阿部店長「ええと、てっきり雨が降ると思ってたからカートの調整はザックリwww。くじ引きを頑張って下さい。」
という言葉で始まったアトムサーキットのスプリントRD4。参加者の少なさが危惧されましたが、始まってみれば25人とまずまずの賑わいになりました。
他県から来られる方が多いアトムのレース。本当に有難いことです。
さて、前回のレースではタイムトライアル最下位という憂き目に遭った自分。
周りの皆さんもスキルが高いのでオーバーテイクの難しさを痛感しまして、今回はかなりタイトラを重要視して望みました。
ここ直近の2レースではタイムが32秒6台に固まる傾向があります。32秒8~9だと最下位になってしまったり。
だから、32秒6はマスト!
上乗せで32秒5の後半にはなんとか捩じ込みたいところです。
くじ引きにより車両は13号車。
走った感じ、動きは悪く無い。
前を走るのは前レース決勝で負けたN﨑君。
(よっしゃ、タイムも近い彼なら空気抵抗を減らすスリップストリームも使い易いな。)と、アタックすると。
N﨑君スローダウンして自分を前に行かせて後ろにピタリ。
(ちっ!小賢しい、タイムもあまり出て無いようだし外れカート気味なのか?まあ良い、ここは受けの美学でスリップストリームが外れるエリアまでちぎったるわ!)
と、再度アタックしてからの2周後、N﨑君さっそくスリップ効果を使いコンマ1アップの32秒7前半にタイムアップ!
(ヤバいヤバい!このままじゃ負ける!受けの美学は中止します➰)
と、今度は自分がスローダウンしてN﨑君を前に行かせる。
そんな不毛なやり取りをしていたら、後ろから茨城県のオートランドテクノの主NHさんが忍び寄る!
(いや~また面倒くさい人が(笑)でももうアタックラップが3周くらいしか残ってない!駆け引きしてる時間もない!自力で出すしかない!でもってNHさん失敗して~)
しかし、サーキットで主を張ってる方がチャンスを見逃してくれる筈もなく、最終ラップで8/1000秒ひっくり返されタイトラ4位となりました。
いやー嫌な予感はしていたんだよな。
自分は32秒687。
駆け引きってどうも苦手です。
てなわけで予選ヒートのグリッドは4番手から。
まずは、目の前のNHさんをどう攻略するかだなー。
予選ヒート使用の12号車はエンジンの伸びが有る模様。
オープニングラップで勝負をかけたいところです。
すると、スタートでNHさんが反応が遅れたのに対して、自分はベストなスタート。
12号車のパワーも有って、願ったり叶ったりの1コーナーでのオーバーテイクに成功!
次なるターゲットのモトハルさんに挑みます。
4コーナーの入りでイン側に飛び込んで、5コーナーの立ち上がりでラインクロスを目論むも、上手くかわされる。
すると、最終コーナーでモトハルさんがほんの少しテールスライドして失速。
自分はピッタリと背後に付けて1コーナーの進入。
インベタ→レイトブレーキング→ドリフトでオーバーテイク成功、2位浮上!
そのままチェッカーとなりました。
二つもポジションアップ出来るとは思わなかったので嬉しかったですね。
これはもしや、決勝ヒートは当たりカートが来たらワンチャン優勝狙えるかも?
決勝ヒートは3号車。なかなか良いカートとの噂。
さぁ、アトムサーキットの帝王として君臨するばと君にどこまで勝負出来るか!?
スタートはばと君と自分、共に五分五分。
3番手のモトハルさんはペースが上がらずに離脱。
早々にトップ一騎打ちの様相に。
スタートから16周目くらいまで、ずっとこの差が変わらずの展開。
少しでも気を抜くと置いていかれる。
ベストベストで走っているのに、ジリッ・・・ジリッ・・・と離される。
時折、僅かに差が詰まったように感じるも、劇的に差を詰めることをアトムのエースは許しません。
写真の抱え込みスタイル。
この姿勢でストレートを走行すること4~5秒×毎ラップ。
投影面積を減らして空気抵抗を減らそうとしていますが、おそらく効果は僅かでしょう。
しかし。
ワラにでもすがる。蜘蛛の糸を手繰り寄せる。
そんな思いで走っていました。
※ちなみにこの抱え込みは前が見えません。横目にコース脇の白線で位置を確認しながら走ってます。あとは、エンジン音。慣れないと危ないのでお薦めしません(笑)
まさに熱い冷戦。
観てる方はつまらないレース展開でしょうが、走っている方は必死。
五分五分の展開も、次第に自分の気持ちが折れてしまいそのまま2位でチェッカーを受けました。
最近じゃ、ばと君にこれだけ食らい付いていけるケースって中々無かったし、ばと君自身「プレッシャーがキツかった」と。
その言葉を聞けただけでも頑張った価値が有るってもんです。
因みに、ランキングですが。
一番低いポイントのレースをカットするレギュレーションに則って計算すると。
今トップはばと君で40点。
2位が自分で34点。
3位がモトハルさんで32点。
最終戦、望みは薄くなって来ましたが精一杯頑張りますよ!
おまけ。
今回もサーキットの裏側から2クラスの決勝の写真を撮ってみた。
SOさんの2クラス2連勝。
センス有るんだよなぁ。
古株とフリーパス練習組は悔しい結果だよね。
タイトラ2番手と躍進した「練習の鬼」Mさんは6コーナー3ワイドのアウト側で弾き出されて残念。
でも、勝てない時ってそんなもんだからねぇ。
最終戦はTTで32秒ぶちこんでポールから逃げて優勝を期待してます。
ちょっと小言だけど今回のレースはクラッシュが多かったなあ。
負けたく無い気持ちは分かるけど無理に頑張ってレースを台無しにするのはアホらしいからね。
レースのメンタルは熱くかつクレバーに行きましょう!
長々とお付き合いありがとうございました。おしまい。