2016年12月06日
ドライビングポジション
なんだかここの所、高齢者運転のクルマがノーブレーキで突っ込んで、という事故が多発してますね。
今までもあったものが、たまたまこりゃネタになるぜ!とメディアを賑わせているのかもしれませんけどね。
どっちにしてももはや対岸の火事とは言えない事態なのです。
自動運転早く実用化しろ!とかメーカーは安全対策さっさと行えとかいう声も聞きますが。
向こう10年の高齢者の人数を考えれば今始めればまだ間に合うかもしれませんけどね。
これが生涯最後のクルマ。と決めて買う最後のクルマに必ずそういう装備が間に合うか、はたまた、そのために大きなお金出して買い替えるか?と言われたらなかなか難しい問題だと思うのですよ。
クルマ買い替えなくてもそういう装置を装着すれば。という意見もあって、
踏み間違えないように足ひねって横に押すとスロットル、まっすぐ前に踏み込むとブレーキ。なんていう後付け装置も自信満々に売り出されてるみたいですけどね。
長年染み付いた動作ってのはそう簡単に変えられないわけです、しかも、学習、適応能力が低下してきている高齢者に新しい運転操作を覚えろというのもなかなか低いハードルではないと思うのです。(踏んでも絶対加速しないという意味ではいいのかもしれませんけど)
そういう意味ではフロアからレバーが生えたPRNDが一直線に並んだ長年慣れ親しんだシフト操作から逸脱した操作を要求する車種は難易度が低いとはいいがたい。
そもそも始動操作も車種によっていろいろで、電源で走行する車種に至っては今走行可能な状態なのかそうでないかもはっきり言って分かりにくい。
パーキングブレーキも今やスイッチ、しかもスイッチの場所がこれまたわかりやすいとは限らないという。運転の注意が散漫になる罠がたくさん仕掛けられているというのも事態を深刻化してる原因の一つではないかと。
既存登録済み車両で電子スロットルの割合がどのくらいかはわかりませんが、車両情報(車速やら舵角やら)と照らし合わせてスロットルを制限もしくはキャンセルする事は後付け回路で何とかなるわけです。
そういうの誰か作んないかな?と思っていたら大手量販店がそういう専用の電子パーツを販売し始めたとかで話題に上がってましたね。とはいえ実は、すでに市販されているスロットルコントローラーの中にはそういうプログラムを組み込んであるものも実は存在しているんですよね。
課題は、踏み間違えの可能性が高いとされる高齢運転者が、そういうパーツを売っていることを認識して大手量販店に買いに行くのか?。というところなんですけど。
町のモータースや町内会に売り込まないとだめでしょうね。
純正でも状況でスロットル制限まではしないにしてもブレーキ踏んだらスロットルはキャンセルシステムはもう普通に組み込まれているはずなので、アクセルとブレーキ両方踏めばクルマは止まるはずなんですけど。
もうそろそろ運転に自信がないからクルマやめて移動はタクシーにしましょう。といってもそのタクシーの運転手が見る限り軒並み高齢者で、ここのところの実例としては、乱暴に言えばもはやレベルは個人運転者と同じ。
そこはいろいろプロとしてどうなんだとかありますけどね、タクシーさんは特別な高度な運転訓練を受けているわけではありませんからね。難しいところです。
クルマがなくても足腰が丈夫なら、その上都会であれば電車、バス、公共の交通手段に困ることはないでしょうけど、身体的な理由や地域的な理由を加味すると、一概にクルマやめなさい。とは言い切れないのが現実ですね。
痴呆などで正常な一般生活を行えないレベルであれば即刻降りていただくのは絶対ですが。
さて、皆さんは例えばゴルフなどしたりしますか?
やらない。ああ、そう。
まあ、でもどんな動作のスポーツかぐらいはご覧になったことぐらいは?
身長の半分ぐらいの棒を振り下ろして地面に置いた小さいボールを打ち飛ばす動作が基本ですね。
ご自身でやられてる方はよくご存じだと思いますが、TVで見かけたり、まあ、だいたいイメージはできるでしょう?
あんな小さいボールをあんな長い棒で打つなんてそりゃ簡単じゃないんですよ。
なので、足開いて構えて、ボールの横に棒をあてがって、自然に振り下ろしたときにちゃんとボールに当たるように自分の位置を微調整するわけですよ。
微調整しても、振り下ろした棒の軌跡がでたらめだったらボールには当たらないわけなんですけど。
ここはゴルフブログじゃないんで、フォームがどうとかそういうのはどうでもいいんですけど、まあ、少なくとも素振りしたり、何度かボールを打てば、動作に慣れも出て、軌跡もある程度安定してくると思うのです。
そこで、構えた状態で、
例えば、ボールのおいてある位置はそのままで、自分の足元だけ地面がいきなり数センチ持ち上がったら?
例えばボールだけ数センチ向こう側に移動したら?
