2012年04月23日
2週間前の4月8日、土佐に花見ついでに飛びに行った時、グライダーのセットアップ中に風に倒され、愛機を壊してしまった。トライアングルの頂点を支持するアルミの鋳造だ。
当初パーツは、国内で調達できそうだと安心していたが、在庫なし。本国ドイツに慌てて発注。GWを1週間後に控えて、まだパーツは届いていない。
このまま飛ぶことのできないGWなんか、迎えたくない。と、なるとなんとか自分で直すしかない。
夏の鈴鹿でシェイクダウンする予定のソーラーカー製作中の工房では、仲間と毎晩、遅くまで作業している。その車両のトラニオン製作中のフライス盤を奪い取ると、ヒンシュクを買いながらも、グライダーパーツ製作に集中する。
命を預けるパーツだ。強度不足は、致命傷にもなる。以下、防備録。
パーツの壊れた部分から、引張強度を概算。
260N/mm2×6×10×2=31200N
取り付けられていた4mmステンレスリベット6本から、引張強度とせん断強度を概算。
引張強度4950N×6=29700N せん断強度3950N×6=23700N
アルミ部材強度とリベット強度がほぼ一致している。さすがドイツ製品。
折れた部分を超ジュラルミン(2024)から削り出す。元材料のデータが無いので、とにかく丈夫なアルミ合金を使っておくことにしたのだ。さらにボルトによる断面欠損を考慮して、5mm厚くする。
母材への取り付けは、M6ボルト3本。
短期引張強度4.1kN×3=12300N 最大引張強度10.4kN×6=31200N
短期せん断強度2.8kN×3=8400N 最大せん断強度7.3kN×3=21900N
母材強度を基準に検証すると、ギリギリクリア。
ダウンチューブを持たせているM8ボルトから強度確認すると、
荷重方向36×3×60%>64(引張せん断比60%不利側数値)
水平方向36×3>64×2×80%(引張せん断比80%不利側数値)
ダウンチューブトップのアルミ金物固定ピン5mmから強度確認すると、
荷重方向36×3>25×2×2×80%(引張せん断比80%不利側数値)
水平方向36×3>25×2×2
固定部分の材料から計算しても、強度は達している。
さらにアラルタイトも併用し、面圧とネジ山せん断荷重にも保険を掛けておく。
週末までに純正パーツが届かなければ、これを使ってGW中、飛ぶことができる。だけどできることなら、不安を感じさせない純正品で飛びたい。

Posted at 2012/04/23 13:39:36 | |
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A・I・R | 日記
2012年04月20日
オイルとグリスアップ。 下回りやフロアトンネルカバーを外さなければならないプロペラシャフトのグリスアップは、めんどくさい。デフやミッションオイルも替えておきたいので、工場のリフトを使わせてもらいに行く。
こういう時に、徒歩圏内に仲の良い工場があることは、ホントに恵まれている。
ついでにアライメントの調整。トゥゼロにしておく。
それにしても、濃い車体ばっかり。
先日、rabitto-g1さんにX1/9が気になってるって、言ったら、Y!オークションに出てる物件を紹介してくれた。
写真で見るときれいだったが、コメントに錆有りって書かれている。
それと同じ色のX1/9が、ジネッタG12とエリーゼに囲まれていた。このクルマも日中に見るとキレイなんだけど、スカートなどのエッジが錆でザラザラしている。
G12は、程度抜群。着座位置は、低いと言ってもセブンと変わらない。だけど屋根がある。車高1m以下の車でクローズドだと、コクピットから見る景色は、ホントに低く感じる。G4を運転した時に、驚いたことをよく覚えている。
こればかりは、乗ってみないと分からない世界だった。
よく言われることだが、普通の交差点を曲がるだけでも、違う世界を感じられるクルマだ。どうしても女子高生のスカートに目が行ってしまうからだ。
G12と較べてしまうと、車高の低いはずのX1/9が、随分高く見えてしまう。
フォードも、入っていた。さすがにここまで古い車だと、最高速も70キロ程度。頑張っても現在の交通についていけないそうだ。
ついでに友人のminiも仕上がり順調のようだ。その後ろに見えるホンダバモスのヤレ加減が、良い感じだった。

