自走不可不動車を買って、なんとか始動できるまでにはなったがガラガラと音が
エンジン本体ダメか。
からの続編。
シール破損で何室かの圧縮が限りなくゼロのエンジンブローの振動と音とは全然別物の、何かメカニカルに隙間が出来てる異音が。
メタルがダメかピストンが首振ってるレシプロエンジン以上の音と微振動が。
どうにもこうにも外からインスタントに直る気はしないので、エンジン交換。
結局中古車のRX-8はエンジン交換する羽目になるんじゃん!
って?
かもしれん(笑)
が、しかし、今まで他のロータリー車を何台も持ってたり見てきたりしたけどこのガラガラ音は初めてだ。かなりレアケースだと思う。
中古エンジンを物色すると、
5速車、前期AT車のエンジンはゴロゴロと安値で流通しているのだが。
とはいえ作動確認済みのものはそこそこな値段はするわけだが。
6速車のエンジンの流通はかなり少なく高値。
作動確認済み品(降ろすまで通常に動いてました)だと最安値のRX-8AT中古車が余裕で買えそうな。
作動確認済みと言っても、始動できたからって不具合が無いとは限らない。
そして問題はそれまでのオイル管理やら使用コンディション次第。
堅実に行くならリビルトとかのちゃんとしたやつをそれなりの価格で買えばいいのだが、それはどう考えても車体価格超える勢いなので、
某インターネットオークションで作動未確認品も含め、写真の雰囲気(汚れ方とかオイルフィルターの銘柄とか)で判断し、中古エンジン、ガチャ。
載せ替え
上からは出てこないのでフロントサブフレームごと下へ
ロータリーエンジンは軸位置が高いから重心が高い。と、先入観と都市伝説信じて言う人がいるけど。
軸高さはレシプロと変わらんよ。(RX-8は搭載位置的にはむしろ低いと思うけど)クラッチとフライホイールの直径、ミッションの軸位置はレシプロだろうが何だろうがほぼ寸法同じだからね。
バルブだカムだのヘッドがない分エンジン本体高さは圧倒的に低いと思うけど。(インマニとかスロットルが上に載ってるから見た目エンジン高が高く見えるけど)
降ろしたエンジンと中古ガチャエンジン
前回書いたRX-8のエンジンはだから壊れる。の重要ポイント(当社調べ)のメタリングオイルチューブは正常。
ノズルも問題なさそうで、メタリング関係のトラブルが出てた可能性は低い。
問題は無さそうだけど信頼性と延命のためチューブとノズルは新品に交換。ここ肝だから。
ついでにフレーム洗浄
エンジン降ろしたついでに爆ぜ寸前そうなクラッチホース交換(マスターとレリーズもオーバーホール)
ガチャエンジン、アタリだったのか?外れだったのか?
すんなりエンジン始動。アタリか!?
コンプレッション測ってみる。
7.1㎏f/㎝2 289rpm
7.7㎏f/㎝2 290rpm
3室バラツキ少ないし悪く無いじゃん。アタリか。
250rpmに換算すると 6.3㎏f/㎝ 6.9㎏f/㎝
ロータリーエンジンは圧縮がー!ってショップや神経質な人、ネット情報とかだと「もうオーバーホールした方がいいよ!」とか、「完全にハズレエンジン!」とか言われちゃう数値か?
標準値: 830kPa [250 rpm]
限度値: 680kPa [250 rpm]
三室差:150 kPa以内
ロータ差:100 kPa以内
あ、限度値以下じゃん(笑)
流通走行車両で8㎏/㎝2(800kPa)超えなんかなかなか無いだろうから通常の使用過程車両程度でしょう。
しばらく走り回って慣らし。
再び測定
7.3kgf/㎝2 292rpm
8kgf/㎝2 291rpm
250rpmに換算すると 6.5㎏f/㎝2 7.2㎏f/㎝2
上がってきたね。内部に大きな破損は無さそうだね。
限度内入ったね(笑)
走れば走るほど圧縮が落ちると思ってる人多いけど(だから走行距離に比例して要オーバーホールの可能性が上がると思われてる?)
よほどメカニカルに折れたり欠けたり大きな傷だったり破損してる場合でなければ走らせ方によってコンプレッションが復活するのです。
ちなみに冷間時に測ると
8.4kgf/㎝2 289rpm
250rpm換算 7.6kgf/㎝2
高めに出るんですよ。
なので、中古車とかで、コンプレッション測定済み!っていう車両はどの条件で測った数値なのかがはっきりしてないと。
そして今時の測定器だと自動で250rpm換算してくれるみたいだけど、こういうふうに生データで圧縮数値だけ見せられたら(回転数が高い方が高めに出る)8キロ超えてると思っちゃうよね。
冷間時は高めに出るって事は、温間時下がるって事。
中古車選びのハウツーとかで、「エンジン始動時の様子を見て」とかあるかもだけど、つまり、ロータリー車に関しては、「温間時のエンジンの始動性」を見ないとダメです(笑)
更に走って(通常走行、スポーツ走行含む)測定。
7.6kgf/㎝2 287rpm
8.3kgf/㎝2 291rpm
250rpm換算 6.9kgf/㎝2 7.5kgf/㎝2
順調に上がってきてるねえ。
ちなみに冷間時だと
7.9kgf/㎝2 272rpm
8.4kgf/㎝2 277rpm
250rpm換算 7.3kgf/㎝2 7.9kgf/㎝2
印象だいぶ違う数値になるねぇ。
更に、裏技を使うと
8.9kgf/㎝2 289rpm
8.8kgf/㎝2 289rpm
250rpm換算 8.1kgf/㎝2 8.0kgf/㎝2
優良コンディションじゃんね(笑)
中古車屋さんがこの裏技知ってたら騙されるね。
ま、このくらい、数値そのものははあてにならんという話で。(笑)
そもそも平均5キロ台とかそれ以下だったら温間時エンジン再始動がむずかしいから。
測ってなくても温間冷間始動性良くて普通に乗用車として使えてるレベルなら大丈夫。
さて、降ろしたガラガラいうエンジン、何が壊れてるんだろか?
続く。
Posted at 2022/05/02 04:25:13 | |
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