愛車スカイラインV37のエアコン不具合を巡る、
日産本社の対応は既報のブログのとおりですが、
信じられない結末を迎えることになりました。
その前に
これまでの3回のブログのおさらいを簡単に。
(経緯をご存じの方は途中をすっ飛ばして
「4回目ブログ(今回)」へ進まれて下さい。)
1回目ブログ
「エアコン故障に対する日産の回答にビックリ(@@)」(2020年4月14日)
~あらすじ~
『エアコンを暖房にした時に
運転席の吹き出し口からは温風が出るが
助手席側は冷風が出てくる』
という不具合があったため、
ディーラーにおいて3回にわたって修理を試みるも症状は直らず。
この時、ディーラーと日産本社が確認した左右の温度差は10度。
日産本社は、この不具合を
「それは仕様である」、
すなわち、
暖房設定にしても10度低い冷風が吹き出すのは、
元々そのように作ってあるからだ、
だから修理の対象では無い、と説明しました。
2回目ブログ
「日産社長への質問状 「エアコン故障は仕様ですか?」第1弾 常軌を逸した世にも恐ろしい回答書にビビる(@@)」(2020年9月7日)
~あらすじ~
日産本社の常識外れのトンチンカンな説明と、
あまりにも日産車ユーザーをバカにした姿勢に納得できなかった私は、
日産社長宛の質問状を出しました。
社長宛にしたのは、
しかるべき部署においてきちんとした調査をして欲しい、
質問への回答は日産社長からのものであると受け止める
との私の意思表示です。
だから嘘や隠蔽は止めてね、という意味です。
しかし、4月からの3回にわたる文書でのやり取りでもその姿勢は変わらず、
8月下旬に
「それは仕様である」
と明記した回答書が日産本社から届きました。
このような非常識かつ不誠実な日産の姿勢に対して、
親しいみん友さんたちからはもとより、
多くのみんカラの方々、更には日産の株主さんや現社員の方々からも
コメントやメッセージで多数の助言と激励を頂きました。
3回目ブログ
「日産社長への質問状「エアコン故障は仕様ですか?」第2弾 急展開あり」(2020年9月25日)
~あらすじ~
2回目のブログが大きな反響を呼んだためか、
9月に入り日産から
「直接会って説明したい」
との連絡がありました。
9月下旬、神奈川の日産本社からお2人が鹿児島まで来られ
○ 「仕様」と説明したことへの謝罪
○ 不具合の原因の説明と改善に向けての確約
をされました。
しかも
「新たな設計図作りに既に入っている」
とまで言って頂きました。
色々言いたいことはありましたが、
大企業がそれまでの姿勢を180度変えて頭を下げるのですから、
そこには大きな重みがあります。
信ずるに値すると思った私は質問を止め、
後は改善されるのを待つことにしました。
以上がこれまでの経緯です。
そしてここからが、その後の経過、4回目のブログになります。
あり得ない結末が待っていました。
4回目ブログ(今回)
「日産社長への質問状「エアコン故障は仕様ですか?」第3弾【最終章】~とんでもない結末が待っていた~」
(注:V37のエアコン不具合の原因は、
ベント基準を作り忘れていたことです。
そのため暖房設定にしても冷風が吹き出す不具合が発生したのです。
つまり不具合の原因は設計ミスだった訳です。)
改善の準備が整うことを待っていた私に、
今年になって掛かってきた日産本社からの電話は
「昨年9月の説明で、
新たに作るとお話した『ベント基準』は
新型車のベント基準のことです。
現行V37ではありません。」
という信じられないものでした。
つまり
あの時の改善の約束は、
実は新型車のことであり、
あなたのV37のことではなかった、
という電話です。
驚いた私が
「V37は改善しないのですか?」
と尋ねると
「そのとおりです。」
との回答。
V37を改善すると思わせておいて、
「あの時の説明は新型車のことだった。」
と今になって言い出すとは・・・
ものの見事に騙されました。
いや、見事にはめられました。
①昨年4月の「仕様である」との説明と、
②9月の質問状の回答書にあった「仕様である」との説明。
この2つの説明は、
日産本社が9月下旬の謝罪時に
「ベント基準は無かった」
と私に釈明したことで、
真っ赤な嘘であったことが明らかになりました。
「ベント基準は無かった」
すなわち仕様そのものが無かったにもかかわらず、
日産本社は5ヶ月にわたって「仕様である」と嘘を言い続けたのです。
(そもそも吹き出し口で10度も温度が違う仕様なんてあり得ませんが。)
こんなバカみたいな嘘には騙されませんでしたが、
ところが
改善を約束しておいて、
それは実は新型のことであったという嘘には
見事に騙されてしまいました。
9月下旬の日産本社の説明記録を見返しても
新型車の「し」の字もありません。
私の日産に対する要望は
「暖房にしても冷風が出て困っている、だから直して欲しい。」
というものです。
日産社長への質問状にはそのことを明記しています。
すなわち私が所有しているV37を直して欲しいと言っているのです。
そのことは日産側も充分過ぎるほど分かっています。
だからその場で、新型車の話が出てくる余地など一切ありません。
V37を改善しないのであれば、
その事実は、
その場における最重要説明事項になります。
その場で明確に必ず言わなければならない事項です。
それを承知で、敢えてそのことを隠したのは、
私を勘違いさせるための欺罔行為にほかなりません。
言い忘れた、
それはあり得ないことです。
日産本社員2人で時間を掛けて説明しているのですから。
さらには、
V37のエアコン不具合の原因について
設計図などを見せられながら詳しい説明を受け、
その話に続いて「改善する」と言われたのですから、
その改善はV37のことだと誰だって信じ込みます。
というか、
その場における改善の約束の対象がV37以外に何があると言うのでしょうか。
ところが、
「それは実は新型車のことだった」
と今になって唐突に言い出したのです。
日産が改善を約束してくれた!
