
自動車を題材にした漫画というと、『頭文字D』や『湾岸ミッドナイト』を思い浮かべる方が多いかと思います。
少しマイナーな作品だと『オーバーレブ!』、古い作品だと『よろしくメカドック』などもあるでしょう。
でも、これらの有名な漫画って走り屋が愛車をいじり、競走させるというテーマがメインの作品ばかりです
『BOLTS AND NUTS!』とか『交通事故鑑定人環倫一郎』とか、走り屋系でなくても面白い自動車漫画は多いのですが、一般的には余り知られていない気がします。エンスーな車が多かったりするからでしょうか?^^;
そんな中、面白い作品を見つけたので紹介させていただきたいと思います。
上記の他の作品ほど知名度が高くないですが、もっと多くの車好きの方に知ってもらいたいと思える作品だと思ったので、紹介記事を書くことにしました。
(走り屋系の漫画だと嫌悪感を示す方も多く、所謂”萌え系”の漫画でも生理的に受け付けないという方も多いですが、どちらにも当てはまらない方向性の作品であると私は思います)
というわけで、今回紹介するのはコチラの作品
『車上童』(しゃじょうわらし)
中島零 著
白泉社JETSコミックス
ISBN-978-4-592-14286-7
主人公、黒鳥すばるが祖父の形見としてスバル・ヴィヴィオ(グレードはRX-R?)に乗りに来ると、車内には見知らぬ女の子が乗っていた?! 美々緖と名乗る彼女は座敷童ならぬ車上童であり、すばるの祖父の望みを叶えるため、祖父の生まれ故郷である北海道を目指すことに。
美々緖の特訓で運転スキルを磨いたすばるは、彼女と共に北海道を目指す旅にでます!
途中、行く先々の料理や温泉を楽しんだり、他の車(ランエボワゴンMR)の車上童と出会ったり、初めて車でフェリーに乗ったり…。時には後続車に煽られたり、故障したり等とトラブルも起きたりしますが、それらもまた旅の醍醐味。すばる達が車での旅を楽しんでいる様子が伝わってきます。
途中、無駄に色っぽい食事シーンや入浴シーンなどもありますが、そこはまあ、ご愛嬌w
料理の方も、先代の牛タンのような定番のものだけでなく、耳うどんや大学の学食まで、幅広く紹介されています(特定のお店を紹介しているわけではないですが)
漫画ではストーリーだけでなく画のタッチや絵柄なども大事なポイントなのですが、この作品では車も風景も人物も丁寧に描かれており、作者さんの車への愛情が感じ取れます。
個人的には、1コマだけ出てきた北海道警のパトカーがレーパトになっていたのがツボでしたw
因みに、この作者さんは艦これ公式アンソロジー佐世保鎮守府編の3~5巻でも漫画を執筆されています(ヲ級と艦載機の話)。そちらの方でどのような作品を描かれているのかを知っていたので、中身を確認しなくても安心してAmazonで購入することができましたw(艦これの方も艦載機の描写も解説も非常に細かくてお気に入りの作品です)
R34に乗っている私のブログを見に来られている方だと、車を速く走らせる事が好きな方も多いかと思います。けれども、この作品のように行く先々の料理などを楽しみながらのんびりと旅行するのも悪くないと感じさせてくれる作品です。
漫画などに興味がなくても、旅行好きな方、愛車に強い愛着を持たれている方に是非とも読んでいただきたいですね。
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Posted at
2015/01/31 20:06:32