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イイね!
2014年06月29日

アテーサE-TSkaiユニットを開発中*^-^*

アテーサE-TSkaiユニットを開発中*^-^* ここのところ、アテーサE-TSkaiユニットの開発にかかりきりで、ブログアップはおろか、BNR32に乗る事自体が減っていました^^;

まぁ季節も梅雨時期で、天気も微妙な日が多いので、ユニット開発してなくても、乗る機会は減っていたかもしれませんけれど。

で、開発の進行状況ですが、ユニットの開発自体は順調ですが、しかし開発を進めていくうちに欲も出てきて、そこの部分で少し難航しています^^;

このアテーサE-TSkaiユニットの中身については、ほとんどブログで触れていませんが、少しだけご紹介、というか、記録を残しておこうと思います。

そもそも、アテーサE-TSkaiユニットを作ろうと思ったきっかけですが、こちらにあるとおり、リアLSDを強化することによって減少してしまった、フロントトルクの特性(特にコーナー立ち上がり)の改善です。

そして、こちらがそのために考えているユニットの、機能ブロックのイラスト(構想)です。



これ見てピン!と来る方、なんじゃこりゃ?と思う方、それぞれだと思いますが、ほとんどの方は後者だと思います。

このユニットを簡単に言葉で説明すると、

①車輪回転/前後左右G/スロットル開度信号を受信し、

②アテーサET-Skaiユニットで演算し、

③車輪回転信号を出力する

ものです。

まぁ、絵のとおりと言えばそうなのですが、アテーサE-TSがフロントトルク配分を計算する上で、最も制御のベースとなる入力信号が車輪回転信号であることは、LSDを強化してリア内輪空転減少→フロントトルク配分がガッツリ減ったことからも、明らかだと思います。

であるならば、条件を決めて前後回転差を意図的に「与えて」やれば、間違いなくフロントトルクは「増える」でしょう。

私の目的が、「リアLSD強化したことによるフロントトルク配分減少を、元程度に取り戻すこと」とするのであれば、その対処策は「アテーサE-TSユニットに対して、リアLSDを強化する前程度に前後回転差を与えてやる」ことで、理屈の上では事足りるハズです。



ただ、最も気をつけなければならない事は、この車輪回転信号は、ABS制御においても最も基本となる信号でもある、ということ。

ABS無しの車輌も公道/サーキットどちらも走れますし、実際走っていますが、しかし「突然」ABSが効かなくなる車は無いはずです(あったとすれば、いわゆる故障ってヤツです^^;)。

GT-RのGセンサー出力って、縦横2軸出力ですが、縦方向のみ2系統(2重化)されている事はご存知でしょうか。

専門の技術解説書を詳細に確認したわけではありませんが、ABS制御時には、タイヤは半スリップ状態であることから、車体速度と車輪回転速度が一致しません

車速をGPS等ほかの手段で計測しない限り、通常ではこの4つの車輪の回転(ミッション回転数も結局同じことですね)から実測または計算することにより求めています。

このときの演算パラメータとして、「これ以上の減速加速度はありえないだろう」という上限として、1.2G前後の最大減速加速度が設定されています。

ですので、もしこれを超えるような減速加速度が車輪回転信号から計算されると、ABSユニットがタイヤがスリップ過大と判定し、ブレーキ油圧をリリースしてタイヤを転がして、グリップを回復させてやるわけです。

以上のことから、車輪回転信号、前後G信号ともに大変信頼性を求められるものであることがわかると思います。

ですので、「やる」以上は、不安の残るようなものは絶対NGで、これであれば安心、間違いない!という作りでなければ、装着する事は絶対に出来ません。

ユニットを「作るだけ」ならば、この程度のものは、当時より格段に進んだテクノロジーのおかげで、安価に簡単に信頼性の高い部品が使えますが、どう組むか、どういうプログラムで実現させるか、出来上がったものをどう評価するのか、といったところに、今回の開発の重点があります。



