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2017年08月13日 イイね!

欧州ミニバンと国産ミニバンとのメーカーの考え方の違い

このたびマイナーチェンジを実施したVWゴルフ(通称、ゴルフ7.5)がどのように進化したかを知りたくて、先日VWディーラーを訪れました。

内外観は大きく変化を受けていなくとも、中身がブラッシュアップされたとのこと。特にインターフェイスは最新のものに変えられたとのこと。

パサートで採用されたフルデジタル化された液晶ディスプレイ。マイナーチェンジを機にゴルフにも採用されたそうです。

派手なモデルチェンジではありませんが、中身で勝負の実のあるゴルフのマイナーチェンジは控えめながらも実直な印象のドイツ車らしさを感じます。

ゴルフ7.5についてセールスマン氏からひと通り説明を受けた後。ショールーム内に展示してあったゴルフトゥーランが目に入ったので、そちらを眺めることに。

11年ぶりのフルモデルチェンジだそうで、最新のMQBというプラットフォームの採用がトピック。VWグループ内でプラットフォームの共有化が図られたそうです。

その際、セールスマン氏から興味深い話を聞くことができました。ゴルフトゥーランは本国では基本的に5名乗車で7名乗車はオプション扱いとのこと。

日本仕様が最初っから7名乗車の仕様になっているのは、適度なサイズでありながら一人でも多く乗車できた方がよいという市場のニーズが高いということでしょう。

セールスマン氏からはゴルフトゥーランのさらにアッパークラスとしてシャランについても解説していただきました。(ショールーム内に展示車はなし)

シャランがスライドドアを採用しているのは、日本のミニバンに影響を受けたことを教えていただきました。

そもそもスライドドアを採用するために、サイドシルに厚さを持たせて剛性を確保するなど、ボディは補強がかなりされているとか。その結果、シャランのボディサイズはそれなりに大きくなったとのこと。

ヨーロッパ車でスライドドアを採用しているのは基本的に商用モデルまたは商用由来のモデルがほとんど。日本では乗用モデルのルノー・カングーもメルセデスベンツVクラスももともと商用モデルですし。


クラスは違っていても日本製商用モデルベースのワゴンにはない華やかさがありますね。

とここで。スライドドアが隆盛を占める日本製ミニバンとヒンジドアが原則のヨーロッパ製ミニバンの違いっていったい何だろうって疑問に思いました。

気になったのでウチに帰って調べてみました。すると、モータージャーナリストの森口将之氏が書いた記事が興味深いのでご紹介します。以下引用します。

国産ミニバンはとにかく乗り降りがしやすい。スライドドアは路肩の縁石にぶつかりそうなほど低い位置から開き、開口部にサイドシルなどの出っ張りはなく、フロアも低い。でもこのような構造はボディ剛性、特にフロア剛性を確保するうえでは不利だ。

ヨーロッパのミニバンはこの点が違う。フロアを厚くしたり、サイドシルを残したりして、剛性を保持しようという姿勢が見える。今年のジュネーブショーで発表された、トヨタとプジョー シトロエンが共同開発したラージクラスの兼用ミニバンも例外ではない。

(引用終了)

日本製のミニバンは高齢者や子供にも乗り降りがしやすく、巧く考えられているなぁと感心させられます。

しかし、特に側面衝突に対応するためにサイドシルで剛性を確保しなければならないのに、乗降性を優先したがために、シルが低いまたはないというのは、、、

そして、記事は次のように続きます。引用します。

以前、低い位置から開くスライドドアを持つ国産ミニバンの試乗会で、フロア剛性を高めたという説明にもかかわらず走りがシャキッとしていなかったので試乗後にエンジニアに聞いたら、「スライドドアの部分は剛性を上げることができませんでした」と打ち明けていた。
(引用終了)

おそらく市場のニーズは乗降性の高さを第一義に求めているであろうことは、サイドシルに対する考え方一つとってもわかります。それにしても、エンジニアがこのような発言をするとはねぇ、、、

最近の日本製のミニバンの動向を眺めていて思うことは、市場の声にあまりに敏感になり過ぎなのではないかということ。

押し出しの強い(強すぎる?)フロントマスク、段差の多い日本ではすぐ傷つきそうなエアロパーツなどなど。多彩なシートアレンジができるのは日本製ミニバンの一番のメリットでしょう。

ヨーロッパ製のミニバンを所有していると、日本製ミニバンの使い勝手の良さが時に羨ましく感じることがあります。オートスライドドアはその最たる例かもしれません。

万一の事故の際にも同乗者の安全確保のためにもヒンジドアタイプの方が助かる可能性が高いでしょう。スライドドアであっても、安全性に対して妥協のないヨーロッパ製ミニバンのメーカーは真摯に取組んでいることを感じます。

※引用先 “おもてなし”より走りのよさが持ち味の「欧州製ミニバン」2016.3.30   森口 将之
Posted at 2017/08/13 13:56:09 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ | 日記

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