往復700㎞の日帰り強行軍(こっち参照)を敢行したのは、コレを見るため! 1983年にケニー・ロバーツが乗ったYZR500(OW70)だ。フレディー・スペンサーとの激闘が語り草、ケニー現役最後の年。
タミヤ製のは(こっち参照)、断捨離しても捨てられずに持ってるよ。
まずは一番お気に入りの後部から(笑)。シート・カウルから突き出す、上側2気筒の排気チャンバー。膨張室をカバーする膨らみが大きい。

現代のGPマシンを見慣れた目には大きく写るシート・カウル。上面をT字形に残した凹みは、機能的なものじゃなく、単なるデザインだったとか。 この角度から見ると、チャンバーの膨張部の膨らみの大きさが強調される。

シート・ラバーの前後長は、思ったより短い。
この83年から、ブレーキ・キャリパーがブレンボ製に。タイヤがダンロップ製α13。市販公道用タイヤなのは走らせた痕跡だろうが、キャリパー固定ボルトにワイヤリングが施されてないのはどうしてだろう?
この頃、アンチ・ノーズダイブ・システムを使ってたんだよな。
ステアリング・ダンパーは社内製のよう。グリップは俗にいうTZグリップ。
レバーは市販車流用に見える。
タコ・メーターと水温系は市販TZ500用らしい。スクリーンに干渉しないよう、スポンジ上端がカットされている。このスポンジもTZ500を流用したようだ。
トップ・ブリッジはマグネシウム削り出しで、カニゼンメッキしたもの。中央のカラーを交換することで、キャスターは可変。
ブレーキ・フルードのカップに白い鉢巻(笑)。フルードの滲み漏れ対策。 フロント・ブレーキ・マスター・シリンダーはTZ500用だろう。
ぴょこんと飛び出たイニシャル・アジャスターがかっこぇぇ!
さすがワークス・マシン。カウルは紙のように薄くペラッペラ。
ナックル・カウルは別パーツでネジ止め。端に謎の小穴。なんのためだろう?
タイヤはダンロップのα13SPを履いており、摩耗状態から走行したことがうかがえる。
リア・ブレーキは小径フローティング。キャリパーは削り出し。
ホイールのバランス・ウェイトに無造作に貼られたアルミ・テープが、かえってワークス車らしさを感じさせる。
リア・マスター・シリンダーはTZ用でなく、ワークスのマグネシウム削り出し。スイング・アーム・ピボットはカラーを交換することで位置をアジャストできるようだ。
V4エンジンゆえ、幅は2気筒並にスリム。
いやぁ…どこを見ても絵になる1台だ。
欲を言やぁ、カウルの中にあるエンジンまわりを見たかったよ。
Posted at 2025/06/22 01:07:03 | |
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