最後の「どう評価するか」ということはとても重要で、「私」一般人の「体感センサー」ほど、信頼できないものはありません(笑)。

自分でセッティングした純正ECUロムチューンのとき然り、PowerFCセッティングした空線号、ゆうでん32R号のときも、体感OKのセッティングでも、ログ録りして解析すれば、必ずどこかにトルクの山や谷が残っている・・・。

ログはそういったときに、「どれくらい」、「どのように」対処すればいいかを教えてくれますし、それこそ人間(ただし一般人に限るw)の感覚を超えた領域までセッティングを詰める事ができます。

これを実体験で知っているからこそ、今回のアテーサE-TSkaiユニットのロギング(アテーサロガー)は、完璧に詰めたい(作りたい)ところで、現在必死に格闘している部分です。



この評価システムの良し悪しによって、出来上がってくるユニットの性能も決まってきますので、ここはどうしても手が抜けません。

パソコンいじって速くなる、某マンガのFC乗りと違い、私はクルマのECUをいじって車に速くなってもらおうと思っています(笑)。
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Posted at 2014/06/29 12:05:36

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この記事へのコメント

2014年6月29日 13:16
自作アテコン楽しみです。
装着モニタ募集は、いつからでしょうか?w
コメントへの返答
2014年6月29日 21:07
説明の通り、コレはABS制御に深く関わるモノなので、プロトタイプ状態でのモニタ募集は、主に安全面で厳しいかと^^;

ただ、完成さえさせてしまえば、今回も夏目さん数名程度で収まる予定です。

でも完成までには、もう少しかかりそうです。
2014年6月29日 13:33
こんにちは。
断然後者です。
ユニットの違いで何かお役にたてるか解りませんが、来週遊びに行きますね。
先日デジタルGセンサーも体感しましたが、反応良かったです。
コメントへの返答
2014年6月29日 21:12
アテーサE-TSkaiを考えていくうちに、タイヤの特性(主に偏平率)が制御に与える影響は、かなり大きいということが判ってきました。

そういったところからも、標準車用とVspec用では別品番になっている気がします。

その辺りは、アテーサロガー(仮称)ができれば、ハッキリと数字で違いを把握できると思います^-^v

Gセンサー、体感で判るレベルの違いが出るんですね。これも解析対象にしたいところです。
2014年6月29日 16:05
さすが理系のたともさん!

ご自分で対処される実行力が

すごいですね@@;

難しいのでさっぱりですが、完成後の

ご報告楽しみにお待ちしてます♪



コメントへの返答
2014年6月29日 21:19
車のユニット、ということで、辛うじてみんカラブログネタで取り上げてますが、中身の話をし始めると、おカオスなブログになりそうです^^;

自分の走りと、皆様の経験談から、既製品ではなく、自分の思った特性を実現できるユニット自作の道に進んでしまいました^^;

茨の道になること必至ですが、いい報告ができるよう、がんばってみます^-^
2014年6月29日 16:51
たまに 、わずかな違いを
感じることがあっても
人間センサーのショボさは
なかなかビックリしますよね(^_^;)

今回は、阿讃であれほど
テールハッピーになってたのが
車側が対処してくれれば
相当なタイムアップ等に繋がりそうですね♪
また動きが変わりそうで楽しみです
僕のには付かないのが残念(笑
コメントへの返答
2014年6月29日 21:26
人の感覚は、鋭くもあり、あいまいでもありますね。

