729-1839/entry-12849303832.html
何シテル?   04/22 05:03
捨てるのは勿体無いとモノをためてしまう・・・ロードスターは1台なのにホイールが4セットもある。 通勤車両は何でも良いと言いつつも、何かしら手を加えてしまう困っ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2022/2 >>

  12345
67891011 12
13 141516171819
20212223242526
2728     

リンク・クリップ

ちょいと防錆処理してみましょう 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/11/01 21:05:50
DIYでアライメント調整をやってみる 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/10/26 10:46:41
ボッシュ プラス(+)ビュー 3450K H4 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/08/20 19:41:32

愛車一覧

スズキ ハスラー スズキ ハスラー
MTに乗りたい。 そういう実用車で買い替えました。
トヨタ ノア ごんちゃん号 (トヨタ ノア)
親父の新車です。 レアな選択の5人乗り「YY」。
ホンダ シティ ホンダ シティ
初代ナベエ号です。社会人になって半年経った頃に3年落ちの中古買いました。 その頃周りはA ...
ダイハツ ムーヴカスタム ダイハツ ムーヴカスタム
エッセの後継、主治医のラインナップから急遽決まった車。 (2021年7月21日売却)
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation