さてさて、南海電鉄さんの関西私鉄としては非常に珍しい所謂、関東で言う「グリーン車」を連結したことで一世を風靡した南海本線用座席指定特急用車両の10000系。。。
先日、遂に2年以内の淘汰がアナウンスされ、最後の記念に昔懐かしい「緑の南海」色に復元されたサザンが走り出したと言うので、久々に「乗り鉄」しに行ってきました・(^^♪
地元の橋本駅では、10000系さざんよりも一足先の来年度に廃車される天空車両も居ました。(^^♪
難波駅に到着すると、いきなり高野線の31000系特急こうや号と、南海線の緑の復刻塗装サザン号の並びを撮影する事が出来ました。(^^♪
サザンの自由席部分は通勤型ロングシート車の7100系を連結し、回転クロスシートの座席指定車と差を付けていますが、今回乗車したサザンは自由席車の7100系も緑の復刻塗装車を連結してくれていました。(≧▽≦)
昭和の私鉄電車や旧型国電によく見られた運転席頭上にパンタグラフが有る所謂「前パンスタイル」と貫通扉にデザインに支障することを気にせず取り付けられた「幌」!そして数多く垂れ下がった厳めしいジャンパ線類! さらに、ナックル型自動連結器が真ん中ではなく右側に寄ってしまっているのが「ご愛敬」です。(*´▽`*)
ロングシートの自由席車は1969年製・製造後56年が経過した車両なのに、新たに緑色に塗り替えられたため、新車の様な輝きを見せています。(^^♪
そして、鉄道ヲタク垂涎の自由席車と指定席車の連結部分。。。
特急型車両と通勤型車両が連結されていても、全く違和感は有りません。。(^^♪
晩年の昭和時代にタイムスリップした様な感覚に包まれる空間です。(*´▽`*)10000系は1985(昭和60)年にそれまで指定席を連結した特急列車に使用されていた1000系車両が陳腐化してきたため、それを置き換える目的で製造された難波と和歌山市・和歌山港を結ぶ南海線 特急座席指定車専用車両として製造されたものです。(^^♪
新旧の並びの画像を見て頂いても判る通り、昭和30年代初頭に流行した、当時としては斬新な正面2枚窓(湘南スタイル)のデザインを採り入れた旧1000系は6両固定編成・車端部にロングシートを装備し、扉間に転換クロスシートを装備していましたが、自由席は問題が無かったのですが、ロングシート部も発売される指定席は殊更不人気で、昭和50年代頃から陳腐化が際立つようになっていました。(^_^;)
そしてその1000を淘汰する目的で製造されたのが10000系で、しかも列車名も「四国」から「サザン」に変更され、度肝を抜かされてしまいました。。。
明らかに昭和の大スター「サザン・オールスターズ」を連想させ、その歌の歌詞に登場する「南の海」に通じる南海電鉄をイメージさせる名前となりました。
ヘッドライトもLED化されず、昭和の行燈灯のままです。。(^^♪1992(平成4)年に南海さんが象徴的だった緑色のボディーカラーを捨て、
新CIカラーの「灰色・オレンジ・ブルー」に改められてから、座席の色はそれまで国鉄のグリーン車をイメージした豪華さを売りとしたワインレッドから、御覧の様に「喪に服した」様なお通夜カラーと酷評される灰色に白い枕カバーに改められてしまいました。(^_^;)
まぁそれでも御覧の旧1000系特急車の転換クロスシートに比べれば月とスッポン並みの差は有りますが。。。(^_^;)
座席指定はあえて中間車の最後列・海側を指定買いしました。
この緑の中間車はサザン座席指定車が2両から4両に増強された時に元先頭車の中間車化改造した車で、残りの編成の中間車は全て新造車になっています。
バブル期にはパンとコーヒーのモーニングセットも販売されていた売店も沿線人口減少に伴う乗客減少による合理化施策で閉店となったしまい、もの悲しい雰囲気を漂わせています。(;_;)/~~~
