平成27年4月に1匹の犬が保護されました。
体はひどく汚れ、悪臭を放ち、どう見ても捨て犬としが思えない状態で、しかも、躾は全くなされてい
ないため、里親に引き取られる見込みは無く、保健所行きとなる予定とのことでした。
そうなると殺処分の可能性が大きいです。
その話を聞き、それでは可愛そうだから我が家でしばらく預かって何とか里親さんを探そう、そう思っ
て保護犬を我が家で暫く預かることに。
これが大失敗だったとは(笑)
そんな経緯で我が家に連れて来て、とにかくお風呂で酷すぎる悪臭を洗い流すことに。
保護された時はこんな状態で、犬種なんて分かりません。
体には糞尿が絡み、全身毛玉だらけ、体のあちこちに皮膚病が出来、耳の中は耳垢が耳栓になっ
ているという信じがたい状態でした。
毛玉は団子みたいに固く、ほぐすのは不可能だったので、ハサミで全身をカットして除去。
耳垢も押さえつけて取り除きました。もしかすると何も聞こえていなかったのかもしれません。
体をきれいにした後、妻が抱っこしたら、安心したのか、膝の上で死んだように眠りました。
翌日は動物病院に連れて行き健康診断。
幸いにも皮膚病以外は大きな問題は無し。
先生の診断で歳は2歳ぐらいであろうとのこと。歯の状態からしても大体そのぐらいでしょう。
犬種はトイプードルでオス。
預かったは良いものの、ところがこの犬、大変な犬でした。
オシッコ、ウンコは家中所構わずするし、夜中に吠えまくるし、家具は噛みまくって傷らだけにする
しで、直ぐに預かったことを後悔(笑)
なるほど、これでは捨てられる訳です。
もちろん、しつけられなかった飼い主が悪いわけですけどね。
しかも、中々里親さんになってくれる人が現れません。
ご近所、親戚、職場、ネット、あらゆる手段を使って探しましたが、こんな犬を引き取ろうという人は
いません。
私だって飼いたくありませんもの(^^;
このままでは、やっぱり保健所に行くしかありません。
しかし、やはりそれは不憫です。
2年前に天国に旅立った我が家の先代の2匹の犬たちは、1匹がスタンダード・プードルで、
もう1匹が黒のドーベルマンでした。
プードルで黒という先代の犬たちを足して2で割ったような保護犬は、もしかすると先代の犬リリーと
セーラの生まれ変わりかもしれない、であれば、この保護犬は我が家の家族になるためにやってき
た犬だ、そう考え、家族で話し合って、この保護犬を我が家で引き取ることに。
ま、ことの成り行き上、仕方がありません(^^;
名前もカールと付けました。
そうと決まれば、我が家の家族になるために色々と覚えてもらわなければなりません。
それから躾の特訓開始です。
言うことを聞かないときは「保健所に行きたいの?」と言って脅しました(笑)
その効果があって、トイレ、吠え癖、噛み癖は徐々に改善。今では完璧です。
呼び戻し、脚側歩行も出来るようになりました。
脚側歩行はノーリードでも出来る進歩振りです。もちろん散歩の時はリードをしますが。
最初、あまりのバカ犬に、カールと呼ばずにバカールと呼んでいましたが、半年ほどもするとバが
取れてカールになりました(笑)
鹿児島では珍しい雪に大喜びで妻と遊ぶカール。
今ではすっかり我が家の家族です。
最近では私の車弄りに厳しい目を向けるようになってきました。
「お母さんに隠れて色々弄っているけど、ダメじゃないですか!」という目で見るカール(^^;
ドライブが大好きなドライブ犬カール。
「ドライブに行く?」と言うと目をキラキラさせます。
今年の元旦にドライブで行った本土最南端の佐多岬近くの大泊海岸。
初めての海におっかなびっくり(笑)
保護される前は酷い環境で飼われていたようですが、素直な性格のカールです。
呼ぶと喜んでやってきます。
昨年11月に大腿骨頭壊死症(レッグペルテス)で大腿骨を切断切除したため、まだ右後ろ足を
上げて歩きます。
しかし、時々こうやって少し走ったりも出来るようになりましたので、いつかは4本足で歩くようになる
と思います。
カールは、保護された時の脚力の無さ、伸び放題の爪からして、保護前は狭い場所に閉じ込められ
ていたのではないかと思われます。
だから尚更カールには外でいっばい遊んで欲しいと思っています。
リハビリを頑張って、こんな風にまた走れるようになろうね、カール♪
そんなカールを天国のリリーとセーラも温かく見守ってくれているでしょう(^^)
Posted at 2017/01/09 11:27:33 | |
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