Posted at 2012/04/20 13:05:28 | |
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セヴン | 日記
2012年04月19日
P1800のステアリングボスを探したが、全く見つからない。
原寸を当って、
スプラインの適合表http://www.daikei-s.co.jp/67pg.htm
から見ると、mini用が使えそうなことが分かり、実際に取り付けてみた。残念ながら、mini用の方がスプライン部分の奥行きが長く、ナットを締め込めない。
そこでフライス盤で加工。オリジナルのボスに合わせて、約8mm短くした。
ウインカーのオートキャンセラー用のピンも、現物と同じ位置になるように穴開けて取り付けた。 これでボスが、完成。
劣化していた表面をペーパーで削ぎ落し、数週間前から、気長~にオイルステイン塗ってきたモトリタステアリング。
ステアリング本体は、ダッシュボードに貼られた木目の色に近付けるため、ローズウッド系のオイルステインに赤、青、黒を適量配合して、素地の黄色を抑える。
アルミ部分は、マスキングしておく。のピン形状の部分は、マスキングテープを革用の穴あけパンチで丸くくり抜いたものを貼っておく。その上から、オイルステインを吸わせたウエスで何度も拭きあげていく。乾く度にダッシュボードの色と較べて、違和感ないように色を近付けていく。
木目が落ち着き、色にも満足(妥協)できたら、マスキングを剥がし、オイルステイン塗布した場所の段差をなくすために、2液製ウレタンクリアを吹いて、コンパウンドで仕上げる。
これで取り付けてみたら、やっぱり何処となくminiなど英国車のような感じになってしまった。 ホーン周りのデザインが、いかにもモトリタだからだ。
この時代の欧州車は、ボスに窪みが無いため、ステアリング面に取り付けボルトが出っ張り、それを隠すためにホーンパッドが付いているのが、特徴。
ちょっとそれを真似てみる。
モデルにした型は、モモとモトリタ変換用のホーンボタン取り付けアダプター。 これを10mmアルミ板から旋盤で削り出して作成し、パッド代わりに取り付けた。
少しは、古い欧州車っぽくなったかと思うけど、う~ん、もう少し厚い板で作った方が、クラシカルだったかな。
次回は、20mmぐらいの厚板で作って、革を貼ってみよう。
Posted at 2012/04/19 15:31:57 | |
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P1800 | 日記
2012年04月17日
夏の本格的なレースシーズンの前に、ちょっとお遊びに行くこと決定。
5月中頃。暇な方、TIサーキットに来ませんか? 岡山国際サーキットと改名されてたっけ。
セヴンで思いっきり走るのは、久しぶり。エンジンのセッティング変えてからは、初めて。
公道仕様のタイヤは、Sタイヤに替えておかなくちゃ。フロントサスのキャンバーも、もう0.5度ネガティブにセットしておこう。
なんてクルマ眺めてたら、ミラーの視界が悪いのが気になってしまった。
ホームセンターで売っている車庫前などに取り付けるミラーは、SUS製と樹脂製がある。樹脂製の方が、加工が簡単なので、これを入手し、円形に切り取り、砲弾型ボディに埋め込んで完了。簡単だけど、効果は抜群だね。
そうそう、大切なものを貼り忘れてた。http://www.facebook.com/media/set/?set=a.336272856422372.72064.156148977768095&type=1
Posted at 2012/04/17 14:08:48 | |
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セヴン | 日記
2012年04月16日
P1800のシフト感触が、今一つシックリこない。
そもそもリンケージを持たないダイレクトシフトだから、もっと感触が良くても良いはずなんだけど、なぜか反力を感じていた。
ミッションオイル替えたりしたけど、改善されない。
で、気付いたのが、シフトブーツ。P1800は、あまり見栄えのしないゴムブーツが付いているが、この材質が分厚い上に、少しばかり硬化している。ブーツを外すと、想像以上にスコスコした感触になる。
だったらブーツ、交換しよう。
まずは、使っていない革製の古い工具入れを犠牲にして、ブーツの製作。革の縫い合わせは、事前に穴を開けておき、そこに糸を通していく。いきなり針で縫おうとすれば、相当な抵抗に合う。
土台は、3mmアルミを加工して表面に同じ革を貼り付けていく。革に不自然な凹凸が生じないように、接着剤を薄く延ばして貼り、乾燥するまで両側から合板で挟んで、万力で固定。熱い車内に置いておけば、半日で硬化する。
ブーツの付け根は、モトリタステアリングのホーンリングが丁度良い大きさだったので、代用。ブーツの革にポンチで4mm穴を開けていき、土台とホーンリングで挟みこんで4mmビス固定。
見栄えも、ちょっとは良くなったか。
それ以上にシフトフィールが、凄く良くなった。

Posted at 2012/04/16 10:17:55 | |
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P1800 | 日記