どうも。
1989年(平成元年)生まれのゆとり、KIRAです(笑)
ボクももう四半世紀は生きてきたわけだけど…。
つくづく思う。
1989年生まれって熱い時期だけどもったいないなぁと^_^;
それを思い起こさせるきっかけになったのは今期のMotoGP。
みんカラで2輪レースの話って需要あるかわからないけどまぁ聞いてくれ。
MotoGPはつまらないという人も中にはいるかもしれない。
だけど、ボクとしては今期のMotoGPは…楽しい!!!
レギュレーションで優遇されたドゥカティ・ワークス。
7年振りに参戦するSUZUKI。
四天王のポイント対決。
見所満載だからだ!
ボクが一番気に入っているライダーはなんと言っても、マルク・マルケス!
うむ。ハンサムである(´ω`)
だが、気に入っているのは、決して彼が伊藤英明似のイケメンだからではなーい!
マルケスの置かれている構図が熱いのだ。
今期のマルケスは前半戦は転倒やトラブルが多く、ポイント争いから引き離された感があるが、フレームを昨年のものに戻してからは調子を取り戻しつつあるように見受けられる。
そんな彼の最大の壁はなんと言っても今期のポイントリーダー、イタリアの英雄バレンティーノ・ロッシの存在だろう。
ロッシはマルケスが少年時代から憧れていたライダーであり、今ではライバルである。
最年長ライダーの彼の経験はやはり伊達ではなく、今期もYAMAHAのポイントリーダーである。
ライディングも最近は非常に落ち着いたものに見え、その安定して成績を修め、毎回必ず表彰台に上がってくる辺りが、彼の恐ろしい所だ。
それに対してマルケスは昨年のチャンピオンである。
昨年は将にマルケスの年で、ほぼ優勝を修めていたそうな。
マルケスのライディングは他のGPライダーには決してなし得ない熱い乗り方なのだ。
CBRでのコーナリング時、ブレーキングをしながらリアを滑らせていき、それをコントロールしながら、前輪を明後日の方向に向けてそのままハングオンで抜けていく…。
こんなことが露骨に出来るGPライダーはそうはいない!
コーナリングの光景は四輪で言うところのドリフトさながら。
いくら電子制御でトラクション・コントロールが入っているとはいえ、こんなに果敢に攻めていくライダーはマルケスくらいではないだろうか?
それにしても英雄ロッシと昨年チャンピオンになった新人マルケスのバトルという構図…。
80年代で例えるならWGPにおけるフレディ・スペンサーとケニー・ロバーツの関係のようである。
まだ、MotoGPがWGPと呼ばれていた時代。
コーナリングシーンを賑わせていたのはなんと言ってもケニー・ロバーツではないだろうか?
今のGPライダーなら誰もが早いコーナリングの為に行うライディングフォーム「ハングオン」を最初に始めたライダーである。
そして、そのキングケニーにぶつけられたのが、ホンダがアメリカで見つけてきた当時の新人、フレディ・スペンサーである。
ケニー・ロバーツと比較すると、彼のライディングフォームは決して綺麗とは言えない。
寧ろ不格好である。
だが、彼もまたハングオンで果敢にコーナーを攻めていくライダーであり、そのデタラメとも言えるフォームからは信じられないほど、脅威的な速さでコーナリングするライダーなのだ。
その得体も知れない天性の勘ともいうべき乗り方で、彼はケニーと熱いバトルを繰り広げたという。
ホンダのGP参戦の歴史を見ていくとこのスペンサーが如何に面白いライダーかが、分かる。
当時のホンダは将に今のSUZUKIのように、GPへの再参入の為に足掻いている状態。
往年のスタッフから若手の集まった集団となっており、当時の有力勢と化していた2st勢を瓦解させるために、若手がホントに必死こいてた。
4stエンジン・楕円ピストン・モノコックフレームなど、斬新なレイアウトで製作されたNRが出てくるのがこの辺りだ。
しかし、そのあまりにも斬新な要素満載なマシンはまだ実戦で使いこなせる所まで漕ぎ着けておらず、予選も通過できない始末。
そんな折、アメリカで速い奴がいると連れてこられたのがスペンサーである。
彼がNRにのった途端…予選通過である(笑)
スペンサーのライディングは将にフィーリングを基本としたもので、何にしても彼は体感して走るライダーなのだ。
まず、タコメーターは見ない。
そのギアで出せる最大のスピードを引き出し、パワーダウンが始まりかける所でシフトアップ。
これが、スペンサーが天性のライダーと言われる由縁であろう。
そんなライディングで、兎に角上の回転を回すものだから、当時のメカニックは堪ったもんじゃない(笑)
レッドゾーンを越えて尚回し続けるのだから(笑)
タコメーター見てくださいね、レッドゾーン以上回さないで下さいね…。
そんな言いつけがスペンサーに通用する訳がない(笑)
兎に角回すもんだから、NRのエンジンがレース中、ぶっ壊れるなんて日常茶飯事(笑)
そんなこんなで、ホンダもついに2stマシン製作に着手。
NS500が出てくる訳だが、そこは当時のWGP。
HY戦争と言われただけあって、その頃には4気筒マシンが幅を利かせ始めた。
ホンダも遂に4気筒マシン、NSR500を導入する。
スペンサーはようやく翼を手にしたわけである!