経験や鍛錬を積んだ人間であれば、機械では把握できない領域にも及ぶことがあるそうですが、普通の人ではそうもいきませんね。

先の阿讃では、今の状態だとフロントトラクションが立ち上がるころには、テールスライド祭りなので、確実に「遅い」ことがわかりました。

「速く」なるかはわかりませんが、少なくとも今の「遅くなった」分くらいは、GT-R自信で取り戻して欲しいところです。

この技術を応用すれば、トラクションコントロールなんてものも作れそうではありますが・・・。要らないよね^^;
2014年6月29日 17:19
おつかれさまです。

( ゜゜)ボーゼン

スゴすぎです


ABSについては詳しく調べたことが無かったのですが
なかなかアテーサとの調整は難しそうですね…

ノーマル復帰したとしても
日産の泣き所ですし

まだ自分は誤作動のABS経験が無いのですが
体験談を聞くとゾッとしてしまいます
orz
コメントへの返答
2014年6月29日 21:43
ユニットを作るための手法(プログラミングや回路シミュレータ)は、学生時代に培ったもので、その他趣味で知見を広げた物など、私の持てる力を総動員しております^^;

ABS誤動作は怖いですね。

アテーサとABS、連係動作しているらしいことを聞いたことがありますが、スロットル開度等で判定して、加速状態の所だけ手を入れようと思っています。

加速時以外のノーマルアテーサの挙動については、特に不満点が今のところありませんので、ノーマル復帰するように作るつもりです。

これであれば操作性や信頼性でも問題無いだろうと考えています^-^
2014年6月29日 21:32
こんばんは^ ^

もちろん「なんじやこりゃ?」の人ですwww
とうとうアテコンを自作してしまうんですね。本当に凄いと思います!
コメントへの返答
2014年6月29日 21:49
どもども^-^ノシ

アテーサE-TSkaiの制御を考えていく過程で、タイヤ解析の論文(ネット公開されているもの)などで勉強していくうちに、単に50:50=最強トラクション、とはならないことも理解しました。

タイヤグリップ力、路面μ、荷重移動量、フロントトルク配分率・・・。考えないといけないパラメータが多すぎで、もうマニアな世界です(爆)

ABSも普通に使えて、ドライバーの意思を反映させながらも、路面グリップに応じた最適なフロントトルクが立ち上げられるユニット・・・。

目標はかなり高いですが、チャレンジしてみます!
2014年6月30日 23:10
このレベルまで来るとなると、Nismoに真っ向勝負ですね\(^o^)/

Ztuneならぬ、T(たとも)tuneでしょう\(^o^)/

加速時のフロントトルクを増やすとなると、リアの駆動が減ってバランス的にはどの状況になるか、

興味深々です!
コメントへの返答
2014年7月1日 8:22
開発を進めながら、

「日産やNismoの開発部隊は、きっとこんなこと考えながら、こういう特性にしたんだろうなぁ」

と思いを馳せる場面が時々あります(笑)。

横G影響の少ない、乾燥路面での直線加速で考えると、リア2輪スリップ増加⇒フロントトルク増加⇒加速度増加でフロント荷重減少⇒トルク配分(例えばですが)フロント:リア=3:7、みたいなことになりそうです。

これも、アテーサ説明資料にありましたね。

真実は、実測で明らかになるでしょう♪
2014年7月5日 8:46
秘密兵器になりますね~
コメントへの返答
2014年7月5日 13:08
きちんと完成させることができれば、ですね(笑)

ようやくアテーサユニットの各データをロギング出来るところまで来ました。

データログができれば、取りあえず第一関門突破です^-^v

でも、まだ先は長そうです^^;
2014年7月7日 14:39
作っちゃうなんて凄すぎます。

期待してます!!

コメントへの返答
2014年7月7日 20:10
うまく完成すればいいのですが^^;

ご期待に応えられるよう、頑張ってみます!

プロフィール

「朝練終了。クラッチ交換して快適性がかなり向上しました。でも気のせいか、若干ディスクの重さを感じるような。最近はずいぶん暖かくなってきて、走行後の虫除去がうっとうしい感じになってきてますね。あっという間に夏が来そう。」
何シテル?   04/20 07:34
【所有車歴】 S13→HCR32→S15→JZS171→BMW F10→ 走りのBNR32、上質さとゆとりを愉しむW212、更なる非日常を求めたCBR600...
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