このブログは、下記「夏の自由研究2022 と 夏の自由研究2023」の考察ブログです。
出来れば事前に下記検証ブログをお読み頂いたうえで続きをお読みください。
eKクロスEV(サクラ)より電池が25%少ないアイ・ミーブXで約400kmを走ってみた(夏の自由研究2022)220808
https://minkara.carview.co.jp/userid/183214/blog/46316645/
アイ・ミーブXで走った約400kmのルートをeKクロスEVでも走らせてみた(夏の自由研究2023)230808
https://minkara.carview.co.jp/userid/183214/blog/47150477/
上記でも記載していますが、アイ・ミーブの後継車種にあたるeKクロスEV(サクラ)にもアイ・ミーブ(LEJ電池車)と同じく駆動用電池冷却システムが有ります。
改めてになりますが、両車の違いを下記にまとめます。
アイ・ミーブ(LEJ電池車)
・搭載電池量 16kWh
・急速充電最大 125A(50kW)
・駆動用電池冷却は急速充電時のみ
・卵形ボディで空気抵抗は小さい
eKクロスEV(サクラ)
・搭載電池量 20kWh(アイ・ミーブ比 +25%)
・急速充電最大 約85A(30kW)(アイ・ミーブ比 -約40A、-20kW)
・駆動用電池冷却は、急速充電時、普通充電時、走行中などREADY状態で行われる。
・歩行者頭部保護基準導入から前方投影面積が大きめ(アイ・ミーブより空気抵抗は大きい)
i-MiEV(LEJ電池車)、eKクロスEV(サクラ)それぞれプラス面とマイナス面が有ります。
2022年8月8日と2023年8月8日のデータを並べてみました。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/066/143/003/56c3973def.jpg?ct=e4013af4f20e)
上記一覧表の経過時間だけを見ると、アイ・ミーブX:12時間30分でゴール。eKクロスEV:11時間55分でゴールとeKクロスEVの方が35分早くゴール出来ていますが、考慮しないといけない所が複数有ります。
1.充電スポットの違い。
基本的にほぼ同じルートを走らせていますが、岡山県西粟倉村での充電は、2022年:西粟倉村役場、2023年:道の駅あわくらんど と違います。
充電器から放電する最大電流が西粟倉村役場:60A、道の駅あわくらんど:125A(アイ・ミーブXだと118Aまで受付OK)と違います。
2022年は道の駅あわくらんどの充電設備が故障中、道の駅あわくらんどでアイ・ミーブXを充電することが出来れば30分より短く充電出来た事は確実です。
2.イオンモール加西北条での残存電力量。
イオンモール加西北条到着時の電池残量は、アイ・ミーブX:22%、eKクロスEV:12%です。
それぞれのスキャンツールで表示されたSOHも考慮してイオンモール加西北条到着時の残存電力量を計算してみます。
アイ・ミーブX:16kWh×0.22×0.96=約3.38kWh 、eKクロスEV:20kWh×0.12×0.98=約2.35kWh
両車の差分:3.38-2.35=約1.03kWh(=アイ・ミーブXの方が約1kWh多い状態でイオンモール加西北条に到着している)
約1kWhをアイ・ミーブXで普通充電するのに必要な時間は約30分。
上記1と2を考慮すると、スタートから1日で400kmまでの移動の場合、アイ・ミーブXとeKクロスEV(サクラ)では移動時間に差はない、もしくは少しアイ・ミーブXの方が早く到着する可能性が高いと言って良さそうです。
イオンモール加西北条到着時の電池最高温度は、アイ・ミーブX:45℃、eKクロスEV:39.8℃なので、1日で400kmを超える長距離移動の場合は、eKクロスEV(サクラ)の方が移動時間は短く済む可能性が有ると思います。
ただ軽自動車で一日で400kmを超えて走る機会は そう多くはない(ゼロだとは言ってません。揚げ足取りはしないでくださいね)と思うので、現段階においてはeKクロスEV(サクラ)の冷却システムは移動時間短縮には繋がっていないと結論付けようと思います。
個人的には、各メーカーからの軽乗用BEVが出揃う2025年頃には、三菱/日産連合のeKクロスEV(サクラ)も改良が行われると思うので、改良点の内容に期待しているところです。
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Posted at
2023/08/18 14:04:17