2007年06月05日
少し前に「otommi2174さん」に
2速と3速の間に、もう1つギアが欲しい…と話されて
確かに私も、そう思う場面が結構ある事に気がついた…
昨晩色々研究してみた話で長いです。笑
興味の無い方は読み飛ばしてください。爆
K11でギアをクロスさせるなら「お約束」の通称31Vに、
マーチRのクロスミッションギアを入れるのが1番素直ですが…
なにせ、物がない、あっても高い、メーカーにはギアの在庫が無いらしい。
まぁ高いってのが1番厄介。
そんなこんなで、まずはギア比についての資料を漁った。
CG10DE-RF5F41A
1速 3.412
2速 1.958
3速 1.258
4速 0.921
5速 0.721
F 4.050
1000cc用のミッションは41Aという形式。
K11の他K10にも積まれてたんだけど、ファイナルまで全く変更なし。
まず41Aではギア比を変えるのはムリであろう…
強いて言うならK10の頃のマーチカップの影響か?
機械式のノンスリがクスコから出てるって事位。
でも、今回はギアの話。そんなモンどうだってイイのである。
CG13DE-RF5F30A(a)
1速 3.333
2速 1.955
3速 1.286
4速 0.926
5速 0.733
F 4.056
次に1300cc用の30Aミッションである。
41Aに比べると2速⇔3速間が若干クロスである事が分かる。
んが「あくまで若干」である。
上に(a)と書いたのは、私的に識別の為に書いた。
なんで識別が必要かと言うと
K11の30Aは99/11から、ギア比が1速を除きガラっと変わったからである。
つまり(a)は~99/11月までの前期と中期のマーチの話。
K11-99/11 CG10&13DE RS5F30A(b)
1速 3.333
2速 1.782
3速 1.207
4速 0.902
5速 0.756
F1.3 4.167
F1.0 4.471
この上のは、99/11月からの後期のマーチであります。
1000ccと1300ccが同じ30Aミッションになった…とは言われますが
実は1300ccと1000ccはファイナルが違います。
このミッションを私独自識別で30A(b)と呼びます。
で問題の2⇔3速についてですが
上の(a)よりは(b)の方が若干接近してます。
30A(a)
2速1.955
(差0.669)
3速1.286
30A(b)
2速1.782
(差0.575)
3速1.207
ただ接近してるとは言え、(a)も(b)も1速は3.333な訳で
(b)の場合、(a)よりも1⇔2の繋ぎは悪くなるって事になります。
そして相変わらず3速も(b)の方が高い…
つまり(b)の2速のギアが高い為に繋がりがイイ様に見えてるだけで
実質はギアが高くなってるので
2速と3速の間にギアが欲しい…と言う話にはそぐわない事になります。
K10R RS5F31V(CROSS)
1速 2.938
2速 2.095
3速 1.538
4速 1.133
5速 0.810
F K10R 4.353
F N13nomal F4.471
ちなみに、K10マーチRのクロスミッションは
上記の通り…
普通の車は1速が発進専用ギアで、2速に比べで、あからさまに低いのに対して
クロスミッションは1速が走行中にも使える程に2速に接近してます。
(や、2速が1速に接近してるとも言える。)
それとマーチの様な馬力の少ない車では
通常のミッションでの4速は「クルージング」ギアになりますが
K10クロスの場合は、
4速が通常ミッションの3速並の低さなので加速実用ギアになりますよね。
つまり本当に普通のミッションの2速と3速の間に
「もう1つのギアがある」事になります。
ちなみに31V!31Vとモテハヤサレて?ますが、K10のクロス以外の
K10スーパーターボ用とかK11の純正31Vのギア比は、普通の車のギア比であり
K11用純正31Vに限っていえば
1~5速&ファイナル全てが30A(a)と同じギア比です。
(↑※K11純正の31Vの場合)
間違ってもクロスミッションではありません。
ただビスカスのノンスリが入ってるだけって事です。
強いて言うなら「クロスミッションを組む事が出来るミション」って事ですね。
で、こんな単純比較は、専門的な事を知る人から見れば笑ってしまう内容ですが(^^;
各ミッションの接近具合…や離れ具合になるかな?
数の多い方から低い方のギア比数を引いて、分かり易くしてみました。(^^;
CG10DE-RF5F41A
1 3.412
(差1.454)
2 1.958
(差0.700)
3 1.258
(差0.337)
4 0.921
(0.200)
5 0.721
CG13DE-RF5F30A(a)
1 3.333
(差1.378)
2 1.955
(差0.669)
3 1.286
(差0.360)
4 0.926
(差0.193)
5 0.733
99-11 K11-RF5F30A(b)
1 3.333
(差1.551)
2 1.782
(差0.575)
3 1.207
(差0.305)
4 0.902
(差0.146)
5 0.756
RS5F31V(K10R CROSS)
1 2.938
(差0.843)
2 2.095
(差0.557)
3 1.538
(差0.405)
4 1.133
(差0.323)
5 0.810
この表にして分かったのが
41Aの方が30A(a)よりも3⇔4速の繋ぎはイイ…が
そんな、ギアの高い場所での恩恵はNAのマーチには無いですから。笑
ここで休憩入れて、クロスミッションの言葉を検索してみると
こんな言葉がありました。
<引用>
>クロスミッションとは、自動車の変速機において、各ギア間のギア比を接近させること、あるいはそのような設計の変速機そのものを指す。総じてローギヤードな設計になる傾向にある。
加速が良くなったり、あらゆる場面でのパワーバンドの確保が容易になるが、ギア数が少ないと高速道路などで高い速度を保つ場面ではエンジン回転数の増大による騒音がはげしくなったり、余裕が少なくなったような印象を受ける。
</引用終わり>
これだ!つまり…ファイナルで全体的に下げちまえ。笑
実際に比較すると
30A(a)ミッションは30A(b)よりもギアは全体的に低い‥
ここに30A(b)の1000cc用ファイナルを組んだらどうでしょか?
ついでに5速だけは30A(b)用に組み替え…( ̄ー ̄)ニャッ
これで多少は"えせクロスミッション感"は出るかもしれない。笑
んが、ヤってる人が居ないって事は効果ないのかもしれん。
(私の様な単細胞が思いつく事、効果あるならヤってる人多数だろうし‥)
その他には、こんな言葉もありました。
<他ページ引用>
>言っておくけど、万能のギアって存在しない。
存在するとしたら、それは・・・ノーマルなのだ(本当)
メーカが5名乗車で坂道発進も出来て、高速道路もラクに走れるように考えて作っているから。
</引用終わり>
ごもっとも…ですね。
この文には無いけど、燃費も良くなるとは考えづらいし、
なにより手元が忙しくなりそうです。
メーカーは流れに乗った際に
静かかつ燃費が良くなる様に研究してギア比を決定してるから
そのバランスを崩せば当然何かは失う訳ですし…(^^;
所でダイハツブーンX4のクロスミッションは、
かなりギア鳴りするらしいのですが‥
31Vのクロスもやはりウルサイのでしょうかね?(^^;
流石に動画のは「快音」通り越して「耳栓」必要ですねぃ‥

Posted at 2007/06/05 08:21:47 | |
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