一年延期になっていたショパンコンクール、無事終わりましたよね。今年は日本からお二人もの入賞者。内田光子さん以来の51年ぶりの2位に反田恭平さん、そして4位に小林愛実さん。お二人ともオケの演奏が終了する前にピアノの演奏が終了すると同時に聴衆の方々からスタンディングオベーション。
身長149cmの小林愛実さん、身長はハンデではないんですね、人一倍の練習。澄んだ綺麗で力強い演奏、感動以外にないですよね。個人々の感覚で好みは分かれるのは当たり前、なので渡しは小林愛実さんの演奏が好きだ。
AIMI KOBAYASHI – third round (18th Chopin Competition, Warsaw)
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今回優勝したブルース・シャオユー・リュー氏、ダン・タイ・ソンに師事していると記事に書いてあった。ダン・タイ・ソンは1980年の第十回の優勝者、そして五年後の1985年の第十一回の優勝者は スタニスラフ・ブーニン。
ダン・タイ・ソンが優勝した第十回のショパンコンクール、今も語られるイーヴォ・ポゴレリチ本選落選問題が発生しましたよね。イーヴォ・ポゴレリチへの採点に激怒したマルタ・アルゲリッチが審査員を辞任して抗議し退席した話は有名ですよね。この時、スコダらもアルゲリッチに同意した。
ポゴレリチに0点を付けた審査員はモスクワ音楽院のセルゲイ・ドレンスキー教授ら(昨年の2月にお亡くなりになられた、不謹慎だけど審査の方向性が変わってくれるんだろうか?)。スタニスラフ・ブーニンはセルゲイ・ドレンスキー教授に師事していた。ここら辺は複雑怪奇な政治的大人の世界。ロシア、未だにポーランドを支配しているつもりなんだろうか?ロシアからの独立を目指したポーランドの11月蜂起、ロシア軍に鎮圧された。
アルゲリッチを激怒させたポゴレリチの本選落選、しかし審査員たちはポゴレリチに審査員特別賞受賞を授与。審査員たちは世情からの非難回避のためにこの賞を授与したんですかね。
1937年の第三回ショパンコンクール、日本からは初出場の原千恵子さんが。第二回は15位までが入賞だったのにこの第三回は12位までが入賞、彼女の演奏に感銘を受けた聴衆、彼女が何の賞も与えられなかった事に怒り大騒動になった。そこで原千恵子さんには審査員特別賞(15位、特別聴衆賞)が与えられ騒動は沈静化。(以前書いたブログ、
消されたピアニスト原智恵子さん、皇后陛下を支えた田中希代子さん。)
chieko hara chopin scherzo no.2 1937 recorded
↑原千恵子さんが出場した第三回ショパンコンクールの年の録音。
原千恵子さん、夫のガスパール・カサドと。
ブーニン、初来日前のセルゲイ・ドレンスキー教授の指導風景。
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ポゴレリチ、楽譜を徹底的に読み込み、5年の練習の後にしか演奏しないと。
Ivo Pogorelich in Nara ..
【貴重】マルタ・アルゲリッチ Martha Argerich interview (1999)
筑紫さん、男だ女だと、音楽には関係ないでしょ。
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第八回(1970年)に二位となった内田光子さん。ポゴレリチと同じく内田さんの知見には感服するしかない。
Debussy 12 Etudes : interview Mitsuko Uchida part1 (Germany) 日本語字幕
Debussy 12 Etudes : interview Mitsuko Uchida part2 (Germany) 日本語字幕付
MITSUKO UCHIDA ~ Beethoven Piano Concerto # 5 / Seiji Ozawa / Saito Kinen Orchestra
Posted at 2021/10/23 09:08:30 | |
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