ナベエ (ガレーヂ27番地）のブログ一覧

前置きが長くなりました。

プロペラシャフトのリビルト・・・個人的興味から、打診した会社はUK様です。
自動車車体加工、製作が主の会社ですが、車体の全長が変わったりする場合は当然プロペラシャフトを加工等しなければなりません。
実績がある会社が、いち個人の興味に耳を傾けて下さりました。
「送って下されば計測して作業の可否をお知らせします。」・・・という前向きな回答を得たので、まずはどうなのか？送ってみる事にしました。

最新の記事では、自分の依頼した3本のプロペラシャフトのリビルト内容がアップされています。

個人的興味からメールでのやりとりを重ねて、以下の3本でリビルト可能であるか？どうか・・・入手出来るスパイダー部分が使用出来るか？の計測用に用意したものは

・NA6CE（67000ｋｍ）
・NA8C（205000ｋｍ）
・NB8Cターボ（200000ｋｍ）

の中古3種類です。
ただ、中古ベースとする場合はトランスミッションに差し込むスプライン部分の外周・・・つまり、リアオイルシールの当たり面部分の重度のサビ、摩耗が有ると、この部分は交換しないので再生ベースとはなりません。
上記中古品はその部分が大丈夫と判断して計測がてら、自分のNA8Cのみ作業してもらう事にしました。

作業内容は
・スパイダー部分交換（前後2か所）
・回転バランス調整

です。
特にバランス調整は、純正よりも追い込んだ精密バランスなので
・振動
・社内騒音

こ2点に於いてメリットがあるとの事です。
これまでに3年以上と500本以上の実績があり、クレームが出ていない事と旧車からサーキットユーザーまで好評である事。
更には自社生産でＲ32　ＧＴ-Ｒのリアプロペラシャフトを新規製作して、構造変更書類と共に販売している点等、元々車体加工（ストレッチリムジン製作等）の会社ですので、安全面はかなり考慮されていると考えて良いでしょう。

ただ、価格となると現在供給のある純正新品（NB8Cターボは廃盤）とさほど変わらなくなるのが唯一のデメリットです。
ただ、今後部品供給が絶たれた場合の一手段として皆さんの頭の片隅に「こういう手法もある」・・・というのをインプット頂ければと思います。

また、個人的打診から振動のデータが無いのですが

・スパイダー交換のみでバランス取り無し

という事も出来ます・・・個人的にはあまり推奨はしません。
これは、ガタや異音を出来るだけ安価に直したい、少し振動が「あったとしても」動かす事に安心が欲しい・・・という目的であればメリットがあります。

また、回転部分のバランスに的を絞れば

・新品プロペラシャフトを精密バランス取りする

事も可能でしょう。
エンジンのムービングパーツのバランス取りやクラッチとフライホイールのダイナミックバランス等と考えは同じと思います。

いずれにしても「地味」で「需要はあまりない」・・・縁の下の力持ちですが、減速比が1.000以下となる一般的な5速ではエンジン回転数よりもプロペラシャフト回転数は増幅されるので、高速巡行時の疲労低減にもなろうかと思います。

今後を考える一手段として・・・ご興味があれば、ご連絡下さい。

プロペラシャフトがリビルト可能である。

事の経緯は5年前になります。
当時、どうも高速巡行での微振動が気になり、タイヤ＆ホイール等を重点的に見直したりして、ある一定の成果が出てはいました。
が、どうも気に入らないのでリジットラック上でリアタイヤを外して駆動を掛けると、車全体がシェイクするような振動が出る・・・これは駆動系？という事で、駆動を掛けながらプロペラシャフトを見ていると、目視で振れています。

これだ！プロペラシャフトが原因

という事で価格を調べますが、当時で約6万円近く（現在、NA8用は7万円オーバーでしょう）・・・ちょっと考えます。
調べてみると、十字型のジョイント部分（通称スパイダー）の潤滑不良、ガタ、異音・・・という不具合が多く、最悪破断して走行不能（下手するとフロアを突き破る可能性も）となる事もあると。
大型車等であれば、そこの部分の部品供給があり修理可能なのですが、小型車は非分解式でセンターベアリングを持つ車（AE86もそうです）であればセンターベアリングは交換可能ですが、スパイダー部分は交換不可能。
ロードスターでは唯一NB8Cターボモデルのプロペラシャフトにはスパイダー部分の交換部品があるのですが、5年前でもプロペラシャフト本体も含め廃盤です。
残念ながら、5年前は新品の選択しかありませんでした。

