久しぶりのマニアックシリーズです。
レンタルカートのドライビングに関するまさにマニアックな内容ですが、興味の有る方はお付き合いのほどを。
先日のアトムサーキットの雨のレースで、自分の走り方が「良く分からない」という声が多かったので、理論を書いてみようかなと思いました。
一年前にアトムのウェットの走り方を書いたんですが、その時の図解を参考にしてる方が意外と多いみたいで、有難いですね。
前回も書いたんですが、雨の走行で気をつけることは。
①コースのグリップする場所を走る。基本的にコーナーのアウト側を使う等。
②水の少ない所を走る。抵抗が無いので加速するし、ブレーキのエア噛みも防げる。
③ブレーキングは横Gが無い状態で。コーナーとブレーキを混ぜるな危険、スピンしやすいです。
④コーナーリングは短時間で、しかも小さいRで曲がり、脱出速度重視。
⑤刻々と変わるコンディションにアジャストする、柔軟なイメージ力を持つ。
ですね。
この意識は今でも変わって無いです。
では、今回の図解ですが。
相変わらずのアナログタイプで恐縮です。
・先日のレースで使った走行ラインが、赤い線。
・ブレーキングポイントを黒い線で囲みました。
・通常走らない場所、つまりウェットコンディションではグリップする場所を黄色いマーカーで塗ってみました。
ラインを見て(おや?通常ラインとあまり変わらない?)と思われましたよね。
8~9コーナーの普通のライン(今回マーカーしてない所)がアウト・イン・アウトですから、グリップするアウト側(点線のライン)を走るのがセオリーです。
距離が長くなっても良いからスピードを乗せたいという考え方ですね。
対して、自分のラインは。
「最短距離を走る」
「クリッピングポイント(以下CP)までの、イン側のグリップゾーンを使う」
という考え方なのです。
最短距離を速く走れりゃ、誰もが優勝です。
でも、遠心力が最短ルートを走ると強くなるので、出来るだけ横Gを消してブレーキングしたい。
出来るだけ最小限の曲げ角度で走りたい。
という考えでこのラインに落ちつきました。
図解のブレーキングの長い丸のイン側にグリップするエリアが入ってるの分かります?
イン側のタイヤだけで良いんですヨ。
半分グリップするだけで結構減速と旋回が出来るんです。
オレンジのウェアが自分です。
青の方はわりとセオリーのウェットラインを走られています。
写真は8コーナーの進入ですが、この辺りまでブレーキングしてます。ラインを斜めに切り、曲げ角度を削りCPで一気にステア。
9コーナーの進入。
追い抜きラインみたいに見えますが、実はこれがベストのラインです。
8を過ぎたら、9のちょい上あたりまで真っ直ぐ走り込み、イン側のグリップゾーンに左タイヤを噛ませながらブレーキング。そして左に強くステアして曲がります。
9コーナー出口は、外側の縁石付近は滑るので、出来るだけコンパクトにコースの真ん中辺りを走りたいところ。
まぁ、これが、3月21日のレースで一番時計を取った走り方です。
最速のラインで、かつ、抜くラインでも有るという。
上手く行くと、無双の走り方かと思います。
ただ、あまりオススメはしません。
気温が低いとか、雨量が多い日は、グリップしなくて難しいんです。
あと、図解を見ると分かると思いますが、CP付近でグリップエリアが無くなるんですよ。
つまり、CPまでにしっかり減速を終了させる事が必要ってこと。
減速は早すぎても駄目、遅すぎるのは論外。
前の8コーナーの仕上げ方も関係しますから、難易度は高めじゃないかと。
やはり、アウト側を使ったセオリーのラインを磨いた方が良い気もしますね。
でも、1クラスあたりの人ならば、「なーる♪」つって簡単に使って来そうな気も。。。
あぁ、また自分の首を締めてしまった(笑)
それではまた。
Posted at 2021/03/25 15:03:38 | |
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