ロードスターのリア・クォーター・ウィンドゥってのはダミー。 スモーク・ガラスのように見えるが、実はハメ殺しのプラスチック・パネル。もうウィンドゥですらない(笑)。
コックピットは、きっかりドア後端まで。
…では、ドア後端からリア・タイヤまのでスペースは何かというと…ルーフ収納スペースなのだ。
このリア・クオーター・ウィンドゥ部分をボディにすると、後部が間延びして見える。だからウィンドゥ風のパネルを取り付けたんだろう。
この部分のデザイン処理は、各デザイナーの腕の見せ所。
ロータス・ヨーロッパのドア後端後部は、わりと広いボディパネル。エンブレム貼って間延びするのを誤魔化してるけどね。
これだってコックピットはドア後端まで。リア・ウィンドウより後ろはエンジンルームだ。
ディーノも大きなリア・クオーター・ガラスがあるけれど、ルーフからリアエンドに向かって伸びるフィン状のボディを一部ガラスにして、軽快感を出したに過ぎない。
ドア後端からはエンジンルームである。
それにしてもトランクルームでけぇな。
他のミッドシップも、まぁ似たようなデザイン処理。
ミッドシップはリア・バルクヘッドの真後ろにエンジンを搭載しなけりゃならないから、必然的にこういうデザインになるんだろう。
ミッドシップにもかかわらず、リア・クオーター・ウィンドゥを無くしてサイド・ウィンドウ後端に丸みをもたせると…
開口部が狭くなるのはいたしかたない。ドライバーの顔回りの閉塞感が増すだろう。
ミウラみたいにエア・スクープにしてしまうのも一つの手。
メラクなんかは、ガラスをハメることもせずフライング・バットレスにしちゃった。
どれもこれもミッドシップだからこそ。

レーシング・カーはミッドシップにするのに、911はリア・エンジンにしてリア・クオーター・ウィンドゥの内側は後部座席。
ロードスターはFRだから、エンジンはフロントにある。クーペにしちゃえば、ルーフの収納部分に911のような後部座席が設けられたかもしれない。
そうすりゃ、2シーターだとか荷物が運べないとかの理由でロードスターを敬遠した顧客が取り込めたかもしれない。
えっ?
それじゃぁロードスターの存在価値がない?
そりゃそうだ(笑)。
Posted at 2025/06/05 05:16:11 | |
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ロードスター | 日記