日産も捨てたものでは無い!
と喜んだ私を、
日産は狙いどおりまんまとはめた訳です。
巧妙で狡猾な
日産の騙しのテクニックには恐れ入るしかありません。
これで日産としては
今後は、
「あの時の改善の約束は新型車のことだった。」
と言い張れば良いだけです。
私がいくら抗議しても
「説明不足で申し訳なかった」
とうそぶくだけで日産は済みます。
実際、その後はその一点張りです。
日産本社側が今月になって漏らした
「エアコンのシステムを作り直すのはコスト的に無理」
との言葉からすれば、
V37を改善するつもりは当初から毛頭無く、
9月下旬の日産本社員2人による謝罪と改善の約束は
SNS上の騒ぎを収めるために日産本社が仕組んだ策略だったのですね。
しばらく時間を置いて
「あの時の改善の約束は新型車のことだった。」
と言えば、その頃には諦めて泣き寝入りするだろうという筋書き。
お見事な巧妙で狡猾な仕掛けです。
日産本社が、
さもV37を改善すると思わせつつ、
本当は「新型車が対象」である事実を言わなかったのは、
社会常識からすれば、
明らかに信義則に反する行為です。
いや、それどころか最早詐欺と同じです。
また、契約の場面であれば、
消費者契約法第4条が禁止している
「重要事項の不告知・不実告知」
に当たる行為です。
そのような汚い行為を平気でやる企業って・・・
しかも一連のことは上層部に報告しながらやっているとのことです。
現場の判断ではなく、日産本社の上層部の判断でやっているのです。
これまで日産車を6台乗り継いできた私。
それがこのような仕打ちを受けるとは。
怒りを通り越して悲しくなります。
「なぜ騙したのですか」
という私に日産本社は
「ではエアコンのチューニングをしましょう」
と言ってきました。
それで改善されるのかと思ったら
「やってみないと分かりません。」
との返事。
しかも他のV37ユーザーの車には対応しないと言います。
そんないい加減な提案は受け入れられないと言うと、
10日ぐらい経って、今度は、
「エアコンのアンプを交換しましょう」
と言ってきました。
「アンプ交換で10度を5度程度に出来る。」と。
人を騙しておいて
こんな姑息なことを
どうすれば次々と言えるのでしょうか。
V37の改善をしないのであれば、
そのことをはっきりと言ってもらったほうが余程マシでした。
理由をきちんと説明して
「これこれの理由で改善出来ない。」
と正直に説明してもらえば、
十分に納得出来ないまでも、
「そういうことなら仕方ないか。」
と諦めることもできます。
嘘ではなく、正直とか誠実さに好感を持つのが人ですから。
嘘を繰り返してユーザーを愚弄する日産という企業、
世の中にはこのような企業が存在するのですね。
このことを
「道徳経済合一説」を唱えた日本資本主義の父、
渋沢栄一が生きていたら何と言うでしょうか。
「商売は正直一本やりではなかなかもうからない」といったことは日本に限らず、どこでも言われることかもしれない。しかし渋沢は「商人にとっては信用こそが根本だ」「うそなどつかずに商売できると断言します」と主張し、誠実さが経済活動に不可欠であることを、自らの経験にも照らして強調している。なるほど不正直に商売をしてももうけることはできるかもしれないが、そのような利益は「決して永続するものではない」と彼は警告する。誠実に商売をしてこそ、安定的・持続的な利益を獲得することができるのである。(田中 一弘 一橋大学大学教授
「今、見直される渋沢栄一」(2016年nippon.com)より引用)
日産本社の嘘を見抜けずこのような結果になってしまって、
激励や貴重な情報を下さったり、
一緒になって怒り、喜んで下さったみん友さんを始め、
多くのみんカラユーザーさん、V37ユーザーさん、日産の株主さん、日産社員さんたちには
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
皆様の気持ちまで日産に踏みにじられた気がして悔しくてなりません。
この後、どうするか・・・
引き続き日産に改善を求める選択もありますが、
日産本社の一連の対応にはホトホト呆れました。
私としては、
これ以上、嘘つき企業とは関わり合いたくないので、
この問題は、日産本社の思惑通りに、
私の泣き寝入りで終わりにしたいと思います。
幸いなことに、
エアコンは手動操作の組み合わせで
車内を普通に暖める方法を覚えたし(^^)
私のハンドルネームの「happy」は
色々なことがある人生だけど、
気持ちだけはいつも幸せでありたい、
そのような願いを込めたものです。
今の季節のように、
暖かい春に向かう明るい気持ちで
楽しく日々を過ごせる幸せな日常に戻りたいと思います。
PS
自車の症状を情報提供されたり、改善の進み具合の問い合わせのあったV37ユーザーさんたちには、このブログをもってご連絡に代えさせていただきます。
力及ばず本当に申し訳ありませんでした。
Posted at 2021/02/23 18:30:45 | |
トラックバック(77) |
スカイラインV37 | クルマ