
長ったらしいタイトルで申し訳ございませんが、ルキノって、いいかも、です。
江口洋介さんのCMが印象的だったこのクルマ、ベーシックグレードは88万7000円だったんですね。
そうすると値引きが多少はあることを考えるとコミコミ100万円に近い金額でイケちゃったんじゃないですかね?
しかも1500ccの、いささかお手軽に作った感はあるものの、いかにも若者が好みそうなクーペスタイルのデートカーですからね。
もっとも、あくまでも昔の若者が好みそうなクーペスタイル、かもしれませんけど。
今は本当にクーペスタイルのクルマは少ないような気がしますからね。
で、これは1994年9月号のクルマ雑誌に掲載されていた広告ですが、当時ルキノってそこそこ売れていたような気がします。
いくらコミコミ100万円と言ったって20年前のことじゃん、なんてご意見もありそうですが、でも1994年と2014年を比較した場合にサラリーマンの給料の差なんて思ったよりもないはずですよ。
初任給だってこの20年間でせいぜい2万円程度しか上がってないんじゃないですかね、平均で。
もちろんそれ以前のバブル期までは割とすごい勢いで上がっていたりするわけですが、少なくともルキノが新車で売られていた頃と現在では若者の懐事情はそんなに変わらないんじゃないでしょうか。
ちなみに
こんなネタを以前アップしていましたね、私。
となると、相対的にはかつての若者のほうがクルマ趣味においては選択肢が多かったということなんじゃないですかねぇ。
今は定価が100万円以下の軽自動車以外の新車って、ミラージュのベーシックグレードくらいしかないはずですし、88万7000円だと軽自動車だって5ナンバーの車種は本当に素のグレードしか選べないんじゃないでしょうか。
それが若者のクルマ離れの原因だ、なんてことまでは思っていませんけど。
まあ、当時でもこの価格は破格に安かったんでしょうしね。
このルキノみたいな雰囲気のいわゆる若者向けのお手軽2ドア車、あるいは3ドアハッチバックって、1980年代後半から1990年代前半頃って他にどういうのがありましたっけ?
せいぜい100万円台前半までで買えるヤツ。
時期は少々前後するかもしれませんけど、トヨタだと二代目サイノスとかカローラIIとその兄弟あたり、日産だとパルサーとかサニーベースのクーペなんかですかね。
ホンダだと二代目CR-Xに二代目シティ、マツダだとオートザムのAZ-3やファミリアNE0あたり?
三菱だと影が薄いですけどミラージュアスティ、そして私が愛してやまないイスズではジェミニクーペあたりでしょうか、あ、でもジェミニクーペはちょっと100万円台前半は超えちゃったかな?
他にもいろいろあるような気がしますが、今や中古車として流通しているようなクルマはほとんどないでしょうし、熱狂的なファンの方はいらっしゃるんでしょうけど、一般的には存在を覚えている方は少ないであろうクルマばかりではありますね(失礼!)
そのあたりも若者向けお手軽車の宿命というか、正しいあり方であるような気はします。
うーん、既存の車種流用でシンプルな若者向け2ドアクーペを定価80万円くらいでどこかのメーカーで作ってくれませんかね?
というか、今の若者はそういうのには見向きもしない感じなんですかね(汗)
ブログ一覧 |
昔話 | 日記
Posted at
2014/03/06 23:11:01