今日は季節外れのお話を(^^;
↓ここは屋久島の永田浜です。
夕陽が美しく、遠くには口永良部島や硫黄島が見えます。
そして、この浜は日本1のウミガメの産卵地なのです。
ウミガメは夜、砂浜に上陸して朝方までに産卵し海に帰っていきます。
屋久島に2年ほど住んでいた時、ウミガメに魅せられて、産卵するウミガメの写真を撮るために、
夜中に何度片道1時間半の道を通ったことか。
ウミガメの産卵は夜間なのですが、ウミガメを脅かさないためにストロボは厳禁。
そのため、産卵の写真を撮れるのは、ウミガメが撮影可能な明け方まで残っていた場合のみ。
しかし、中々そのようなウミガメはいません。
何度も何度も通って、やっと撮れたのがこの1枚↓
産卵中のウミガメの横の女性は、後で書く「屋久島うみがめ館」のボランティアスタッフ。
一晩中寝ないで保護活動をしています。
このウミガメの産卵が終わったら、卵を掘り返して取り出し、安全な場所に移します。
大変な作業です。
産卵を終えて海に帰るウミガメ。
すっかり夜が明けてきました。
こんなに明るくなるまで浜にいたなんて、なんてノンビリ屋さんなんでしょう(笑)
屋久島にはウミガメの保護活動を行っているNPO法人の「屋久島うみがめ館」があります。
代表の大牟田さんは元カメラマン。国内のウミガメ保護活動の第一人者です。
とても気さくな方で、大牟田さんからウミガメのことをたくさん教えてもらいました。
↓屋久島うみがめ館による子ガメの放流です。
私も何回か参加させてもらいました
美しい砂浜と夕陽の中での放流は感動的でした(^^)
こちらは夜中の放流。
小さな子ガメはカラスや大きな魚に食べられてしまうので、危険が少ない夜中の放流になります。
↓これは夕方に放流したアオウミガメ。
アオウミガメは希少なため、大牟田さんたちがある程度の大きさに育ててから放流します。
↓こちらは数が多いアカウミガメ。夜中に放流するカメです。
放流する前にインナーチップを埋め込みます。
この子ガメには、私の名前と連絡先が記録されたインナーチップが埋め込んであります。
放流された子ガメは、太平洋を渡ってカリフォルニア沖、メキシコ沖まで行き、そこで成長し、
約20年後に屋久島に戻ってきます。
その確率は5000分の1とも言われています。
もしも、私の名前が入ったインナーチップのウミガメが戻ってきたら、私に連絡が来ることになって
います。
是非とも無事に帰ってきた欲しいですね。
ちなみに、屋久島うみがめ館に保護活動の寄付をすれば、自分の名前入りのインナーチップを
子ガメに埋め込んでもらえます。
その大牟田さんから今年も「ぐぁば茶」が送ってきました(^^)
毎年ありがとうございます。
大牟田さんがウミガメ保護活動のかたわらで作っています。
大牟田さんご夫婦(^^)
Posted at 2016/12/01 19:29:12 | |
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