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イイね!
2010年07月03日

30年後の世界。

まーねこです。

2040年6月、その戦いは終焉を迎えようとしていた-。

この記事は、『30年後のクルマ社会を予想しよう』を投稿してください。 について書いています。

2010年代中盤から加速度的に進んだ地球温暖化は、誰もが予想しえなかった最悪の結果となってしまった。

海水面は記録の残る1980年度比で世界平均1m上昇し、ツバルをはじめとするポリネシアの小国はことごとく海の中へ沈み、さらにオランダ、日本、多くの国々において、沿岸域に0m地帯を持つ都市は、水没の危機にさらされ続ける時代となった。

また先進国だけでなく、当事著しい経済発展を遂げつつあった中国においても国家的な危機であったのだが、圧倒的な人口や広大な国土が世界経済に及ぼすプレゼンスは大きく、2020年代なかばには、国際社会においてキャスティングボートを握る最大の勢力にまで成長したこともまた、誰もが予想しえなかったことであった。


化石燃料を燃焼させCO2を排出させたことが原因となる、地球温暖化に伴う海面上昇は、当然ながら世界的な脅威であった。

その脅威に立ち向かうべく、全世界的に脱化石燃料化を進める指針は早々に固まり、技術的な裏づけとなる研究開発と実用化も進んだのであったが、全ての国々が足並みを揃えるというのは決して容易なことではなかった。
なぜなら、そこには、先進国と後進国(新興国)というヒエラルキーが残っていたからだ。

その対立は、日米欧をはじめとする西側諸国と、西側諸国と立場を異にする旧東側諸国、そして半推進派であるアフリカ・中東を味方につけた中国、という三つ巴の敵対の構図になり、2028年5月、とうとう引き金は引かれてしまうのである。

地球温暖化による海水面の上昇の危機にさらされるなか、世界の各地で、多くの国がその総力を投じた戦闘を行っていた。そこには筆舌に尽くせない数多くの惨劇があったが、それはまた別の機会に語ることとしよう。


全世界が疲弊しきり、多くの都市が海中に沈むまで落としどころが見えなかったのは、まったくもって人類の愚かさゆえである。
2040年1月にようやく無期限停戦協定が結ばれ、続いて3月には「温暖化を止めるためのすべての石油燃料の燃焼を禁止する包括的条約(UNPSAT)」が国連にて採択された。
そして、翌4月に国連安保理決議として、この12年にわたる戦闘の終結が宣言され、世界講和条約が発効したのである-。

それでもなお、旧産油国勢力と思われるテロ組織による破壊活動が、以降もあらゆる地域で散発したのは、やはり業というべきか。

誰もが思い描いていた美しい未来の世界はそこにはなかった。


従来、石油燃焼によって得られていたカロリーはほぼすべて、天然ガス、バイオマス(アルコール)、電気エネルギーに代替され、一般的な車輌の燃料は内燃機関におけるガソリンからの移行が容易な水素燃料が主体となった。例外的に航空機のみが化石燃料を使用できることにはなっているが、技術革新により省エネ化が急速に進んでおり、環境負荷としては小さいものになっている。


また、公道を走る自動車においては、電気あるいは水素によるゼロエミッションであることが義務づけられた。

具体的な施策としては、すべての車輌はゼロエミッション車輌(ZEV)であることの裏づけを得るべく、車輌アクティビティ認証管理システム(VAACS)のコントロール配下におかれることとなった。(これは、車輌がテロ行為等に使われることの防止策でもある)

そのうえでイグニッションと連動したVAACS端末装置を装着していない車輌は非適合車輌(IV)として即座に判断され、国権による強制的な措置が取られることとなったのである。

当然自動車業界からは反発の声が挙がったが、意外にも支持をしたのは一般市民であった。もうこれ以上、テロの脅威にさらされたくない、水没の危機にみまわれたくない、という気持ちが大きかったからだ。



そして、2040年7月、まーねこガレージでは・・・・・。


「おや、まーねこ爺さん、やっとこさナンバー付いたのけ?」


「おお、ボッシュから出とる汎用VACCSキットとな、KEIHINのハイドロジェン(水素)レトロフィットキットでようやく車検通せたんぢゃ。噴射マップは全部自分でこさえたんじゃが、そこに1年もかかっちまったぞい。」

「これがにゃ、ウェーバーやソレックスからのレトロフィットならエミュレーションモードを使えばええんじゃがの、もともとインジェクションのクルマは対応できんのぢゃ。」

「それよりな、こないだ平塚軽陸でライン通したらな、ヘッドライトが切れておってな、H4バルブなんかもう今時手に入らんもんぢゃから、それはそれはあわてたぞい。」


「まーねこ爺さんも、もう、もじみマークの年齢なんだから、あんまりムリしちゃいかんぞなもし。」


「ふぉっふぉっふぉっ、こんなクルマ、レトロフィットまでして車検通すのはアンタくらいのモンだよと、息子より若い検査官に呆れられたぞい。」



はたして、そこにあったのは、真紅のリーザスパイダー・・・・・・だったのでしょうか。
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Posted at 2010/07/03 18:25:29

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ミッキーたんさん

この記事へのコメント

2010年7月3日 18:42
おおおおおお


凄い才能!
面白かったです~


あ、もちろんリーザですよね♪
コメントへの返答
2010年7月4日 10:33
おだてすぎですよぅ~~


リーザかなぁ?
リーザだといいなぁ♪
2010年7月4日 8:14
もちろん リーザスパイダーです

多少の改良をされた(水陸両用)状態で…(爆)

なんせ、まーねこさんの恋女房ですから…墓場までいっしょですよね
コメントへの返答
2010年7月4日 10:39
あと30年、維持できるといいですね♪
そのときリーザは48年オチ(笑)

あ、でも、そのくらいのクラッシックカーはゴロゴロしてるから、不可能ではないかもしれませんね♪

http://www.rinspeed.com/pages/content/frames_e.htm

プロフィール

「@Nextstage さん あら、ウチだけじゃなかったんですね😅早く復旧しますように……。」
何シテル?   08/17 21:35
    総登録台数380台、発売から33年を経た今となっては、現存台数も推して知るべし!!の、「リーザスパイダー」を2台持ってます(このひとあたまおかしい...

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