ぶっちゃけ、どっちでも良いですw
日本は35年間デフレでしたが、普通に生活してた。
そして逆に、その前の戦後のインフレ期も同じで。
だから、どっちになっても死ぬこたないって事ですw
というわけで、今日のブログも前回の続きです。
ただ、その前提は世界が繋がってなければ、です。
これも年末のブログから書いてきたフレーズですね。
という事で、経済のド素人である私が、私の価値観で書いてみたいと思いますw
まず、デフレとインフレの違いを、この
サイトを参考におさらいです。
これを見ても、今までの日本はデフレだったという事の再確認です。
前回のブログにも書いたように、日本はモノの値段が上がるという事を極端に避けて来ました。
牛丼や焼き鳥の値段を上げようとすると、マスコミのネガティブキャンペーンの餌食にw
値上げ反対、それでも値上げすれば
こんなに売り上げ下がりました!!!みたいな血祭りにw
それも、目先だけ考えれば、お財布から出て行くお金は減るので、お得感を感じられます。
庶民は、そんなリンチ報道を見て、マスコミ様ありがとう!庶民の味方だ!ってなる。
デフレというのも、ごく一部を切り取れば、値下げによる消費喚起という側面もあるわけです。
でも、それって短期で見れば・・・ですね。
上で紹介した
サイトのデフレスパイラルの説明ですが、以下のように書いてあります。
いくら宣伝しても商品が売れないという状態になると、思い切って値下げをします。
それでも売れないとなると、さらに原価ギリギリの値段まで下げることになります。
そうした状態でやっと売れたとしてもこの衣料品店は利益が出なくなります。
そんなことがこの店だけではなく、どこの商店でも起こればこれはデフレの状態です。
利益が出ない商店では、従業員の給料を削減しなければなりません。
前回のブログで私も書きましたが、今までの日本は、まさにデフレスパイラルでした。
でも、ここまで書いても、だからって生活困ってなかったよ、いままでのままで良いじゃんって
意見も出て来ると思いますし、それも一理あります。みんな元気に生きて来たしねw
でも、安いモノを買いたいマインドが、失われた30年を招いたという事も分かると思います。
欧米各国と、日本の名目賃金の推移、差が本当に凄いですよね・・・
そして、給料が上がらないのは良いとしても、最近よく聞く声で、クルマが高い!!!
という声ですね。これも前回のブログに書いた通りですけど。
例えてみると・・・
みんな大好き、R32スカイラインのターボ、GTS-t TypeMのスペックを振り返りましょう!
全長 4530mm
全幅 1695mm
全高 1325mm
価格 278万円
では、現代のスカイラインのターボ、V37スカイラインの400Rのスペックを。
全長 4810mm
全幅 1820mm
全高 1440mm
価格 601万円
比べてみると・・・確かに価格はとんでもない事になってます。
ざっくり言うと、300万円が600万円なので、30年で価格は2倍になっています。
ですが、上に貼った名目賃金(額面)のグラフの通り、R32スカイラインが発売して以降の日本の
賃金は横ばいだったわけで、価格が2倍になったスカイラインが高いと感じるのは当然です。
ただ価格が2倍になったと同時にサイズもR32からV37になった事で、かなり大きくなっています。
幅が13cm広くなり、長さも30cm長くなってるので、同じセグメントの車では無いですね。
じゃあ、なんでスカイラインは、こんなに大きく、高額な車になってしまったのか。
それが、上の名目賃金のグラフの通りで世界はインフレ経済で、経済成長しているからです。
要はスカイラインという車は世界で売られているので、世界のインフレ経済と共に、
サイズ、価格、セグメントが成長してしまった、という事なんです。
これが、世界は繋がっているから、日本だけ見ていても状況を見誤る、という事なんです。
世界の潮流から取り残されたデフレの日本、という事が全ての原因なんです。
でも、それって政治ダケが悪いのではなく、多くの国民も望んだ結果です。
これを履き違えちゃダメだと思います。
アベノミクスをはじめ、日本の政治は脱デフレに向けて動いてましたからね。