いつものフォームじゃボールには絶対当たらないわけなんですよ。
くどいよ。長いよ。というクレームがそろそろ出てると思いますけど。
それと同じです。
やっと表題です。
ドライビングポジション。
どんな走り系の本にもドライビングうんちくといえばまず最初にアウトインアウト。いや待て、そんなのはどうでもいい。
その前にもっとも重要な、ドライビングポジション。
オレ、スポーツ走行なんかしないし、街中をゆっくりしか走んないから関係ないよ。と本気で思ってる方はどうぞ、ゴルフで例えれば空振り連発しちゃってください。できれば人は巻き込まないようにお願いしますね。
なんですけど。
たぶん、教習所でも最初の基本として習うと思うんです。
教習所ではアクセルとブレーキはかかと浮かせて踏みかえろと教えてるところもあるみたいなので、必ずしも実情と合致してるかというと怪しい部分もあるのですがね。
スポーツ走行なんかしなくったって、運転席に座る限り、何しろポジションは重要です。
最近じゃ運転席に座っても運転しなくていいのが売りなんてのもあるみたいですけど、クルマの運転ってそういうお気楽なものじゃないと思うんですよ。
常に正しいフォームで、あるべきところにあるべきペダルがあって、スイッチがあって、というのが基本。
数センチずれたらボールに当たらないゴルフの例と同じく、例えば5センチ右にずれて座ったら、いつもの位置にあるはずのブレーキペダルはアクセルペダルです。
この意味わかる?
ずれて座ったって、走りながら直せばいいし、ペダルの感触が違うから足だけずらしてブレーキ踏めるじゃん。って思うでしょうけど。
長年繰り返されて慣れたフォームはなかなか変わりませんよ。
とっさの場合、確実に、いつものブレーキペダルの位置を踏み込んでしまう。つまりそこがアクセル。なんてのはよく起こり得ると思うのです。
それが起こらないならスポーツ走行で体が動かないように掘りの深いタイトなイスに変える必要なんかないのです。
ゆえに、これは個人の見解ですが、可能性がゼロではないという意味で、
踏み間違えの何パーセントか(50パーセントぐらいはそうなんじゃないの?)は椅子に正しく座っていなかった状態によるもの。
走り出してからシートベルトしようとしてアクセルを踏み込んでしまった、という事例も見受けられますし、駐車料金を払おうと支払い機に半身乗り出して暴走なんて例もありますし。
乗車直後、走り出そうとしたら暴走なんて例は少なくないようですし。
いつも座ってる位置とずれた状態であったため、いつもの位置にいあるブレーキと信じてアクセル踏み続けてるのではないかという仮説。
ボケや老化で体と意識が効かなくて、疑いなく確信的にアクセルペダル踏み切ってブレーキ踏んでるつもりの暴走はドライビングポジションにかかわらず、車両側の自動停止のシステムが働いてもらうのを待つしか手の施しようがありませんけどね。
走り出してからイスにぐりぐりとお尻押し込んで、シートベルトを引っ張り出す。なんてドライバー、よく見かけますよね。
もう確実に踏み間違い暴走予備軍だと思ってます。
あと、シートに座布団敷いてる人。身長の都合でかさ上げしないと前が見えないから仕方がなくというパターンもあるかとは思いますが、イス本体にしっかり固定されてればいいですが。
乗り降りのたびずれる。=常に同じ位置に座れない。 それどころか走り始めてから位置整えて座りなおしたりなんてドライバーさんも見かけます。
材質の相性もあるかと思いますけど走行中に滑ってずれることも多々。
ドライビングポジションも何もあったもんじゃありません。危険なだけです。
そんなことあるか!って思った方。
いる??
ここには(ここまで読んだ人には)いない?
昔、友人の例ですけど、奥さんのクルマを、ちょっと動かすだけだからと奥さんのシートポジションのまま(その友人には窮屈な状態)で移動。すると、まさかの、ブレーキ踏んだつもりでアクセル。慌てちゃうしポジション取れてないから踏み直しに手間取り、奥さんと幼い子供をかすめて少し離れた壁にすんごいスピードで衝突。という実例。危うく嫁子供をひき殺しそうになった友人はドライビングポジションは重要だ。としみじみと反省してましたよ。
高齢で反応速度が落ちてという要素がなくても、若くても本来確実に操作できるスキルの人でもあるべきところにあるべきペダルがなければ正しく操作はできません。
嫁子供、他人をひき殺したくないと少しでも思うなら、まずはイスにしっかり深く座り、シートベルトを装着してからエンジン始動、あるいはギヤを入れて走り出す。という習慣はしっかり身につけましょうね。
あと、しっかり操作できる履物
これもまた昔の友人の例ですけど、靴の幅がいつもより広いものだったらしく?ブレーキ踏んだらアクセルも一緒に踏んだようで、本人何が起きたかわからずパニックで買ったばかりのクルマを壁にこすりつけながら数メートル、私の目の前を走り抜けていきましたよ。
ちなみにMTです。MTなら暴走しないという声もあるようですが、それはないです。
いつ何が起こるかわかりません。
常に対処できる準備は万全に。
(運転手でないときは暴走予備軍の見極めも必要)
(誘導するときも進行方向には絶対入っちゃダメです)
運転するならまずは正しいドライビングポジションは絶対です。
自動ブレーキも自動操縦も万能完全な装置じゃありませんし。付いてれば安心。じゃなくて、そんなもの出番がないほうが健全なんです。
カギさして始動、PRND配置のフロアシフトに戻して、フルバケ装着したら踏み間違い暴走車減るんじゃないかな?
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たわごと | クルマ
Posted at
2016/12/06 04:43:50
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