
私、宮脇俊三さんの著作は大体読んでいる気がするのですが、それは父が好きで必ず単行本で買っていたのを私も読んでいたから、ということに起因しておりまして。
よく鉄道紀行物は宮脇俊三派と種村直樹派に別れる、なんてお話もありますが、宮脇さんはちょっと文学的、種村さんはルポルタージュ的に思えますし、ええ、私はどちらも好きであります。
この辺りは中央公論社の編集者だった宮脇さん、毎日新聞の記者だった種村さんというご出身まで遡って考えると納得だよなぁ、なんて思うところであります。
私の父は断然宮脇俊三派でありましたが、今だと鉄道系YouTuberで私は誰派なんてのがありそうですね。
ちなみに有名なスーツ氏は、私も昔から楽しみにチャンネルを視聴しております。
で、タイトルの件ですが、タイトル画像はKindleで現在読んでいる宮脇さんの電子書籍なのですが、今は「最長片道切符の旅」を毎日少しずつ読み進めております。
個人的には「時刻表2万キロ」よりも好きなんだよなぁ、って、ひょっとして対象が狭いネタかしら。
そんなこともなくて、多分私のみん友さんは大いに興味を持ってくださる方もいらっしゃるんじゃないかな。
もうここに書いてあるほんの一部の内容だけでも懐かしいというか、私はギリギリ寝台車も食堂車も経験している世代なだけに、何とも言えない気持ちになるよね、みたいな。
宮脇さんの著作に出てくる国鉄の路線、今では廃止されたものも多いですし、特に北海道なんて。
この「最長片道切符の旅」は1978年、昭和53年の旅行ですからもう46年も前になるんですね。
もちろん私は当時はスーパーカー少年からのブルートレイン少年だったわけで、要するに私もオッサンでありますな。
ところで何で今さら電子書籍で?というところですが、以前函南の家を整理した時に父が残した本は全て処分してしまったんですよね。
メルカリだったりヤフオクだったりブックオフだったり、それでも買取不可のは思い切ってゴミに出したり。
単行本30冊で2,777円というのは、ま、ブックオフあたりで1冊100円コーナーに並ぶということを考えたら上出来なのかもしれません。
慣れればKindleで読むのも悪くないというか、むしろ老眼の身には優しい気もしますしね。
いずれにしても、昔が無条件に良かったとは申しませんが、スマホはもとより個人用のパソコンなんてないような時代、つまりインターネットがない時代の鉄旅は何と魅力的なんだろうと。
というわけで、昨日のブログで予告した通り、半ドン出勤の後の大阪王将で宮脇俊三さんを読むという、何とも贅沢な時間を過ごしたということで。
(メニューはこの間と全く同じなのが冒険を好まない私ですが)
昔に比べて、いろいろ反芻しながら読むというか、読んでいて気になった部分をGoogle検索したりもしていますから、読むスピードは間違いなく遅くなっております。
でもそれも現代ならではの本の楽しみ方と言えるでしょう。
新しい発見があるんですよね、これがまた。
だけど、クルマにおいては、例えばサーキットの狼に出てきた公道グランプリのコースを今でもほぼ完全な形でトレースすることが出来ますが、鉄道の場合は路線がなくなっちゃっているから厳しいよなぁ。
リタイア生活に入ったら、ちょっとトライしてみたいことの上位に入ってくることなんですけどね。
ブログ一覧 |
鉄道 | 日記
Posted at
2024/06/02 07:13:10