逆に、アメリカで販売されている日産車の中から、価格とサイズ、スポーティなセダンという
キーワードからR32スカイラインと同じぐらいの車は、何があるか見てみましょう。
全長 4640mm
全幅 1820mm
全高 1450mm
価格 2.4万ドル(為替を135円/ドルとして320万円、150/ドルとして360万円)
ズバリ、これです。セントラSRですね!カナダではターボでM/T車で、ワンメイクレースも
開催されていて、手頃な価格で購入できるスポーツセダン、まさにR32な感じですねー。
ですが、このセントラは型式はB18です。
日産車に詳しい方はピン!っと来ると思いますが、サニーなんです、日本的な呼び方だと。
R32が発売されていた頃のサニーは
100万円ですからね。
結局、日本がデフレスパイラルで安さが正義!!!って言ってる間に、世界で見ると、
サニーがスカイラインになるぐらい、成長していた・・・という事なんです。
価格上昇の要因、インフレ以外に安全基準向上でエアバッグの搭載、より安全性の高い堅牢な
ボディ骨格の採用、そして横滑り防止装置やABSなどの電子制御の搭載などもあります。
もちろんインフレだけが値上げの原因では無いですが、インフレも1つの値上げ要因という事です。
それではお次は、インフレって何だろねってのを勉強してみましょう。
例えばインターネットでインフレとデフレを検索すると、緩いインフレが望ましいと出ます。
では、今度は世界経済の基準であるインフレを
こちらのサイトで今度は勉強していきましょう。
あくまでも、良いインフレの例ですが、やはり賃金アップにはインフレが必要なんです。
そうしないと、世界で販売するような車やスマホを買う場合、インフレする景気に合わせて、
より大きく、より高級に、より高額になる車やスマホを買う事が難しくなるのです。
日本で生活してると、お財布から出るお金が減るデフレが望ましいですが、
そんなデフレスパイラルで賃金が上がらない生活をしていると、世界と繋がっている現代は、
世界で販売されているような商品がどんどん値上がりして、買う事が難しくなる・・・
これが、今までの日本でしたが、それが転換したというのが、ここ数回のブログです。
結局、デフレって言っても、お前が今まで書いてきたようにスカイラインの値段が、
2倍になってるじゃねーか!って言われそうですが、それでも日本の自動車メーカーは、
日本のデフレと歩調を合わせて、マイナーチェンジやモデルチェンジのタイミングで、
数%の値上げに留めて来たと思います。
なので急に値段が上がったというよりも、最近クルマって高くない?って感覚になってたんですね。
ですが、その流れが前回のブログの通りで、昨年は10%ぐらい、イッキに跳ね上がったんです。
これが、いままでのデフレスパイラルからの脱却を目指そうとしている事の表れです。
自動車メーカーは賃上げする為にも、販売価格を引き上げた・・・という事です。
その結果が、前回のブログにも書いた、春闘で5%を超える賃上げが実現して来た。
こう書くと、どうせ賃上げは大手のみで中小に賃上げは行き渡らないとマスコミは書きますw
ですが、今回のキッシーの賃上げ税制ですが、中小に対するお手当も凄いです。
残念ですがデフレは、大企業が下請けを買い叩くという側面もあったかもしれないです。
そこで前回のブログにも書いたように連合も中小への人件費アップを価格上昇で確保をと
声を大きく言ってますし、あまり大きなニュースになってませんが
価格転嫁を認めない、
大企業の実名公表も始めているわけです。
この公表って凄い!!!って思う反面、ニュースバリューの割に報道が少ないです。
これだけデフレ脱却に向けて動き出してるのに、やはりマスコミはデフレが望ましいと考えて、
このようなニュースは大きく報じないんだろうなって思います。
ある意味、企業の不祥事ネタとして、朝から晩まで流せばいいのにって思いますけどね。
という事で、給料が上がらない、クルマが高いって嘆いてる、そこのアナタに届ける、
今回のブログでしたが、春闘と岸田減税で、新年度から体感できる変化が訪れて、
数年経つと、あれ!?最近、なんか車が高いと感じなくなったよね!?
っていう、そんな明るい将来が来る事を願ってやみません!