4月9日に保護され,10日から我が家でお預かりしている黒のトイ・プードルですが,
2週間以上過ぎた今日まで,未だに飼い主からの迷い犬の届出はありません。
保護された時の犬の酷い状態からして,この犬は飼い主に捨てられたか,あるいは,
いなくなったけど,それを良いことに敢えて探していない,そのように感じています。
下の写真は,我が家に連れて来た翌日に,耳の中から取り出した毛玉です。
最初の毛玉は,耳垢と合体していて,臭くて見るからに汚らしい状態でしたので,
ここではお見せできません。
写真は,ある程度取り除いた後のものです。それでも耳の中にこんなにありました。
毛玉と耳垢が合体して,左右の耳ともいわば耳栓で完全に塞がれた状態になっていましたので,
この子の耳はあまり聞こえなかったはずです。
可哀想な犬です。
我が家で一時的に預かったのは良いのですが・・・
躾がまったく出来ていない大変な犬であることが判明しました。
例えば,所構わずうんち,オシッコをしてくれます(涙)
ただし,人前では絶対にうんち,オシッコをしません。
これは,粗相をする度に飼い主に叱られていたためでしょう。
本によっては,粗相は現行犯で叱れと書いてあるものがありますが,
これをしてはいけないことは多くの人がご存じのとおりです。
人がいるところでうんちやオシッコをしたら叱られる,だから人がいないところでしよう,
そのようにを覚えてしまいます。
そうなった犬のトイレの躾けの難易度は,格段に高くなってしまい難しくなります。
そのため先ず人がいるところでうんち,オシッコをしても良いことを覚えさせることから始めることにしました。
あ,そうそう,この犬に名前を付けることにしました。
名前を付けたら情が移ってしまって,飼い主に戻す時に,あるいは里親さんに渡すときに辛いので,
名前は付けたくありませんでした。
しかし躾をしないと,とても里親さんに引き取って貰えるような犬ではないので,
躾をすることにしたのです。
躾をするにはどうしても名前が必要,ということになったのです。
名前はカールです。
巻き毛が強いので,単純にカール,そう名付けました。名前を考えたのは妻です(^^)
ちなみにカールの年は1年6ヶ月ほどと思っていましたが,
奥歯を念入りに見てみたら,しっかりと歯石が付着していました。
その大きさからすれば2歳ぐらいではないかと思います。
ということで,カールは我が家で預かった4月10日で2歳になった!ということにします(笑)
カールは,トイレはもとよりお座り,待て,お手,来い,側脚歩行,といった基本的躾が何もされていません。
2歳のカールに,これらを教えていかなければなりませんが,さて,成犬のカールが覚えてくれるでしょうか。
しかも,私は単身赴任の身。家には週末しか帰ってこれません。
ということは,躾の担当者は妻になります!
よろしくお願いします!奥さんm(_ _)m
そして1週間振りに家に帰ってきてみると・・・
ナント,ナント!
シット(座れ),ステイ(待て),カム(来い),ホーム(ゲージに入れ)が,
既に7割方できるようになっているではありませんか!!
奥さん,スゴイです!
僅か1週間なのに,カールも頑張ったね♪
躾のコマンドは,日本語よりも英語の方が犬には分かり易いので,
カールもリリーやセーラと同じように英語のコマンドで躾けることにしました。
トイレも7割ぐらいの成功率になっていました。
隠れてトイレをしていたカールを,早くもこんな成功率に躾けるなんて,
もうビックリして妻を尊敬するやら何やらです。
しかも,最初は道路に出ても固まっていたカールですが,散歩も出来るようになっていました。
妻よりも前を歩くことはせず,妻が止まるとカールも止まります。
さすがはドーベルマンとスタンダード・プードルを2頭引いて散歩をしていただけのことはあります。
どうやら妻には,犬を手懐けて躾ける才能があるようですね。
もしかして私も手懐けられ操られているのかもしれませんが(笑)
我が家に来た頃は,実に大人しく静かにしていたカールですが,
それは(犬が)猫を被っていただけのようです(笑)
今は元気いっぱい家の中を駆け回っています。
猫のチョコは相変わらずカールを嫌っていますが,その程度も徐々に弱くなってきました。
1番心配だったのがチョコのストレスだったので,少し安心です。
早くカールの去勢をしてやりたいのですが,法律上,預かってから3ヶ月経たなければ,
それができないのが残念です。
人懐こい性格なので,既に近所の人達の人気者になったカールです。
ただ人懐こ過ぎて,アクセラの番犬にはなれそうにありません(笑)
↓家の前で見張りをしていても意味無しですね。