このロスマンズカラー!
堪らなく痺れる!
そしてNSRが有名なのは確か88年だったかな?
とかくこのマシン2stV型4気筒を絵にかいたようなもので、上はメチャンコ回るけれど、下が本当にスカスカなのだ^_^;
ボクが産まれた89年に、ようやく、トルク谷を見直した89NSRが出来たのではないだろうか?(笑)
とまぁ、80年代のレースシーンはまぁ、熱い!!
スペンサー以外にも面白いライダーはいて、例えばそう…ランディ・マモラ!
外国人の中では結構小柄なライダーで、
とかく彼もライディングフォームが過激!
あまりにも小柄なので、アウト側のステップから足が外れてしまい、宙ぶらりんになった状態でコーナリングするその独特なスタイルは、マモラ乗りとして流行った時期もあるくらい(笑)
そんなマモラの過激なコーナリングシーンがこちら。
そう!もうわかったと思うけどこの人スゴいんですよ(笑)
今と違って電子制御も効いていない、バンク角もそこまで深く取れない、過激な2stマシンでこれをやっちゃうんだから^_^;
ボクに言わせると、マルク・マルケスは先のフレディ・スペンサーとランディ・マモラを足して2で割ったような走りをするわけだから、今期のMotoGPは面白いわけだ(笑)
バイクに限らず、モータースポーツに関しては、80年代を回帰する人は多いんじゃないかと思う。
ボクの父さんくらいの世代だと、子供の頃有名なF1ドライバーと言えば、ニキ・ラウダだけど、ボク世代くらいの子供がレースに興味を持った時、当時夢中になれたF1ドライバーと言えば、なんと言っても、アイルトン・セナでしょう!
音速の貴公子と呼ばれたセナの速さは本物だったと思う。
その走りに対する屈強なまでの哲学は驚くばかりだったが、それでも、彼のその真摯なまでの姿勢はファンを熱くさせたと思う。
ここで悔しいのがやはり89年生まれということ。
もうちょっと早く生まれたかった^_^;
だってさ!
89年と言えば、セナがマクラーレンに移籍して1年!
チームメイトのアラン・プロストと歯に衣着せぬ争い、セナプロ対決をしていた時期ですよ!
セナは本当に親日家で、兎に角本田宗一郎の事を尊敬してて、彼がセナのために強いエンジンを作ってやると公言した時は嬉し泣きした位。
だから宗一郎が亡くなった時はセナもショックを受けていたけど、弔い合戦として懸命にGPを戦うセナの姿は、愚直なまでにカッコいいんですよ。
そんなセナも、ボクが5歳になる94年に、サンマリノGPの最中、タンブレロコーナーでクラッシュ…そのまま帰らぬ人となってしまったけれど、ボクは確かにセナに熱くさせられた子供でした。
もし今セナが生きていたらな…。
そんな風に80年代を回帰してしまう訳である。
兎に角!
89年はそういう意味で、熱き真骨頂のどん詰まりなのです!