それでも、振れがあるものから純正新品にした事で振動も減り、スムーズな走行が蘇った事で、「壊れてはいないが、スムーズな動きが無くなってきている物も多いのでは？」と、約10万キロ程で思ったものです。

実は最近までは、このプロペラシャフトについてはアタマから離れていたのです。
ですが、20万キロ走行で振れもあまり無さそうなプロペラシャフトを頂く事で再びリビルトが出来ないか？と改めて調べる事にしました。
改めて調べてみますと「どうやら出来そうな会社がある」という事が分かり、早速内容と価格、そしてロードスター用が修理可能なのか？を打診する事になったのです。

（続く）

マツダのユーノスロードスターのレストアが行われるようになって2年位にはなると思います。
様々な部品が復刻し、レストアでもショップさんでも個人ユーザーも助かっています。
最近はFC/FD3Sの部品が復刻との事。
ただ、レストア自体の新規予約を止めている・・との話も出ているので、コロナとEVシフト両面の影響があるかと思います。

一方で、トヨタは2000GTのミッション内部部品と70スープラの一部部品の復刻、日産（NISMO)はR32GT-Rのレストア・レストア済み車の販売を開始・・・バブル期や往年の名車維持の試みがメーカー含めて行われるようになりつつあります。

ですが、個人的には部品が供給されている今、更に今後を考える必要もあると考えています。
部品供給が絶たれる時は必ず来る・・そこからどうしていくか？
自分や友人、ショップのストック品、オークション等の中古、部品取り車購入・・それはまず真っ先に浮かびます。
ただ、それも争奪戦になるのは、いわゆる旧車市場を見ても明らかです。

壊れたり、壊れてないが不具合がある・・・修理出来る物もあれば、そもそも分解不可能な物も。
ただ、単純に考えて人が作った物は何とかなるのが多い・・・無ければワンオフという選択もありますが、それはお金がついては回ります。

今までは修理出来ず、単に交換されて廃棄されていた物・・・個人的に分解不可能とされながらも、修理可能な物がある事を最近見つけて具体的に形にしました。
現在は新品供給があるものの、廃盤で不具合が出た時に重要となる保安部品である

プロペラシャフトです。

構想は数年前にもあったのですが、その時は手法を見つけられませんでした。

具体的な経緯は次回に続きます。

激動の2020から2021年に変わりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか？

連日の雪でこれまでにない除雪機の稼働・・・個人的に近隣5棟の除雪を9馬力の除雪機で行っているのでおおよそ1回で2時間稼働させています。
しかも寒い・・・車弄りは出来ない環境です。

昨年は様々な要因で試乗回数も減り、試乗記も殆ど書けなかったのが残念ですが、今年もその傾向が続くと思います。
マイカーもMOVEに変わりましたが、そこそこ仕上がったので現状維持として、気になるモノがあればテスト車両として活躍する予定。
年末に（正確には来年1月）車検ですが、買い替える事無くそのまま継続するでしょう。

ロードスターは各イベントが中止・エリア限定になりましたが、今年もその傾向をやや引きずるでしょうね。
個人的には充実した昨年はＶスペシャルが新たなオーナーの元へ行き、そこから足回り一新・NDエアコンエアコンコンプレッサースワップ、幌交換、全塗装、シート張替えという素晴らしい仕様にアップデートされたばかりか、オートメカニック誌に掲載されるという想像を超えた展開を楽しみました。
あの解体屋に佇んでいたのがウソのような・・・まるでカーＳＯＳのようです。

今年もロードスターのネタには事欠かないのですが、自分の出来る範囲でぼちぼちと進めて行きたいと思っています。

あまり明るい状況とは言えない状況ですが、皆さんカーライフが充実したものでありますように！
今年も宜しくお願いします。