自動扉表記が昭和感を漂わせています。(^^♪
閉鎖された車内販売準備室の隣はトイレ&洗面所で、2両にまたがるこの部分には車外との出入口は無く、よく降車客が虜になってしまう恐怖のスペースです。(;゚Д゚)枕カバーには創業140周年マークがプリントされています。(^^♪
座席背面テーブルは無く、窓際に小テーブルが有るのみのスタイルはやはり時代遅れ感が漂います。。(^_^;)
フラットな「光天井」と「窓上読書灯」が昭和バブル時代の設計を如実に物語っています。(≧▽≦)
「古さ」は感じますが「陳腐化」というのとはまた違う様な気がします。。
しかし、朝8時45分に難波駅を発車して新今宮駅を発車した段階で、この車両の乗客は私だけなんて。。。。
自由席が座れるならわざわざ指定席に座らないという恐るべし関西人気質です。(^_^;)
同じく大阪と和歌山を結ぶJR西日本さんの特急座席指定料金は通常期で1,730円なのに対し、南海さんの座席指定はたった520円と格安なんですがね~。(^_^;)
窓も大きく、ふんわりとした座席は快適です。(^^♪
堺駅であと5年で完全淘汰されてしまうであろう7100系の新塗装車と離合です。。
生憎の雨に岸和田城が霞みます。(^_^;)晴れていれば大きな窓から海も綺麗に見えただろうに残念です。(/ω\)
みさき公園駅を出てから、先頭車に行って見ました。
この車両は、関西では珍しい、ロングシートの通勤型車両と、リクライニングシートの回転クロスシート車を混結するという、関東の「グリーン車方式」という点が注目され、優秀な通勤型車両に付与される鉄道友の会の「ローレル賞」を受賞しました。(^^♪
以来、鉄道ヲタクから「南海」は関西の鉄道なのに中身は「関東」と言われるようになりました。(^^♪
出入り口は窓が二重窓となり、内側内部の汚れが見えてしまう「戸袋窓構造」を避けるため、「折り戸」が採用されている点だけは関西らしい振舞です。。(^^♪
先頭かぶりつき。。
近畿車両謹製なのに関東風味な8300系と離合です。(*´▽`*)
やがて紀ノ川鉄橋を渡って、終点の和歌山市駅に到着しました。(^^♪いやぁ、やっぱ今でも「南海」さんといえばこの緑のツートンカラーっしょ。(^^♪
昔返りで、次の南海さんの新カラーは是非とも緑色に戻って欲しいと思うのは私だけでしょうか??
緑の通勤型車両は4両で先頭に立つこともあるのか、中間運転台部分にも140周年記念円板が掲げられていました。(^^♪
昔、若い頃にこの電車の色を見て、「なんと鶯の糞っぽくて田舎臭い色だな」と思いましたが、今こうして歳をとってからこの色を見ると、何と渋い上品な緑だなと思う様になりました。(*^_^*)「前パン」と「幌」、厳ついジャンパ線類は本当に「昭和時代の電車の中の電車」という感じがして最高です。(≧▽≦)
車内から見た同じ7100系仲間の加太線「めでたい電車・ブルー」。(*´▽`*)
カラーリングだけでこうもイメージが異なるとは。。。
そして1時間かけて難波駅まで戻って来ました。。。。
今度は同じく「前パンタ」が厳つい高野線特急専用車30000系との饗宴です。(^^♪
土日祝日は南海線と高野線で特急の発車時間が揃いますので、この様な「並び」が撮影出来ます。。但し、難波駅では誰も人が写り込まない瞬間に巡り合えるのは運次第ですが。。(^_^;)
さて、難波駅まで戻ってきたことですので、今度は高野線の6000系復刻無塗装車に乗ってみる事にします。。
つづく
あっ、因みに復刻緑色以外のサザンの標準色は以下のとおりです。
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Posted at
2025/06/18 22:09:41