
『各務原航空宇宙博物館』探訪記、前回は戦前編だった(
こっち参照)が、次のフロアへ移って戦後機の展示である。
同博物館のコンセプトで、並ぶ機体はどれも各務原で初飛行を行ったなど所縁の深いものばかり。
一番手前に展示されてるT-33Aジェット練習機。
アメリカ初の実用ジェット戦闘機P-80を原型として開発された、自衛隊初のジェット練習機。
ジェット機といっても、
まだ後退翼じゃないんだな。
T-1Bジェット練習機。レシプロ機で練習を終えた航空自衛隊パイロットが、最初に搭乗するジェット機。
初の実用国産ジェット機。ここから後退翼になってる。
“空飛ぶ鉛筆”なんて言われてたF-104J。
1960年代に、最も速く高く飛べた超音速戦闘機。三菱重工がライセンス生産することで、日本の航空産業技術が大きく向上した。
それにしても、こんな小っちゃな主翼で揚力が出るの?
日本が独自に開発した最初の超音速ジェット機T-2。
ブルーインパルスも、この機種を使ってたことがあった。
このT-2を基にして支援戦闘機F1が開発された。
『ファントム』として有名なF-EJ改。
同じ高さから見てると細っそりしてみえるが、2階からみるとプラモデルで作ったのと同じカタチ。スケール・モデルなんだから当たり前か(笑)。けっこうボテッとしてる。
日本じゃ先ほどの“空飛ぶ鉛筆”104Jに続く要撃戦闘機として採用された。
T-2CCV研究機。
T-2高等練習機の試作3号機を改造した研究機。この機体でフライ・バイ・ワイヤを研究したらしい。以後、飛行姿勢制御にコンピューターが介在するように。 今じゃ、車だってアクセルとエンジンは電気信号でつながる時代になった。
短距離離着陸実験機『飛鳥』。80年代によくマスコミに取り上げられたっけ。これで“各務原”という地名がメジャーになった。
もともと、この機体が各務原市に貸与されることから、各務原に航空博物館が建設される運びとなった、記念すべき機体らしい。
主翼の下に入ると、フラップが凄いんだわ。
向かいの列には俗にいうセスナ機やヘリコプターも並ぶが、ブログではスルー。きりがないんでね(笑)。
シュミレーターなるものも体験したが…
子供だましだったわ(笑)。 この程度のものは、そこいらのゲームセンターに任せときゃいい。博物館なんだから。
昨今の博物館はアミューズメント・パークなんだか遊園地なんだか…ディズニーランド化してるのが気になる。
その点、この博物館は「実機を文化財として保存展示」というコンセプトがしっかりしてて好印象。平日なのも手伝ってガキんちょも居らず、静かにゆっくり堪能できた。
航空宇宙博物館なんで、そっちの展示もあったんだが…
時間的な余裕がなく…いや、ヒコーキ見てて疲れちゃったのもあるんだが(笑)、後ろ髪をひかれる思いで残念ながら撤退。
さて帰ろう。往路と同じコースで帰るのも芸がないんで、油坂峠を福井側へ抜ける。
しっかし…よくもまぁこんな所にループ橋を通したものよ。 高度をかせぐためにグルグル回ると、旋回Gがかかって脳にドーパミンが分泌され快感! 横Gジャンキーだわ。
九頭竜湖で一休み。
急ぐ旅でもないのでチンタラ走ってたら、19.99ℓ/kmという大台目前の高燃費(
こっち参照)。
心行くまでヒコーキ見て、心行くまでロードスター堪能。いい一日だったわ。ヒコーキ好きの方は必見の博物館だ。
Posted at 2024/06/21 05:25:27 | |
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